今回は主要欧州リーグの2020~2021シーズン注目のチームについて書いていきたいと思います。
大型補強や昇格、新監督就任のチーム中心となっています。
第14回目は「マンチェスターシティ」です。
主な加入選手(2020 10/2現在)
アケ(←ボーンマス)
ルベン・ディアス(←ベンフィカ)
主な放出選手(2020 10/2現在)
ブラーボ(→ベティス)
ザネ(→バイエルン)
①新陳代謝
グアルディオラ監督5年目のシーズン。そろそろマンネリが出てくる時期で監督のマネジメント力が問われる所です。特に非常に綿密なサッカーと選手の管理を行う為、疲れてしまう選手がいないかは心配な所です。
また新陳代謝も必要な時期ではありますが、アケ、フェラン・トーレスなど昨シーズンブレイクした粋のいい若手の獲得によりチームの活性化は滞ることは無さそうです。
反面オタメンディ、ダビド・シルバといったベテラン勢を放出。特に昨シーズンのコンパニ退団と同様、ダビド・シルバの退団はチームのメンタル面でも大きな影響を与えそうです。
②センターバックの判断能力
そんな中開幕戦は勝利を収めたものの、2戦目のレスター戦で2-5の大敗。起こるべくして起こった失点も相まって完敗と言える内容でした。特に守備時の連携が拙く、ピッチ上の選手の認識がバラバラな印象が強かったです。
特にエリック・ガルシア、アケのコンビは同点に追いつかれた後、裏を取られることを恐れてかプレーが消極的になり強度が大幅に落ちていました。
グアルディオラ監督のサッカーはセンターバックの判断能力に左右されるきらいがあります。バルセロナではピケ、マスチェラーノ、バイエルンではボアテング、シティではラポルトと判断力に優れたディフェンダーがカウンター時の最終防波堤になってこそ最大限に発揮されるサッカーです。
そんな中、偽サイドバック等で対策は立てましたがやはりセンターバックに関しては個人能力に依存するものは大きく、ここ何年かをセンターバックの補強に大金をかけるのも頷けます。
③心身共にタフさを
そこで発表されたのがベンフィカのDFルベン・ディアスの獲得です。ロングパスと読みに優れ、リーダーシップも兼ね備えた選手だということで、現場からの期待も大きいものでしょう。しかしプレミアで戦えるフィジカルを兼ね備えているかどうかはやや疑問符がある為、過度な期待を寄せるのは危険だとは思います。
何よりチーム全体の動きがまだ重い状況なので、心身ともにタフさを身に着ける必要です。そして攻守の要、デ・ブライネ、ラポルトに続くリーダーの台頭が期待されます。
個人的にはウォーカー、スターリングに期待しています。
5年目のグアルディオラ監督政権。いきなりの逆境となりましたが、稀代の知将がどのようにこの難局を切り抜けるか非常に楽しみです。
では