今回は主要欧州リーグの2022～2023シーズン、前半戦振り返りと冬の移籍情報について書いていきたいと思います。
18回目は「チェルシー」です。
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基本フォーメーション
①一体感を失ったチーム
チャンピオンズリーグ優勝の立役者となったトゥヘル監督を解任しブライトンからポッター監督を引き抜いたチェルシーでしたが、監督交代後は公式戦5連勝を果たす等復調の気配を見せていました。
しかしブレントフォード、マンチェスターユナイテッド戦で勝ち切れずにいると、ポッター監督の古巣ブライトン戦では1-4で完敗。元々試行錯誤感が強く内容が乏しかったチームはそこから緊張の糸が切れたのか、公式戦3連敗で前半戦を終えると、再開後も公式戦は2勝1分3敗と低調な内容でプレミアリーグではまさかの10位に沈んでいます。
特にシティにはリーグ、カラバオカップ、FAカップで3連敗、しかもいずれも完敗と言える内容のサッカーを行ってしまい力の差を見せられています。
唯一の望みであるチャンピオンズリーグでは無事決勝トーナメントに進出するも、現在の一体感を失ったチームでは今後も相当な苦戦を強いられるでしょう。
②多すぎる怪我人
その苦戦の大きな要因は多すぎる怪我人によるものが大きいです。
カンテ、ブロヤ、チルウェル、リース・ジェームズ、フォファナ、スターリング、プリシッチ、メンディ、ザカリア。現在挙げるだけでもこれだけの長期離脱の怪我人が出ており、これまでの選手を加えれば怪我人だけで1チーム作れる程の惨状となっています。流石にこの状況ではポッター監督も中々打つ手を見いだせないまま試行錯誤に時間を費やしています。
ただチームでの求心力という点でも課題があり、攻守においての連動性は明らかに悪くなっています。また厳しいチーム状況の中でも出場機会の少ない選手からも不満が出ていると言われ、ポッター監督は初のビッグクラブ挑戦でマネジメント面でも苦戦していると言えます。
③再び移籍市場の主役に
しかし冬の移籍市場では再び大暴れ。ここまでモナコからバディアシルを3800万€で獲得すると、アンドレイ・サントス（ヴァスコ・ダ・ガマ）、フォファナ（モルデ）、マドゥエケ（PSV）等若手選手も獲得。更に1100万€のローン代を払ってフェリックス（アトレティコ）、そして市場の目玉であったムドリクをアーセナルとの争奪戦を制して総額1億€で獲得する等、夏と同様再び移籍市場の主役に躍り出ています。
ここまで資金を投入してFFPは大丈夫であるのかという問題はあります（長期契約を結び年ごとの負担を減らしているとのことです。）が、前述した怪我人の数も踏まえてチーム状態を考えれば致し方無い部分はあるとは思います。
しかし問題はその強化ポイントで、最も強化が必要なサイド、ウイングバック、そしてセンターハーフは未だ即戦力級を迎えておらず、現状は本職では無い選手に頼っている状況にあります。特にセンターハーフは計算出来るのがコバチッチ、ジョルジーニョしかいない状況なので、欲を言えばライス（ウェストハム）等一線級を迎え入れたい所です。
後はクラブの至宝であるマウントの契約延長をしっかりと締結していきたい所です。
狂気的ともいえる強化から新オーナーの野望が垣間見られるチェルシー。この精力的な投資が身を結ぶのか、注目です。
では
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