きちのうすめ雑記

きちが好きなことについてうすく書いていきます。

阪神タイガース 2020シーズン感想-投手-~先発の頑張りと配置転換~【プロ野球】

今回は阪神タイガース 2020シーズン感想~投手編~を書いていきたいと思います。

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出典:スポニチ sponichi annex

 

主力投手成績

先発

西     21試合 11勝5敗 17QS 防御率2.26 WHIP0.98

青柳    21試合   7勝9敗 13QS 防御率3.36 WHIP1.28

秋山    18試合 11勝3敗 11QS 防御率2.89 WHIP0.97

高橋遥   12試合   5勝4敗   9QS 防御率2.49 WHIP1.11

ガルシア  14試合   2勝6敗   6QS 防御率4.42 WHIP1.41

岩田      8試合   1勝2敗   1QS 防御率6.35 WHIP1.81

 

先発・中継ぎ()は中継ぎ役割

藤浪    24試合 1勝6敗  7H 防御率4.01 WHIP1.45(ロング・セットアッパー)

岩貞    38試合 7勝3敗  8H 防御率3.30 WHIP1.27(ロング・接戦時)

ガンケル  28試合 2勝4敗11H 防御率3.18 WHIP1.18(ロング・セットアッパー)

 

中継ぎ()は中継ぎ役割

岩崎    41試合 5勝2敗17H2S 防御率1.82 WHIP1.03(セットアッパー)

能見    34試合 1勝0敗  4H0S 防御率4.74 WHIP1.50(接戦・ビハインド)

馬場    32試合 2勝1敗  9H0S 防御率2.08 WHIP1.45(接戦・ビハインド)

エドワーズ 32試合 0勝1敗12H0S 防御率2.38 WHIP0.88(セットアッパー)

小川    21試合 0勝0敗  0H0S 防御率4.71 WHIP1.95(ビハインド)

 

抑え

スアレス  51試合 3勝1敗  8H  25S 防御率2.24 WHIP1.05

藤川    16試合 1勝3敗  1H    2S 防御率6.08 WHIP1.88

 

①中継ぎ以降の大誤算

まず開幕後に起こったのは「中継ぎの壊滅」です。当初計算されていた岩崎、守屋、エドワーズ投手がコンディション不良で抹消、谷川投手が不振で抹消されると、藤川投手が打ち込まれ、中継ぎ・抑えは一時期12球団最下位の防御率を記録してしまう等壊滅的な状況になります。しかしそこで現れたのは若手と助っ人です。

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伸び悩んでいた馬場投手が「決め球」スプリットを引っ提げラッキーボーイ的な働きをすると、ソフトバンクから自由獲得したスアレス投手がクローザーとして開花。当初は不安定さもありましたが徐々に慣れが見られ、中盤には貫禄すら感じる投球を見せてくれました。

 

②先発の頑張りと配置転換

そして忘れてはならないのはシーズンを通して「先発の頑張り」があったのが非常に大きいです。エースとしてこれ以上ない投球を見せてくれた西投手。中盤不振に陥ったもののローテーションを1年間守り切った青柳投手。3年ぶりの二けた勝利を挙げ、貯金を多く作った秋山投手。怪我明けからは特に巨人戦で抜群の投球を見せた高橋投手など、他チームが先発ローテ固定に苦しむ中、安定感のある活躍を見せてくれました。 

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また配置転換もいい影響を与えました。岩貞、ガンケル、藤浪投手が先発から中継ぎに配置転換されるといずれも素晴らしい活躍を披露。中継ぎ崩壊、「特例2020」での大幅入れ替えなど危機的状況を脱する素晴らしい判断でした。

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本当に適材適所を見定めたコーチ陣の働きは大きかったと思います。

 

③守護神と5,6番目の先発

来季の課題ですが「守護神と5,6番目の先発」だと思います。スアレス投手にはメジャー移籍の噂があり、もし獲得となると金銭的に太刀打ちできない為、十中八九移籍するでしょう。昨年のジョンソン、ドリス投手流出が思い出されます。

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その場合守護神の確保が重要課題です。現状岩崎投手が有力候補ですが、どうするのでしょうか、、、。西武の増田投手調査ともありますが、、、。

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そして5,6番目の先発を見つけるのが次の課題です。藤浪、ガンケル、岩貞投手を含め、齋藤、浜地、西純投手など期待の投手もいます。さらにドラフトでは2位の伊藤将投手が先発できるとのことなのでハイレベルな争いをして欲しいものです。

 

来季展望(願望含む)

先発 西、秋山、青柳、高橋遥、ガンケル、藤浪

中継ぎ エドワーズ、岩崎、岩貞、守屋、伊藤将、馬場

抑え スアレス

 

では

 

 

オール・オア・ナッシング~マンチェスター・シティの進化~感想【サッカー】

※ネタばれ有

 

この作品は2017-2018年にプレミアリーグで優勝したマンチェスターシティのドキュメントで出たばかりの時に見ました。しかし改めて見直すと当時と違う印象を持つことになりました。今回はその違いと新たな気付きについて書いていきたいと思います。

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出典:amazon.co.jp

グアルディオラ監督の「哲学」

このドキュメンタリーはグアルディオラ監督の「哲学」が良く表現されています。

・相手より素晴らしいサッカーを行って勝つ

・ポジショニングの細心の注意を払う

・アグレッシブさと情熱を何よりも大切にする

それは作中一貫して表されており、今も変わっていません。そんな情熱的に取り組む姿勢が選手たちを引き付け、内容も結果も素晴らしいサッカーを披露できる原動力であると思います。

特にハーフタイムギリギリまで選手に指示する姿は、妥協を許さない彼の性格を表しており非常に心惹かれるものがあります。本当に「サッカーと共に生きている」人であると改めて感じさせられました。

 

ヴァンサン・コンパニという選手

そしてこの選手の存在を抜きにしては語れないです。当時のキャプテンであるコンパニ選手です。このシーズンは怪我に泣いたもののキャプテンとして存在感を示し、次のシーズンはレスター戦で劇的なミドルシュートでチームの連覇に貢献。チームに多大な貢献をしたことでダビド・シルバ選手と共に銅像が建てられる予定です。

連覇したシーズンを最後にチームを退団。自らの出身クラブであるベルギーのアンデルレヒトに移籍しました。シティは翌シーズンリヴァプールに独走優勝を許しますが、メンタル面、戦力面で彼の穴を埋められなかったのも大きかったと思います。

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現在は現役を昨シーズン限りで引退、アンデルレヒトの監督としてチームを率いています。チーム自体も最近はやや低迷しているも、ベルギーを代表するクラブなので、チャンピオンズリーグの舞台でグアルディオラ監督と再び相まみえるかもしれません。

 

ミケル・アルテタコーチの存在

そして感慨深いのはアルテタコーチとの関係性です。今やアーセナルの監督でしのぎを削っている二人ですが、常に一緒にいてサッカーの話をしている姿は、今になっても非常に印象に残ります。一説ではアルテタコーチに采配を一任した試合もあったらしく、その手腕を認めていたので今後のアーセナルvsシティがより楽しく見れる映像でした。

またグアルディオラ監督にとっては師と仰ぐビエルサ監督、「天敵」モウリーニョ監督、そして「弟子」アルテタ監督。たまらなく熱いシーズンとなりそうです。

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シーズン最多得点(106)、シーズン最多勝ち点(100)を記録した歴史に残るシーズン。また3年後に見ると角度が違ってくるかもしれませんね。

 

では

 

 

 

マルキーニョス~高い守備能力と際立つ予測力~【特集】

今回はパリサンジェルマン所属のマルキーニョス選手について書いていきたいと思います。

 

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Getty Images

経歴

マルキーニョス(マルコス・アオアス・コレア)選手はコリンチャンスで頭角を現しチームのコパ・リベルタドーレス初優勝に貢献。翌年セリエAのローマに移籍しました。

彼にとって初のヨーロッパ挑戦になりましたが同胞のレアンドロ・カスタン、マルキーニョなどの存在もありチームにすんなりフィット。ローマはゼーマン監督の途中解任もあり6位でシーズンを終えましたが、マルキーニョス選手自身の評価は急上昇。他ビッグクラブへの移籍が噂されます。

そして次のシーズン、カバーニ等と共に10代のDFとしては破格の3500万€でパリサンジェルマンへ移籍します。パリでは怪我や移籍報道もありましたが、主に同胞のチアゴ・シウバとコンビを組み欧州屈指のDF陣を形成。リーグ優勝6回、カップ優勝9回に大きく貢献しています。

昨シーズンはチャンピオンズリーグ準決勝のライプツィヒ戦で先制のゴールを決める等チームの決勝進出の原動力に。チアゴ・シウバが移籍した今シーズンは、チームリーダーの一人としてセンターバックだけではなくアンカーでの活躍も期待されている選手です。

 

①高い守備能力と際立つ予測力

マルキーニョス選手の特長は「高い守備能力と際立つ予測力」です。183㎝とセンターバックとしては決して高い部類ではありませんが、身体能力が高く空中戦は強いです。またスピードも十分すぎるほどありスピードアタッカーを苦にしません。

そして何より「際立つ予測力」が光っており、相手の攻撃を読み切った守備が出来る選手です。特にラストパスのインターセプト、危険なスペースのカバーはお手の物で非常に「準備」が上手い選手です。通常20半ばにしてこのような能力を持った選手は多くありませんが、チアゴ・シウバから多くを学んだのか、26歳にして非常に完成度の高い守備能力を持っています。

 

②アンカーとしても超一流

マルキーニョス選手はアンカーとしても超一流のパフォーマンスを見せられる選手です。元々こなせることは知られていましたが本格導入されたのはトゥヘル監督就任後の2018-2019シーズンだったと思います。その前のシーズン、キンペンべ選手の台頭があったのもマルキーニョス選手のアンカー起用に拍車をかけたと思います。

アンカー時ではより展開力が発揮され、左右に振り分けるパスやミドルレンジのパスでゲームメイクを行います。勿論アンカーとしての守備力は非常に高く、広いカバー範囲でのボール奪取やセンターバックのサポートなど様々な場面で活躍します。

このように多岐に渡って能力が高い選手ですが、怪我の多さが気になります。今までシーズンを通して健康体であったことはなく、度々怪我に悩まされています。特に強度の高いパフォーマンスを要求されるポジションを務めている為、気になる所です。

 

③先輩の背中を追い求める

マルキーニョス選手が最も影響された選手は間違いなくチアゴ・シウバ選手だと思います。パリやブラジル代表で共に戦い、守備のイロハを学び今やワールドクラスのセンターバックと成長しました。そしてパリでも代表でも彼に変わるDFリーダーとして君臨しようとしています。

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セレソンには2013年に初出場。アウダイール、ルッシオ、ファン、ダビド・ルイスチアゴ・シウバ等、優秀なセンターバックの系譜に名を連ね、2019年にはコパ・アメリカ優勝を果たしセレソンでも確かな足跡を見せています。

 

パリでもセレソンでも不動の地位を築くマルキーニョス選手。悲願のチャンピオンズリーグ、W杯優勝を果たすのも遠くない話かもしれません。

 

では

 

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阪神タイガース 2020シーズン感想-戦績-~明確な課題~【プロ野球】

今回は阪神タイガース 2020シーズン感想~戦績編~を書いていきたいと思います。

 

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出典:スポニチ sponichi annex

戦績(対戦成績)

巨人     8勝  16敗 0分    74得点  103失点 

ヤクルト  13勝 10敗 1分  105得点    90失点 

DeNA    12勝   9敗 3分  101得点  105失点

広島      13勝   8敗 3分  109得点    88失点

中日      14勝 10敗 0分  105得点    74失点

 

()はセリーグ内の順位

60勝 53敗 7分 2位

得点494(4位) 失点460(2位) 本塁打110(3位タイ)

盗塁80(1位タイ) 出塁率.321(5位タイ) 防御率3.35(2位) 失策85(6位)

 

ちなみに2019シーズン

69勝 68敗 6分 3位

得点538(6位) 失点566(2位) 本塁打94(5位)

盗塁100(1位) 出塁率.319(4位) 防御率3.46(1位) 失策102(6位)

 

①銀行状態は変わらず

今シーズンの感想から言うと「十分評価出来るシーズン」であったと思います。昨年から順位を一つ上げ貯金も6つ増やしたという結果、そして「終盤の6連勝で奇跡のCS進出」を果たした昨シーズンから「2試合を残して2位確定を決めた」今シーズン。確実にチームの成長を感じたシーズンでした。しかし次のステップ(優勝)には大きな壁が立ちふさがっています。

対巨人戦です。矢野監督政権だけでなく、過去20年で勝ち越したのはわずか4回、最後の勝ち越しは2007年と見事に「銀行状態」となっています(相手が貯金出来るという意味で)。今シーズンも開幕戦で逆転負け、序盤の大不振につながるショックな敗戦を喫しました。 

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 来シーズンはいかに対巨人戦を勝ち越し、最低でも五分に持っていけるかが勝負です。因みに今年の巨人はDeNAのみ五分、他チームは勝ち越ししています。優勝して当然の結果です。

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因みに2003、2005の阪神が優勝したシーズンはいずれも勝ち越しています。

 

②他4チームへの強さ

しかし他4チームへの強さが際立つシーズンとなりました。昨シーズンチームの弱さを露呈し(打力と守備力)、負け越しを喫した中日にも今シーズンは甲子園での強さ、打力アップで克服し、4チーム全てから貯金3以上をもぎ取る結果となりました。

このことで自力を付けて来たという手ごたえはあったものの、巨人への弱さが際立ってしまい、独走を許した原因となっていたのは否めないです。

 

③明確な課題

来年に向けての課題は明確です。「守備の改善」と「長打率アップ」です。

守備力は長年苦しめられている明確な弱点ですが、今年は野手の失策、各数字は多少良化したものの、投手が17失策と新たな問題が出てきています。守備は一般的に練習すれば確実に上手くなるとは言われていますが、練習量が足りないのか、コーチ陣の指導が間違っているのか、、、正直な所はわかりませんが、スカウトから配置転換した田中秀太コーチの手腕に期待したいです。過去下柳投手にグローブを叩きつけられた苦い記憶をチームの力として還元して欲しい所です。

 また「長打率アップ」も大きな課題です。個人的に打率(リーグ5位)はあまり気にしていなく出塁率を気にするタイプで、5位タイとはいえ他球団とも拮抗しており、四球を多く選べているのでそこまで問題は無いかと思います。しかし大きく違うのは「長打率」です。本塁打は激増したものの得点は上位3チームと比べてやはり貧弱で、長打率に関しては3分以上の差が出ています。球場の広さも関係しているとは言うものの、せめて4割以上(今シーズンは.381)以上は欲しく、パワーはなくとも2塁打を打てるような技術を磨いて欲しい所です。

 

チームとしては課題が明確でやるべき所は決まっています。後は編成がしっかり仕事を果たすこと、選手は練習あるのみでしょう。

 

では

 

 

 

ズラタン・イブラヒモビッチ 後編~Time to let the world know~【特集】

今回はACミラン所属のズラタン・イブラヒモビッチ選手について書いていきたいと思います。1回では書ききれない為、3回に分けていきます。

 

3回目はマンチェスターユナイテッド~現在(2016-2021)です。

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1,2回目はコチラ↓↓ 

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①Time to let the world know. My next destination is ManUtd.

フリーになったイブラヒモビッチ選手が選んだのはプレーしたことのない「未開の地」でした。マンチェスターユナイテッドイングランドが誇る超名門ですが当時は成績が振るわず同時期に加入したポグバ選手と共に「救世主」として彼を向かい入れました。

当時の監督は「あの」モウリーニョ監督。ライバルチームにとっては「最悪の組み合わせ」が実現しました。

「Time to let the world know. My next destination is ManUtd.(世界が知るときが来た。次の行き先はマンチェスター・ユナイテッドだ)」

ただ35歳でのプレミアリーグへの挑戦や過去にはファルカオの失敗もあった為、懐疑論が強かったです。たたそこはズラタン、公式戦28ゴールを挙げるなど見事に結果を出して吹き飛ばします。しかし順調にゴールを重ねていた所に悲劇が、、、右ひざの十字靭帯損傷の大怪我を負いシーズンを棒に振ります。チームはリーグカップヨーロッパリーグを獲得し強豪復活の狼煙をあげますが個人成績は残念なものになります。

翌シーズンも契約を結びますが、チームはルカク獲得&活躍で戻ってきた頃には居場所はなく契約解除。再び活躍の地を求めます。

 

②驚きのイタリア復帰

新天地は何とアメリカのロサンゼルス・ギャラクシー。かつてベッカム選手やジェラード選手が在籍し、タイトルも複数獲得している強豪クラブです。イブラヒモビッチ選手は即エースとして活躍、1年目で年間ベストイレブン、2年目にクラブ最多得点記録を更新する活躍を見せます。ただチーム自体は低調で無冠に終わります。

「ありがとう、LAギャラクシー。俺を再び生き返らせてくれて。君たちはズラタンを求めた。そして俺はズラタンを与えた。どういたしまして。物語は続く。さあ、野球を観に戻ってくれ。」

2019シーズンを終えた後、驚きのイタリアACミランの復帰が発表されました。契約は半年間で、悩める名門を立て直すべく復帰。同時に中核選手を放出する等正に「彼に懸けた」シーズンでもありました。結果は大成功。絶対的なリーダー、攻撃の核としてチームを立て直し6位でフィニッシュさせます。

2020シーズンは前半新型コロナウイルス陽性で一時期離脱しますが無事復帰。ミラノダービーで2得点を挙げるなど大活躍。健在ぶりを示しています。

 

③伝説の4得点

イブラヒモビッチ選手はスウェーデン代表として116試合62得点を記録しています。W杯は2002年、2006年に出場していますがいずれも大きなインパクトを残せず失意の大会となっています。

しかしユーロでは2004、2008、2012、2016に出場。2004ではイタリアをどん底に落とすバックヒールボレーを決めるなどグループステージ突破に貢献。

2012ではチームは2試合連続逆転負けを喫しグループリーグ敗退を喫しますが自身は好プレーを連発し大会優秀選手に選ばれました。

ただ最も印象に残ったのは2012年の親善試合でのイングランド戦。イブラヒモビッチ選手は30メートルのバイシクルシュートを決めるなど4得点の大爆発。記憶に残る活躍を見せました。代表では2016年に引退していますが、未だに代表復帰論が展開されていることから彼の実力がいかに飛びぬけていることが解かります。

 

39歳になってもなお一戦級の活躍を見せるイブラヒモビッチ選手。これからも伝説球のパフォーマンスを見せてくれることでしょう。

 

では

 

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VARの是非~これからの進化に期待~【サッカー】

今回は現在度々議論されている「VAR(ビデオアシスタントレフリー)」について書いていきたいと思います。

 

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①良いと思った点~反則・PKの判断~

良いと思ったのは反則・PKの判断です。

時にサッカーでは審判を騙そうとする行為が見受けられます。特に故意にPKを貰おうとする「ダイブ」相手を故意に傷つける行為「マランダラージ」は勝敗に直結する為、改めて判断する機会を設けるのは良いことであると思います。ロシアW杯時、ネイマール選手のPKが取り消されたことが記憶に新しいです。

またレッドカードでの退場行為など悪質なファウルの抑制になるのも大きいです。それによる怪我防止、タックルの質の向上などにも期待したいです。また審判の死角で小突く、ユニフォームを引っ張るなどの汚い行為が減るのも良いことであると思います。

あまりそういうのを見て、子供たちが「このような選手になりたい」とは思えませんしね。

 

②納得できない点~オフサイドの基準~

ただ納得できないのは「オフサイドの基準」です。特にプレミアリーグで議論が起こっており、正直納得できない所が大きいです。最近話題になっていたのはリーズのバンフォード選手のオフサイド判定で、なんと対象が「前方のスペースを指した時の腕」になっており、プレーに関わらない部分であるので少し厳しすぎる部分があります。

肩や足などプレーに直結する部分は致し方ないものの、腕は余りにも非情すぎます。またVARが「絶対軸」になってしまっている節がある為、「可視化」したことによる弊害がモロに出ている状況となっています。

 

③これからの進化に期待

しかし個人的にはVARは「無くてはならない物」であると思います。前述した汚い反則を減らし怪我の抑制、可視化することで審判の判断基準を明確にして「誤審」を減らす。特に審判の誤審を無くす補助的な役割は、彼らを守る意味でも非常に大きいと思います。時に「VAR導入で人間味が無くなる」「審判の意味が無くなる」という意見もありますが、「最終判断」をするのが審判である限り、大いに助けになり喜ばしいものです。

しかし前述したオフサイドの件でもあったように、基準がまだ明確に確立されていないのは大きな課題であります。しかしサッカーのルール自体が時代によって少しずつ変わっていくのと同じで、徐々にアップデートされていくでしょう。少なくとも「サッカーの面白さが無くなるから導入自体に反対」といった暴論が最近聞こえてこないのは朗報でしょう。

 

まだまだ課題も多いですがVARは確実に試合を可視化し、サッカーをより魅力的なコンテンツにしています。これからの進化に期待したいツールです。

 

では

 

 

2020~2021シーズン 予想外の苦戦 アーセナル~内容はあるものの目立つひ弱さ~【サッカー】

今回は主要欧州リーグの2020~2021シーズン「苦しむ名門」について書いていきたいと思います。

 

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本来の力を考えればもっと上位にいてもおかしくない戦力を持ちながら苦しむチームをピックアップしていきたいと思います。

 

7回目は「アーセナル」です。

 

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①内容はあるものの目立つひ弱さ

個人的にアーセナルは本当に優勝を狙える位置にあると思っています。しかし開幕後見せたのは「内容はあるものの目立つひ弱さ」です。マンチェスターユナイテッドに勝つ一方、レスター、アストンビラに敗北。確かに両チームは絶好調ながら内容では決して負けていませんでした。しかし決定機を決めきれない、守備が一瞬緩くなるなど詰めの甘さから、勝つ点をみすみす逃している印象があります。 

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昨シーズン途中に就任したアルテタ監督は、確かにアーセナルに戦術的なサッカーを植え付け非常に魅力なチームを作り上げてはいますが、所謂「勝者のメンタリティ」を持っている選手が少ないことで「ひ弱さ」を露呈しているように思えます。確かにダビド・ルイス、ウィリアン以外で多くの優勝を経験している選手がいません。メンタル面での立て直しもチームの課題となりそうです。

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②右サイドの整備

しかしピッチ上で問題が無いかと言えばそうではありません。特に右サイドが機能不全になる場合が多いことです。現状サカ(ナイルズ)、オーバメヤン、ティアニーが素晴らしい連携で機能している左サイドに比べて右は物足りなさは否めません。

特に

・ホールディングのパス能力の物足りなさ

・ベジェリンのインナーラップ時の破壊力不足

が目立っており、ウィリアンのクロスやドリブルしか得点の匂いがしません。ベジェリンを外に張らせることを考えても、逆足のペペもサイドに張るタイプのウイングなので、現状戦力外のエジル、サカの右サイド起用ぐらいしか方法がないように感じます。

右CBはダビド・ルイス起用で目途が立ったので、今後のアルテタ監督の起用法に注目していきたいです。

 

③極度の低迷には

現状厳しい順位にいますが個人的には昨年のような極度の低迷にはならないと思います。まず対戦相手の組み合わせの悪さがあります。敗北したのはリヴァプール、シティ、レスター、アストンビラと昨年トップ2+勢いのあるチームとやや不運な結果です。まだまだトップ2である「真の強者」を倒せるほどチームが成熟していない証拠ですが、特定の個に頼らない組織を作っており、安定感のある戦いが出来ます。オーバメヤン、サカ、マガリャンイス、レノ等の中心選手が長期離脱しない限りは大丈夫だと思います。

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苦しい船出となったアルテタ政権。しかし昨シーズンのような失望感はなく、希望が持てる内容となっています。あとはいかに「チームが勝ち切れるか」、指揮官にはまだまだ試練が待ち受けています。

 

では