今回は過去でも多く現れているWBC出場辞退選手続出の理由について書いていきます。
①シーズンに集中する為に
まずWBCがシーズン前に開催される事にあると考えています。
シーズン前(特にキャンプ)はその選手にとって年間の成績を大きく左右するものであり、早めの調整が必要なWBC参加は大きな負担となっています。
特に移籍したばかりの選手(森選手)やコンディション調整が難しいベテラン選手(坂本選手や柳田選手)にとってはリスクの高い判断となっており、また新ポジションに挑戦する選手(先発転向を表明した平良投手)等はその為の準備期間に相当な時間を要する為に中々参加に踏み切れない部分はあります。(選出濃厚ながらセカンド転向の中野選手は怖い所です。)
また大会後も本来出来ているであろう練習が出来ないので、低調のままシーズンを過ごしてしまう可能性があります。2017年大会後山田、筒香、中田選手などが揃って不振に陥ったことは記憶に新しいです。
だからと言ってシーズン後にするとオフの短縮やドラフト、年俸交渉等やらなければいけないことが数多くあるらしく運営側は開催には消極的。個人的にはシーズン後開催の方がいいとは思いますが、、、。
②球団へのメリットが殆ど無い
また球団へのメリットが殆ど無いのも要因の一つであると思います。WBCはシーズン前に開催されるのでチームの編成が固まっている状況となっており、もし負傷者が出た場合のリカバリーが中々効かない状態になります。
そして国際大会の大きなメリットである「選手の価値を上げる舞台」という部分でも、ルール上移籍が球団に多くの利益をもたらすものでもない為、(過去にはポスティングという巨大なお金を生むシステムがありましたが改定された為、かなり額自体は抑えられています。)球団にとってはリスクのみが残る状況にあります。
その為球団も中々手放しに選手を送り出しにくく、特にメジャー球団はスター選手を出し渋る傾向があります。
③大会自体の価値が上がると
ただ近年他参加国が次々とスター選手を招集するようになり、今大会は過去最高レベルの大会となるとのことです。(日本代表も過去最高レベルの選手を揃えています。)
その為大会自体の価値が上がる可能性が高く、今後の動き次第では他スポーツの国際大会のような「WBCに出る為に」を目標にする選手が出てくるのかも知れません。
そうすれば必然的に辞退者が出てくることなくむしろ枠の取り合いとなってくるようになり、選手選出だけでも議論が起こるような状況になりより盛り上がりを見せるようになってくるでしょう。
元々が中立的な組織では無くアメリカ主導で行われたWBC。選手参加や大会の分配金の問題もありますが、着実にプレーする選手達、そして野球ファンの方にはその存在が大きくなり始めています。是非運営側には開催日程や補償等数多くの課題を解決し、真の意味で世界一を決める大会になる様頑張ってほしいです。
では
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