きちのうすめ雑記

きちが好きなことについてうすく書いていきます。

日本vsパナマ~持ち味を出した「好調組」~【サッカー】

先日行われた日本vsパナマの感想です。

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日本のスタメン

GK:権田

DF:植田、吉田、板倉

MF:室屋、柴崎、橋本、長友

FW:三好、南野、久保

 

日本 1-0 パナマ

南野(後19)

 

①右サイドが機能せず

日本は3-4-3、守備5-4-1の布陣を採用。3トップは流動的にポジションチェンジをします。対するパナマは4-2-3-1を採用してきました。

日本はウイングバックを使ったビルドアップで押し込みたい所ですが、ウイングバックに高い位置を張らせ過ぎ孤立、特に右サイドはほとんど機能していませんでした。またGKが繋ぐタイプでは無いので、高さの足りない3トップにロングボールを蹴り込むちぐはぐな攻撃を繰り返していました。また相手の圧縮守備に対してのサイドチェンジなどの広い展開が少ないのも気になりました。守備でもダブルボランチに付く選手が定まらず、付ききれない部分が目立ちました。

一方パナマはサンドチェンジを活用しミドルシュート主体で攻めていましたが、効果的に日本守備陣を崩せたとは言えずリサーチ不足感は強かったです。

 

②大きな存在感

後半日本は遠藤を投入します。すると遠藤は的確なミドルパス、効果的な潰しで大きな存在感を発揮。そしてライン間でボールを受けた久保が南野にパス、南野が倒されPK奪取、先制点を奪います。その後鎌田、浅野を投入しますが、鎌田は急所を突くパスやボールを引き出す動き、浅野はDFラインでの駆け引きが素晴らしく、GKを退場に追い込むなどいい動き出しを連発します。追加点を与えられないのは残念でしたがポジティブな内容で試合を終えました。

 

③個のパフォーマンスのみが評価されるような試合

今回特に調子の良い選手が確かな存在感を示しました。板倉選手はパス出し、守備共に安定感抜群で良い動きを見せ、遠藤選手はシュツットガルトでの好調ぶりがそのまま出ている感じです。鎌田選手はライン間の「魔術師」と化し、浅野選手はオフザボールの動きが劇的に改善されており、パルチザンでのゴール量産も頷けます。

あとはこういう素晴らしい選手をどう組み合わせて、どう機能させていくのか。試合を通して全く機能しなかった右サイド、狙いどころが曖昧で個の力に頼りがちな守備など監督が整備すべき所は山ほどあります。次は個のパフォーマンスのみが評価されるような試合はしないで欲しいものですが、、、。

 

では

 

 

2020年プロ野球から去る選手【プロ野球】

今回はセリーグ他球団で今シーズン引退する選手で、特に印象に残っている選手について書いていきたいと思います。

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出典:スポニチ sponichi annex

①フラミンゴ投法

巨人、岩隈久志投手です。1999年ドラフト5位で近鉄に入団、独特の「フラミンゴ投法」で2004年には球団新記録の開幕12連勝を記録、最多勝、最高勝率のタイトルを獲得しました。

そして新規球団となった楽天の新たなシンボルとして君臨、2008年には21勝を挙げ沢村賞を獲得しました。その後メジャーを経て巨人に入団しましたが、一軍で投げられる状態までは戻せず引退となりました。

岩隈投手の印象は2009年のWBCです。特に決勝の韓国戦では7回途中まで2失点に纏める快投を見せ日本の大会連覇に大きく貢献、優秀選手賞を受賞しました。相当なプレッシャーのかかる中、次々と打者を打ち取る姿は非常に頼もしく、その姿は今も忘れることが出来ません。

 

②精密無比なコントロール

中日、吉見一起投手です。川上憲伸投手のメジャー移籍で台頭した中日のエースです。吉見投手の凄さは正に「精密無比な」コントロールです。キャッチャーの構えた所で寸分なく投げ込まれる切れ味鋭い球は、対戦相手ながら絶望感が半端なかったです。

守り勝つ「落合野球」の後期のシンボルともいえる投手で、とにかく「負けない」印象が強いです。実際2回の最多勝利、1回の最高勝率のタイトルを獲得しています。

しかし2013年肘の怪我の影響でこの年以降は休み休みの登板になりますが、最後までそのコントロールは衰えることはありませんでした。

 

③速球王

ヤクルト、五十嵐投手です。五十嵐投手の印象はやはりとてつもなく速いストレートです。コントロールは荒れ気味だったものの155kmを常時投げる姿は清々しくもありました。その容姿から「球界のキムタク」とも呼ばれている程のイケメンです。

その後メジャー、ソフトバンクを経て2019年、ヤクルトに復帰。昨シーズンも全盛期ほどの球威は無かったものの、アメリカで習得したとされるナックルカーブを駆使してバリバリ投げていました。しかし2020年はコンディション不良で1軍登板は無し、そのまま引退となりました。

NPBの登板数は823で歴代7位。正に鉄腕とも言える選手です。

 

この3選手以外にも広島の石原選手、西武の髙橋朋己投手、楽天の渡辺選手など球界に確かな足跡を残した名選手がいます。彼らの第二の人生を心より願っています。

 

では

 

 

【改訂版】交代枠増加によるメリット、デメリットについて【サッカー】

今回はプレミアリーグで度々議論になっている「交代枠」について書いていきたいと思います。以前取り上げさせて貰いましたが、唯一「5~3」に戻しているプレミアリーグを見ていて、気付いたことや感じたことがあったので再び取り上げたいと思います。

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前回の記事はコチラ↓↓

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①特殊日程による怪我人の増加リスク

今シーズンのプレミアリーグは9月12日開始で5月23日に終了します。過去2018-2019シーズンでは8月11日開始5月12日に終了しています。実質2週間分圧縮されており、その分ミッドウィークの試合が多くなることを意味しています。さらに昨シーズン終了は7月21日で約1ヶ月半足らずの休みしかなく、欧州カップ戦に参加しているチームは1ヶ月も休みがないままシーズンに突入しています。

当然怪我のリスクが高まることは間違いなく、例年ボクシングデー(今季は15~17節)があり過酷さが問題になっているプレミアリーグは、更に苛烈な日程をこなすことを余儀なくされています。そんな中、主要リーグではプレミアリーグのみが交代枠を3に戻しシーズンを始めています。これは監督や選手達が悲鳴を上げるのも無理はありません。

 

②有利、不利などは言ってられない状態に

確かに交代枠の増加はビッグクラブ優位のルールであると言われています。(上記記事でメリット、デメリットは書いています。)しかし現状は有利、不利などは言ってられない状態になりつつあり、「選手をいかに守るか」が焦点になっています。

選手層が薄い中小クラブにとっては中心選手の怪我が致命傷になります。そして今年の特殊な過密日程の中、酷使せざるを得ない状況になります。そんな中交代枠が増えたのは大きな助けにはならないのかなとは思います。

特に選手層が薄い中、上位で戦っているアストンビラサウサンプトン等のクラブにとっては出来るだけ勝負が決まりそうな時に少しでも主力を休ませたいのはあると思います。僅か10分の休息、出場でもメンタル面、回復面では大きく違うとも言われていますのでその時に交代枠が無いのは非常に痛いです。

今シーズンの状況を見ると、現行ルールではビッグクラブ優位どころか逆に中小クラブが急に失速する可能性の方が高いと思われます。

 

③選手達の健康を守る為に

今回のプレミアリーグの状況を見て私は「選手達はロボットではない」ことを改めて感じました。前回の記事では、戦略的な部分で選手層が厚いビッグクラブ優位、戦術家優位を挙げていましたが今はただ「選手達の健康を守る為に」賛成です。

結局どれだけ層が厚くても怪我人が続出すれば意味はなく、仮に怪我をしなくても選手達のガス欠寸前のパフォーマンスを見て観客は楽しいと思うのでしょうか。やはり個々が力を出し切る素晴らしい試合を見てみたいです。

今シーズンは正直ルール改正は難しいと思います。しかし今後は全試合無理でも、ボクシングデーのみ許可や、ミッドウィーク試合のみ許可など段階的に取り入れて欲しいです。

 

何よりファンの方々は只々こなす試合ではなく、「熱い試合」を求めている人が多いと思いますので、、、。

 

では

 

プレミアリーグ サッカー戦術進化論

プレミアリーグ サッカー戦術進化論

 

 

ズラタン・イブラヒモビッチ 中編~I came like a king, left like a legend~【特集】

今回はACミラン所属のズラタン・イブラヒモビッチ選手について書いていきたいと思います。1回では書ききれない為、3回に分けていきます。

 

2回目はインテルパリSG時代(2006-2016)です。

 

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一回目はコチラ↓↓

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①真のゴールゲッターへ

ユベントスの降格によりインテルに移籍したイブラヒモビッチ選手は「真のゴールゲッター」へ覚醒していきます。膝の怪我に悩まされながらもゴールを量産。3シーズンで公式戦66ゴールを挙げ、2008-2009シーズンには馬が合ったモウリーニョ監督の元25得点をあげセリエA得点王に輝き「世界最高のセンターフォワード」の座を不動のものとしました。

また自身のプレースタイルも徐々に中央に寄ることに。ドリブルは減ってくるものの巧みなポストプレーでチームの押し上げを促すプレースタイルに変わっていきます。

しかしチャンピオンズリーグでは不発。3年連続でベスト16で敗退することとなります。自身も思ったような活躍が出来ずユベントス時代も2年連続ベスト8で敗退していることからビッグイヤーへの渇望が強まっていきます。

そして2008-2009シーズン後ビッグディールが成立します。前シーズン前人未踏の3冠を達成し、世界最強チームとも評されていたグアルディオラ監督率いるバルセロナへの移籍。CLタイトルに最も近く内容も素晴らしいサッカーを展開するバルセロナへの移籍は、イブラヒモビッチ選手にとって全てを満たす契約でした。

 

②名将との確執

しかしこの移籍は大きな失敗となってしまいます。序盤は順調にゴールを重ねるも、メッシとのコンビはイマイチで切り替えの守備も熱心ではない。結果は残すものの自身が望むサッカースタイルとの差を感じたグアルディオラ監督はイブラヒモビッチ選手との距離を開けていきます。その末に生み出された「メッシ0トップ」により、イブラヒモビッチ選手は完全に構想外に。僅か一年でチームを去ることになりました。

「アイツは俺から逃げ隠れる。臆病者だ。監督としては怪物と言ってもいいかもしれない。だが男としては……ね。」

再出発の行先は、プレーし慣れたイタリアセリエAの名門ACミラン。近年ライバルインテルに後塵を許し続けていた名門復権の切り札として招かれました。そのインテルの黄金期を作ったのも彼なのが凄い所なのですが。

そしてイブラヒモビッチ選手獲得の効果はいきなり表れます。初年度でのリーグ優勝しインテルの連覇を阻止。7シーズンぶりのスクデットに大きく貢献しました。

自身も所属したチームで8年連続でリーグ優勝(アヤックスACミラン)するなど、「優勝請負人」という肩書も強調されたシーズンでした。

 

③I came like a king, left like a legend

しかし次のシーズンは自身2度目のセリエA得点王を獲得しますが、ユベントスとの優勝争いに敗れ2位に終わり、連続優勝記録が途絶えました。そして前々から表面化していたチームの財政難が深刻になります。その為高額な選手を売却する必要性に迫られ、イブラヒモビッチ選手も対象になり同僚のチアゴ・シウバ選手と共に「金満クラブ」となったパリSGに移籍することとなります。

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「ここの選手はよく知らない。が、奴らは俺のことをよく知っているだろ。」

パリでは絶対的なエースとしてチームに君臨。正に「王」としてチームを引っ張りました。リーグアンでは在籍した4年全てでリーグ優勝、2年連続国内3冠とタイトルを独占し、自身も3度の得点王に輝きます。

ただ悲願のチャンピオンズリーグ優勝はここでも叶わず契約満了にて退団。

しかし去り際の言葉も彼らしいです。

「I came like a king, left like a legend(俺は王としてやって来て、伝説として去る)」

 

そしてフリーとなった彼の動向が注目されることとなります。

 

では

 

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阪神タイガース 最終戦~本当にお疲れさまでした~【プロ野球】

今回は阪神タイガース終戦の感想を書いていきたいと思います。

 

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出典:スポニチ sponichi annex

※広島戦はダイジェストしか見ていないので結果とトピックだけ書いておきます。

阪神 2-0 広島 ○秋山 11勝3敗 スアレス 3勝1敗25S

 

大山選手28号ホームラン。

広島石原選手、最後の打席は同期能見投手。

 

阪神 0-4 巨人 ●青柳 7勝9敗

阪神 1-0 DeNA 〇岩貞 7勝3敗 能見 1勝1S

 

終結

60勝 53敗 7分 494得点 460失点 2位

 

①本当にお疲れさまでした

先発は青柳投手。初回エラーやミス絡みで3点を失います。対する打線も巨人投手陣の前に完全に沈黙。一番に立った大山選手も無安打に終わります。試合は7回、復帰した守屋投手が押し出しで追加点。打線は8回にやっと中谷選手が打った1安打のみ。

9回に2三振を取った藤川投手の引退試合に花を添えることが出来ませんでした。

そして引退セレモニー。JFKの他二人ウィリアムズ、久保田さん始め、名勝負を繰り広げた岩瀬さん、清原さんもメッセージを送っていました。

「負けたくない、諦めない。」松坂、上原投手という球史に残る投手に抗い続けて彼らに並び立つ投手となった藤川投手、本当にお疲れさまでした。沢山の感動をありがとうございます。

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②最終戦を勝利で終える

先発は藤浪投手。前回のヤクルト戦が最終登板とすっかり勘違いしていました。申し訳ないです。立ち上がりは四球を与えるも無失点で抑えると、その後も安定した投球を続けます。5回には無死1、3塁のピンチもスリーバントと2者連続三振でピンチを切り抜けます。

一方打線は7回まで先発大貫投手を崩せませんでしたが、2番手石田投手を攻め立てると近本選手のタイムリー3ベースで貴重な先制点。そして9回には今シーズン退団が決まった能見投手が登板。きっちり抑えて今シーズン最終戦を終えました。能見投手、今までありがとうございました。新天地の活躍を期待しています。

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総評

新型コロナウイルスの流行で開幕が危ぶまれた今シーズン、短縮ながらも120試合全て通して行うことが出来ました。中盤では観客も入るようになり徐々に活気が戻りつつあります。球団関係者の方、そして球場関係者の方、本当にありがとうございました。

そして藤川、能見両投手、本当に今までありがとうございました。

今シーズンの総まとめは後々書いていきたいと思います。

 

では

 

 

ペルソナ4ゴールデン-花村陽介-~相棒~【ペルソナシリーズ】

※ネタバレ有り

 

今回はペルソナ4ゴールデンのキャラ「花村陽介」について書いていきます。

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出典:infinity8-online.com

①相棒

主人公のクラスメイトで、次いでペルソナ覚醒を果たしたキャラです。主人公と同じく転校生で、八十稲羽郊外にあるスーパー「ジュネス」の店長の息子です。

決して天才FBI捜査官ではありません。

憧れの先輩小西早紀の死により連続殺人事件を追うことになり、主人公と共にテレビの世界に入ります。しかし事件を追うことは建前で、シャドウがジュネスと商店街の対立、田舎暮らしの退屈さに悩まされ刺激が欲しいことを暴露、陽介は自分を受け入れることでペルソナ「ジライヤ」を発現します。

所謂「相棒」ポジションのキャラで、コミュを進めるにつれ自分自身の現実逃避、主人公への嫉妬を認め、より絆が深まっていきます。

「行くぜ!相棒!!」

 

②ガッカリ王子

初っ端からごみ箱に自転車で突っ込むなど、傍から見るとイケメンですが喋ると三枚目丸出しの「ガッカリ王子」です。言動が一言多く墓穴を掘ることもしばしばですがより際立っているのはその「貧乏くじ」っぷりです。個性的なメンバーにおいて突っ込み役に回る場面が多く、特にクマには振り回されっぱなしです。彼がいないと場がカオスになる状況が多く、パーティーには必須の存在ですがぞんざいな扱いを受けることも多い苦労人タイプです。

「ちげ~よ!」「言ってね~よ!」「やってね~よ!」「そこじゃね~だろ!」

反面締める所はしっかり締め、情に厚く芯の通った部分も持ち合わせており実際プレーしているとガッカリ感<苦労人の方がしっくりきます。

 

③サウナ以外で大活躍

武器は「双剣」。苦無や工具などからとうもろこしや魚も武器にします。(精巧な偽物です。)

属性は「魔術師」所持ペルソナは

ジライヤ・・・日本の読本・歌舞伎に登場する忍者「自来也

スサノオ・・・日本神話の荒神であり、出雲の祖神

タケハヤスサノオ・・・スサノオ古事記での呼称

最序盤で加入する為速さを中心に「運以外」のステータスが高いので使いやすいキャラです。序盤は貴重な「ディア」使いとして重宝し、風属性攻撃を中心に「テンタラフー」「トラフーリ」など有用なスキルを使え、後半は「マハスクカジャ」「ブレイブザッパー」など強力なスキルを覚え、転生後は「青春の風」で回復・補助どちらもこなせるゲームを通して使える万能キャラです。

反面雷弱点なのでボスが雷属性を連発してくるサウナでは存在感を示せませんが、他ダンジョンではかゆい所に手が届くスキル、能力を持っているので常にパーティーに入れておきたい存在です。

 

ストーリー、戦闘共に「相棒」として申し分のない活躍を見せるキャラと言えます。

 

では

 

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2020~2021シーズン 予想外の苦戦 ラツィオ~離脱者続出と過密日程~【サッカー】

今回は主要欧州リーグの2020~2021シーズン「苦しむ名門」について書いていきたいと思います。

 

本来の力を考えればもっと上位にいてもおかしくない戦力を持ちながら苦しむチームをピックアップしていきたいと思います。

 

6回目は「ラツィオ」です。

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①離脱者続出と過密日程

昨シーズン4位でチャンピオンズリーグ出場権を得たラツィオですが、序盤から守備の不安定さに悩まされます。アタランタ戦では4失点、サンプドリア戦では3失点と大量失点、その後もトリノ戦でも3失点と、7節までのクリーンシートは開幕戦のカリアリ戦のみと厳しい状況になっています。

その要因は離脱者続出と過密日程です。ラドゥ、マルシッチ、バストスが怪我で交代したインテル戦(その後ラドゥは1か月ほど離脱、バストスはその後移籍)を始め、インモービレ、ルーカス、ストラコシャが新型コロナ陽性の為離脱。

そこにチャンピオンズリーグの日程が重なり、ただでさえ薄い選手層に過密日程というダメージが重なり、一部選手に疲れが目立ち守備の強度低下に繋がっています。

特にインモービレの離脱はカイセドの勝負強さはあるもののかなり大きく、バックアップのムリキもチームに馴染みきっておらず勝ちきれない要因になっています。

 

②組織のマンネリ化

またインザーギ監督が6年目を迎えることで「組織のマンネリ化」も心配される所です。現状のメンバーもラドゥ、ルーカス、ルイス・アルベルト、ミリンコビッチ=サビッチ、インモービレと5年以上在籍している選手が多く、その大半をインザーギ監督は主力として固定しています。その為長年一緒に行ってきた連携は、非常にスムーズで戦術遂行能力も高いですが、どうしてもマンネリ化が起こってしまう可能性があります。ここ3年間で補強してレギュラーに定着しているのはアチェルビ、ホアキン・コレアぐらいとやや組織の新陳代謝も上手くいっているとは言えません。

しかしチャンピオンズリーグ出場が大きなモチベーションになっているのは間違いありません。監督、選手共に初めての出場になることが多く、ヨーロッパ最高のコンペティションで試合出来ることはやりがいがあると思います。

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③更に強力な組織に

ラツィオが上位に留まる為には2つの条件が必要だと考えています。1つはスクデット獲得権にどこまで踏む留まれるかということです。今季はユベントスの監督交代で「本命不在」のシーズンとなっています。他ナポリインテルアタランタなどもイマイチ波に乗れない状況で、調子がいいACミランもこの状況がずっと続くとは思いにくいです。

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そういう意味では大きなチャンスであり、昨シーズン同様終盤までスクデット争いに加われれば可能性は十分です。

もう一つはどこまでチャンピオンズリーグで上位進出が出来るかです。もしグループリーグ敗退となれば12月上旬で終戦となってしまう為、モチベーション低下と疲労で一気に落ちる可能性が高まります。因みに決勝トーナメントに進出すれば3月まで持ちます。この3カ月は非常に大きいので、重要な要因になってきそうです。

幸い現状ではトリノ戦の大逆転劇やゼニト、ユベントス戦の終了間際の同点弾など勝負強さが際立っており(特にカイセド)何とか踏みとどまれている状況です。このまま離脱者が戻れば更に強力な組織となっている可能性も十分にあります。

 

選手のターンオーバーやモチベーション管理などチーム全体のマネジメント能力が問われるシーズンとなりそうです。

 

では