今回は再評価される監督について書いていきます。
第2回目は「モンツァ パッラディーノ監督」です。
①深い悲しみに包まれる事に
昨シーズンにセリエAに初昇格し、途中就任したパッラディーノ監督の下見事に立ち直し初年度を11位と大健闘したモンツァですが、シーズンオフにはペッシーナやカプラ―リ、パブロ・マリ等昨シーズン活躍したレンタル組を完全移籍で迎え入れます。
しかし買収後見事セリエA昇格に導き、クラブの会長でもあったベルルスコーニ氏が6月に死去。クラブは深い悲しみに包まれる事になります。
それでもダンブロージオやガリアルディーニ、コロンボ等、コネクションの強いインテル、ACミラン勢、そしてセリエAの豊富な経験を持っているパプ・ゴメスを補強し、限られた資金の中で強化を試み新シーズンを迎えることになりました。
②アクシデントはあったものの安定した組織を武器に
そんな中チームは開幕10節を3勝4分3敗と乗り切ると、その後も安定した組織を武器に中位に定着。4節にカプラ―リが前十字靭帯損傷で長期離脱が決定し、10月には期待して加入したパプ・ゴメスがドーピング検査で出場停止を喰らう等アクシデントはあったものの、代わりにコルパーニがブレイクし得点源に。
また守護神のディ・グレゴリオは今や強豪クラブに注目される程の素晴らしいパフォーマンスで強固な壁を築くことに。
やや前線の破壊力に物足りなさはあるものの、ここまで健闘しているのは全員が献身性を持ちプレスを絶やさず、しっかりと組織で戦えるように整備したパッラディーノ監督の手腕によるものが大きいと思います。
③クラブ史上初の欧州カップ戦出場権を目指して
しかし契約は今シーズンまでで延長の報道も無く、一時期はラツィオの監督就任も囁かれている等(現在はトゥドール監督が就任)、その去就が気になる所です。
またミランやナポリも現指揮官の去就は定かではなく、選手時代の古巣であるユベントスもアッレグリ監督の立場が危うくなる等、多くのクラブが新監督招集に動く事を考えると、来シーズンのチャンピオンズリーグで指揮を執ってもおかしくはないです。
しかしまだトップチーム歴2年足らずの経歴しかない新米監督。いきなりビッグクラブに行くよりは着実にキャリアを歩むためにもう少しモンツァで研鑽を積んだ方が良さそうです。幸い能力の高い選手を引き入れる土台がクラブにある為、クラブ史上初の欧州カップ戦出場権を目指して来シーズンも指揮を執っているのを願っています。
セリエAの将来を担うであろう新進気鋭な指揮官であるパッラディーノ監督。今後の活躍も楽しみです。
では
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