きちのうすめ雑記

きちが好きなことについてうすく書いていきます。

2020~2021シーズン 上位定着を狙う新勢力 レアル・ソシエダ~「魔術師」の降臨~【サッカー】

今回は主要欧州リーグの2020~2021シーズン、上位定着を狙う新勢力のチームについて書いていきたいと思います。

 

2回目は「レアル・ソシエダ」です。

 

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過去特集はコチラ↓↓

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①「魔術師」の降臨

昨シーズンはレンタルで加入したウーデゴールにメリーノ、オヤルサバル、ポルトゥ等を絡めた綿密なポゼッションサッカーでリーガを席巻。終盤に怪我人やコンディションを落とす選手が続出して、6位でシーズンを終えましたが印象的なサッカーを展開していました。

そしてウーデゴールがレンタル先のマドリーに帰りどうなるのかが注目されましたが、獲得したのはかつてリーガを騒がせたスーパースターでした。「魔術師」ダビド・シルバ、シティを契約満了で退団したテクニシャンは運動量こそ落ちたものの、変わらぬ超絶テクニックと並外れた判断力で攻撃陣を牽引。魅力的なサッカーを再び披露すると共に、モンレアルと共にチームの精神的支柱として躍進するチームを支えています。

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②下部組織出身選手の台頭

しかしソシエダの強さは何より「下部組織出身選手の活躍」にあります。「スビエタ」と呼ばれる総合練習場で日々トレーニングする選手達は正に「スターの卵」です。

過去にはシャビ・アロンソリヴァプールバイエルンに所属)やグリーズマン(現バルセロナ)など超ワールドクラスを輩出した下部組織は非常に評価が高く、今シーズンでもエルストンド、ムニョス、ゴロサベル、オヤルサバル、ゲバラ、スビメンディ、バレネチェアなど多くの下部組織出身選手が主力として活躍しています。

特に今シーズン台頭したアンカーのスビメンディは「シャビ・アロンソの再来」と呼ばれる程プレービジョンが広く、的確なスペースにタイミングよくボールを送れる選手で今後も注目していきたい逸材です。

 

③CLへの返り咲きへ

今シーズンは2012-2013シーズン以来のチャンピオンズリーグ出場権獲得を狙います。ブラーボ、イニゴ・マルティネス、イジャラメンディ、ベラ、グリーズマンが在籍して攻撃サッカーで躍進した年です。ヨーロッパ最高峰の舞台でソシエダのサッカーがどこまで通用するかが楽しみです。

また今シーズンはバルセロナレアルマドリードがややパッとしていない為、近年のソシエダでは伝説的となっている2002-2003シーズンの再現(リーグ2位)もあり得るかも知れません。

 

有望な若手選手とリーガ屈指の実績を持ったベテランが融合し、魅力的なサッカーを展開している「ラ・レアル」。今シーズンの躍進&上位定着に期待したいです。

 

では

 

 

アベンジャーズ/エンドゲーム~アベンジャーズ・アッセンブル~【マーベル】

※ネタばれ有

 

今回はMCU第22作目となる「アベンジャーズ/エンドゲーム」について書いていきたいと思います。

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出典:シネマトゥデイ

①喪失

前作「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」で生命の半分が消滅させられて3週間、スタークとネビュラは宇宙に漂流していましたがキャロル(キャプテンマーベル)に救出されて地球に帰還します。

 

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しかしスタークは茫然自失の様子で、残ったアベンジャーズがサノスを急襲し討ち取るも消えた生命が戻ってくることもなく、喪失感だけを残しながら5年の歳月が過ぎます。時間が過ぎ世界は一応の平和を手に入れ個々が立ち直るべく日々を過ごしていましたが、ある男の登場で一気に局面が変わります。

アントマン&ワスプ」で量子世界に閉じ込められたスコット(アントマン)の帰還です。

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②タイム泥棒作戦

スコットの帰還により「量子世界を利用したタイムトラベル」の可能性を見出したスティーブ達は

・娘を持ち家族と慎ましやかな生活を送るトニー

・家族を失い暗殺者として腐っていたバートン(ホークアイ

・酒浸りになりお腹ポッコリで見る影もないソー

を説得し「タイム泥棒作戦」を行います。サノスに奪われる前にストーンを奪い「現実を無かったこと」にする作戦です。アベンジャーズは3組に分かれて

・2012年「アベンジャーズ」の舞台となったニューヨークでエンシェント・ワンから「タイム・ストーン」を譲り受ける

・スティーブは自分自身と対決しロキが持っていた「マインドストーン」を奪取

 

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・トニーとスコットが一度は失敗するもスティーブを加え1970年にタイムトラベルし「スペースストーン」を奪取。

 

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ダークエルフ信仰前のアズガルドにて「リアリティ・ストーン」を回収。ソーが亡き母との再会を果たし、ムジョルニアも回収。

 

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・クイルが「パワーストーン」を手に入れる直前(GOGオープニング直後)で彼をあっさり気絶させ回収。しかしサノスに知られネビュラ捕らわれの身に、スパイとしてネビュラ(洗脳)が送り込まれる。

 

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 ・「ソウル・ストーン」を手に入れるべくヴォーミアに着くバートンとナターシャですがストーンを手に入れる為の条件が「愛する者の犠牲」。選択を迫られた二人が取った行動は、、、。

全てのストーンを手に入れたスティーブ達はブルースの「指パッチン」により生命の半分を取り戻すことに成功し大円談を迎えたかに見えましたがネビュラ(洗脳)の導きでサノスが過去から登場。全面対決を迎えます。

 

アベンジャーズ・アッセンブル

サノスと対峙するスティーブ、トニー、ソーですがその圧倒的なサノスの力に大苦戦。他のメンバーも次々に送られてくるサノス軍に追い詰められます。

しかしその時ゲートが開きます。現れたのは蘇ったヒーロたちとそれに追随する軍隊のメンバーの大軍です。

アベンジャーズ、アッセンブル。」ロジャースの掛け声の元、再び全面対決が起こります。

 

掛けがえのない仲間を失いながら勝利したアベンジャーズ。ある人は去りある人はその意思を継いでいく、、、新しいフェーズの始まりとなるのでした。

 

では

 

 

ハキム・ツィエク~正確な左足と切り替えの速さ~【特集】

今回はチェルシー所属のハキム・ツィエク選手について書いていきたいと思います。

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Getty Images

経歴

ツィエク選手は2012年にヘーレンフェーンでトップチームデビュー、週間最優秀選手に選ばれるなど将来が楽しみな選手として台頭しました。

その後2014年にスタメンが確約されていたトゥウェンテへ移籍、財政難に陥り不振に喘ぐチームの中、孤軍奮闘の活躍をして国内ビッグクラブの関心を引きます。

2016年、アヤックスに電撃的に移籍、当時「エールディビジ最高のプレーヤー」の一人として認識されていたこともあり周囲の厳しい目もあったのか、自分を見失い不振に陥ることもあったもののレギュラーとしてプレー。心身共に鍛えられ、2018-2019シーズンにはデ・ヨング、デ・リフト、ファン・デ・ベークなど下部組織の有望株と共にチャンピオンズリーグで躍進。最後はトッテナムに打ち砕かれるもベスト4進出に大きく貢献、自身の価値を大きく上げました。

そして2019年冬、2020-2021シーズンからのチェルシー加入が決定。開幕時は怪我で出遅れるものの復帰後は出色のパフォーマンスで、大型補強を行ったチームにおいて確かな存在感を示しています。

 

①正確な左足と切り替えの速さ

ツィエク選手の特長は「正確な左足と切り替えの速さ」です。左足の精度はワールドクラスとも言え、レンジ、スピードとも非常に正確です。

特にロングボールの質が非常に高く、サイドチェンジ、クロスとも敵の急所を付くボールを瞬時に送り届けることが出来ます。その為コーナーキックフリーキック共に任されることが多く、効き足は違えどもウィリアンが移籍したチェルシーにとっては大きなオプションとなっています。

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また攻守の切り替えが早く献身性も高いです。絶え間なく動く上下動でカウンターでの先鋒の役割、ファーストディフェンダーでの役割どちらもこなせる選手で監督にとっては非常にありがたい存在です。

 

②プレス耐性とプレー確度

反面プレス耐性とプレー確度に課題があります。オランダリーグでは十分通用していた突破力も、猛者揃うプレミアリーグではやや強度が足りなくまだまだ適応途中であることを感じました。

またプレス耐性も難があり、キープできずボールを失う場面もしばしば見られます。そしてリスキーなパスを狙う傾向がしばしば見られ、プレー確度を上げる所も課題の一つであると思います。

 

③ベストポジションは右ウイング/トップ下

ツィエク選手のベストポジションは右ウイング/トップ下であると思います。アヤックスでは左ウイングでも起用されていましたが、どうしてもプレミアリーグでは縦突破の不足感が目立ってしまいます。右サイドでインスイングのボールを使ってのチャンスメイク、カットインからのシュートを求める起用がベストであると思われます。またセットプレーでの得点源としての起用も期待出来ます。


今シーズン大型補強を行ったチェルシー。ライバルも多いですがツィエク選手のより一層の活躍を期待しています。

 

では

 

 

名探偵コナン 名作エピソードまとめ~300話~400話~【名探偵コナン】

※ネタばれ有

 

今回は名探偵コナンの印象に残った神回を挙げていきたいと思います。

 

100話ずつにわけて名作エピソードを紹介します。

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出典 prcm.jp

①トラウマの爆弾事件

2時間スペシャルの304話「揺れる警視庁 1200万人の人質」です。「本庁の刑事恋物語」のうちの1話で非常に印象的なエピソードです。事件は白鳥警部が車を爆破され重傷を負ったことから発生、佐藤刑事は3年前の同日、爆弾の解体中に殉職した松田刑事のことを思い出します。

佐藤刑事の静止を振り切り高木刑事とコナンは爆弾処理に取り掛かりますが、、、。

「君はいったい…何者なんだい?」

「知りたいのなら教えてあげるよ…あの世でね…。」

そして一番の見所は今回のヒロイン佐藤刑事とヒーロー高木刑事のやり取りです。

「それが大切な思い出なら、忘れちゃダメです…。人は死んだら、人の思い出の中でしか生きられないんですから…。」

高木刑事、カッコいいです。

 

②ライバル同士の母親

アニメ333話、334話の「似た者プリンセス」です。おっちゃんのやらかしで事件を解決することになった妃英理とコナン達ですがそこに訪れたのはコナン(新一)の母「有希子」でした。今までありそうでなかった母親同士の共演で一触即発の場面でしたが、、、

「フッ… 相変わらずの若作り…でも、さすがの帝丹プリンセスも年には勝てなかったようね…。」

「あら…そのセリフそっくり返すわ…コンサバメイクの年増の女王様?」

意外と仲良しのようで再会を喜んでいました。蘭と新一も安心でしょうね。ちなみに父親同士はこれまた絡みが少ないです。元刑事の探偵と推理小説家ですので職業上は余り仲良しとは言えませんが、、、。

見事事件は両者(+コナン)の活躍で解決しますが最後の最後でまたもやおっちゃんがやらかします。

「そりゃーもっちろんめちゃめちゃプリチィだった、有希ちゃんの方に決まってるじゃねーか!!」

残ったのは僅か4000円弱、、、自業自得です。

 

③世界最高峰のバイオリン

第385話~第387話の「ストラディバリウスの不協和音」です。名の通り世界最高峰のバイオリン「ストラディバリウス」を巡る話で館で起こった連続殺人にコナンが挑みます。

この事件の印象的な場面は、犯人の異常な拘りにありそれが墓穴になったことです。

「不協和音…隣り合った音が同時に奏でるとても耳障りな嫌な音…。」

後々映画化でも話題になる「絶対音感」、黒の組織に繋がる「七つの子」などストーリー本編に繋がる出来事も多く、コナンを楽しむうえで必ず見ないといけない話です。

 

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また以前紹介した「ピアノソナタ「月光」殺人事件」と共通点が多く、切なさ溢れるエピソードでもあります。

 

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では

 

 

2020~2021シーズン 上位定着を狙う新勢力 ボルシアMG~優れたスカウティング部門~【サッカー】

今回は主要欧州リーグの2020~2021シーズン、上位定着を狙う新勢力のチームについて書いていきたいと思います。

 

初回は「ボルシアMG」です。

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①優れたスカウティング部門

ボルシアMG(メルヘングラッドバッハ)は70年代に5回リーグ優勝するなど、新興勢力とは言い切れない古豪クラブですが近年の躍進が注目されるクラブです。

2000年代はブンデスリーガ2部or残留を目的としていたクラブでしたが、2012年にルシアン・ファブレ監督の元、ロイス、アランゴテア・シュテーゲン、ダンテ等がブレイクし4位に躍進、上位常連クラブとなりました。

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その原動力は優れたスカウティング能力にあると思います。前述した4選手を含めて、ジャカ(現アーセナル)、トルガン・アザール(現ドルトムント)、クリステンセン(現チェルシー)、などビッグクラブで活躍する選手もいれば、ラファエウなどブンデスリーガで強烈なインパクトを放った選手もいます。

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現在もプレア、テュラム、ザカリア、ギンターなど注目株からシュティンドル、ヘアマン、ゾマーなど確かな実力者が見事に融合した好チームとなっています。

国内だけではなくスイス、ベルギー、フランスなどの方面から無名の実力者や野心溢れる若手を獲得し、積極的に起用するクラブの強化方針が見事に機能していると言えるでしょう。

 

②過去の躓きを糧に

今の主力メンバーは2017-2018シーズンからサイクルが始まっていると個人的には思います。ギンター、ザカリア等、現在の主軸が加入してきたものの怪我人や戦術の浸透が遅れ立ち遅れ、ここまで順当に歩みを進めていたチームが躓き、2年連続で欧州カップ戦を逃しました。

しかし翌シーズン、当時の監督であるヘッキング監督が守備を整備、5位に返り咲きました。この躓きから得た経験で、より地に足がついた強固な組織を作れていたと思います。ヘッキング監督は結果的にそのシーズン限りの退任となりましたが、難しい時期に監督を務めチームを立て直した手腕は評価されるべきです。

代わりに来たのは現監督であるローゼ監督、所謂「レッドブル系」の監督で、ザルツブルグから移籍した監督です。チームをよりアグレッシブに動かし、縦に速いカウンター、安定感のある守備組織を作り、チャンピオンズリーグ出場権内の4位に押し上げました。

 

③妥当バイエルン

今シーズンはブンデスリーガでは取りこぼしや守備の乱れもあり、上位は伺えるものの不安定な位置につけています。

勿論これはチャンピオンズリーグ出場による消耗も大きく、インテルレアルマドリードが同居するグループに組み込まれながらも1勝2分で健闘しています。今後はローテーションも含めチームのマネジメント能力も問われる所でしょう。

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今シーズンはチャンピオンズリーグ出場権はもちろんのこと、「目の上のたんこぶ」であるドルトムントを上回る順位を目指すことになるでしょう。そして現状は現実的ではないものの将来的には十分可能性を感じている「妥当バイエルン」。

絶対王者に挑戦状を叩きつけられるかどうか、今シーズンの戦いに注目していきたいです。

 

では

 

 

阪神タイガース 2020シーズン感想-野手-~段階を踏んだ成長~【プロ野球】

今回は阪神タイガース 2020シーズン感想~野手編~を書いていきたいと思います。

 

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出典:スポニチ sponichi annex

主力野手成績()は主な守備位置 ※青は注目している箇所

近本  120試合 .293  9本  45点  31盗  出塁率.344 OPS.759 (中)

大山  116試合 .288   28本    85点    1盗  出塁率.357 OPS.918 (三一中左右)

サンズ 110試合 .257   19本    64点    2盗  出塁率.363 OPS.814 (左)

ボーア   99試合 .243   17本    45点    1盗  出塁率.338 OPS.760 (一)

梅野    98試合 .262     7本    29点    5盗  出塁率.333 OPS.723 (捕)

木浪    92試合 .249     3本    25点    2盗  出塁率.307 OPS.660 (遊二)

糸井    86試合 .268     2本    28点    2盗  出塁率.363 OPS.720 (右)

糸原    63試合 .294     3本    20点    1盗  出塁率.357 OPS.733 (二三)

陽川    71試合 .247     8本    24点    2盗  出塁率.333 OPS.770 (左右中一)

小幡    54試合 .247     0本      7点    3盗  出塁率.256 OPS.515 (遊二)

マルテ   29試合 .252     4本    14点    1盗  出塁率.336 OPS.783 (三一)

北条    40試合 .192     2本      7点    2盗  出塁率.266 OPS.559 (遊二三)

坂本    38試合 .213     2本      0点    1盗  出塁率.330 OPS.596 (捕)

福留    43試合 .154     1本    12点    0盗  出塁率.250 OPS.468 (左右中)

中谷    70試合 .215     2本    16点    1盗  出塁率.267 OPS.571 (左右中)

植田    74試合 .153     0本      3点    9盗  出塁率.351 OPS.537 (二遊中)

原口    48試合 .278     3本    19点    0盗  出塁率.333 OPS.778 (捕一)

 

①段階を踏んだ成長

今シーズンはやっと軸になる選手が出て来たシーズンとなりました。まず「不動の1番バッター」となった近本選手です。昨年ブレイクを果たしましたが所謂「2年目のジンクス」に苦しめられると予想されました。実際序盤は極度の不振に陥り打率はずっと一割台、スタメン落ちも経験しましたが、矢野監督が根気よく起用、見事に返り咲きました。今年は見事2年連続盗塁王に、出塁率も.344と昨シーズン以上の成績をマーク。確かな進化を見せました。 

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そして大山選手です。今シーズンは当初控えからのスタートでしたが、レギュラー→クリーンナップ→4番と正に「実力」で定位置を勝ち取りました。デビューシーズンから積みあげた本塁打も7→11→14→28と順調に伸びてきました。流石に倍増は想像していませんでしたが久しぶりに生え抜きの大砲が育ちました。

巷では所謂「確変」を疑われていますが、17年の中谷選手は実績が殆ど無い状態からの20本、大山選手は2年連続2ケタ本塁打&昨シーズン長期間4番経験と実績十分です。この「積み重ね」は非常に大きく、来シーズンは怪我がない限り確実に仕事をしてくれるでしょう。今シーズンは届かなかったものの初の個人タイトル獲得にも期待出来ます。 

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②複数人獲得の成功

あと成功したのは「助っ人複数人獲得」です。今シーズンは異例の「外国人枠5人」の規定があったので(出場は4人)使いやすい状況、そしてチームの助っ人大量獲得が見事ハマる形となりました。

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投手はもちろんのこと影響が大きかったのは野手で、サンズ選手は終盤こそ不振に陥るも序盤、中盤では無類の勝負強さを見せ、彼無しではチームの巻き返しはありえませんでした。ボーア選手も数字はやや寂しいものの相手に欠けるプレッシャーは相当なものがあり、負担が減った大山選手の開花にも繋がっていると思います。昨年と違い、マルテ選手の離脱といったアクシデント後も長打力が落ちなかったのは非常に大きかったです。

今後も「1人に全てを懸ける」補強よりもある程度数を揃えて、調子によって使いまわせるような補強をして貰いたいです。

 

③課題と今後の補強

課題は明確です。「守備」です。今シーズンは序盤はそれほど目立っていなかったものの中盤からエラーが激増、結局はセリーグワーストの85失策。投手のエラーもあるとは言え一部を除いて野手も良化しているとは言い難く、来シーズンも大きな課題となってくるでしょう。優勝した巨人は半分の43でセリーグ1位、しかも優勝がほぼ決まった状況で増えていたことを考えるといかにミスなく試合を進められるかが勝負になってくるでしょう。また走塁・守備連携にも差があり、単純に野手の全体的なレベルアップが必要かも知れません。

今後の強化ポイントですが「右翼手・遊撃手」です。やはり守備の要の二遊間の固定と成長は不可欠で、特に遊撃手は木浪選手が殻を突き破れていないので、今後の注目ポイントです。また糸井選手に衰えが見え始めた右翼手も問題です。陽川選手のさらなる成長に期待したい所です。あとは助っ人次第である一塁手でしょうか。

 

来季展望(願望含む)

捕手 梅野、坂本、原口

内野手 大山、木浪、植田、糸原、小幡、マルテ、新助っ人

外野手 近本、サンズ、糸井、陽川、佐藤、江越

 

では

 

 

日本vsメキシコ~勝つ気を削ぐ交代策~【サッカー】

過酷な環境の中、選手はベストを尽くしました。ただ監督は、、、。

 

ということで先日行われた日本vsメキシコの感想です。

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日本のスタメン

GK:シュミット・ダニエル

DF:酒井、吉田、富安、中山

MF:伊東、柴崎、遠藤、原口

FW:鈴木、鎌田

 

日本 0-2 メキシコ

ラウール・ヒメネス(後18)ロサーノ(後23)

 

①一気に攻勢に

日本は4-4-2で中盤でのショートカウンターを狙う形、メキシコは守備は4-4-2、攻撃時にアンカーが降りて3バックでビルドアップを行っていました。

前半日本は、メキシコがもたついている所を突いて一気に攻勢に出ます。鎌田がライン間に上手く入りボールを展開すると、伊東の個人技で次々をチャンスを作り出します。しかし決定機を決めきれず、徐々にシステムに慣れたメキシコに盛り返され始めます。

日本はサイドを張るタイプの選手(伊東、原口)を使っているのでハーフスペースを使う選手がおらず、サイドバックが内を使ないので攻撃が行き詰まり、前半を終えます。

 

②最低限の修正を施し結果を残す

後半メキシコはアンカーにアルバレスを投入しバランスを整えると、問題点を修正出来ていない日本に襲い掛かります。そしてヒメネス、ロサーノが次々とゴール、状態が悪い中でも最低限の修正を施し結果を残します。一方日本はリードされた後の交代策、修正策が最悪でした。前半ライン間で好プレーを見せていた鎌田、リンクマンとして機能していた柴崎を交代、反撃の狼煙を消すと、その後も勝つためではなくあらかじめ予定された交代策としか思えない采配で試合を終わらせてしまいます。

 

③勝つ気を削ぐ交代策

対戦相手のメキシコは前半、終始策が上手く嵌っていない状況で十分付け入る隙はありました。そんな中決めきれたかったのはありましたが、チャンスを作り続けたのは十分評価できると思います。しかし問題は「勝つ気を削ぐ交代策」です。

リードされているにも関わらず、3バック化して数的優位を作ることや、少なかったインナーラップを行える選手を適切な場所に配置する等の修正を全く行わず、予め予定されていたとさえ思える交代策を繰り返す。森保監督には心底失望しています。

それで「勝ちたかった」は余りにも濃霧の中頑張っている選手がかわいそうです。せめて試合の細部、状況に合わせた交代策を打って最後まで戦って欲しいものです。

今年の代表戦もこれで終わりとのことで、このままでは本当に「選手達の責任で選手達が戦術を考える」日本代表を見ることになります。

ピッチ上で必死に戦っている選手に戦術を任せることに限界があるのはロシアW杯で証明されています。今の日本の立ち位置を考えたら監督が与えるプラスαがW杯ベスト8以上を狙う上で不可欠なので、森保監督は来年も自分の価値を証明する必要がありそうです。

 

もう諦めに近い雰囲気はありそうですが、、、。

 

では