※ネタばれ有
この作品は2017-2018年にプレミアリーグで優勝したマンチェスターシティのドキュメントで出たばかりの時に見ました。しかし改めて見直すと当時と違う印象を持つことになりました。今回はその違いと新たな気付きについて書いていきたいと思います。
①グアルディオラ監督の「哲学」
このドキュメンタリーはグアルディオラ監督の「哲学」が良く表現されています。
・相手より素晴らしいサッカーを行って勝つ
・ポジショニングの細心の注意を払う
・アグレッシブさと情熱を何よりも大切にする
それは作中一貫して表されており、今も変わっていません。そんな情熱的に取り組む姿勢が選手たちを引き付け、内容も結果も素晴らしいサッカーを披露できる原動力であると思います。
特にハーフタイムギリギリまで選手に指示する姿は、妥協を許さない彼の性格を表しており非常に心惹かれるものがあります。本当に「サッカーと共に生きている」人であると改めて感じさせられました。
②ヴァンサン・コンパニという選手
そしてこの選手の存在を抜きにしては語れないです。当時のキャプテンであるコンパニ選手です。このシーズンは怪我に泣いたもののキャプテンとして存在感を示し、次のシーズンはレスター戦で劇的なミドルシュートでチームの連覇に貢献。チームに多大な貢献をしたことでダビド・シルバ選手と共に銅像が建てられる予定です。
連覇したシーズンを最後にチームを退団。自らの出身クラブであるベルギーのアンデルレヒトに移籍しました。シティは翌シーズンリヴァプールに独走優勝を許しますが、メンタル面、戦力面で彼の穴を埋められなかったのも大きかったと思います。
現在は現役を昨シーズン限りで引退、アンデルレヒトの監督としてチームを率いています。チーム自体も最近はやや低迷しているも、ベルギーを代表するクラブなので、チャンピオンズリーグの舞台でグアルディオラ監督と再び相まみえるかもしれません。
③ミケル・アルテタコーチの存在
そして感慨深いのはアルテタコーチとの関係性です。今やアーセナルの監督でしのぎを削っている二人ですが、常に一緒にいてサッカーの話をしている姿は、今になっても非常に印象に残ります。一説ではアルテタコーチに采配を一任した試合もあったらしく、その手腕を認めていたので今後のアーセナルvsシティがより楽しく見れる映像でした。
またグアルディオラ監督にとっては師と仰ぐビエルサ監督、「天敵」モウリーニョ監督、そして「弟子」アルテタ監督。たまらなく熱いシーズンとなりそうです。
シーズン最多得点(106)、シーズン最多勝ち点(100)を記録した歴史に残るシーズン。また3年後に見ると角度が違ってくるかもしれませんね。
では