今回は2022年カタールW杯で日本代表が「ジャイアントキリング」を起こせるかどうか、過去の例を踏まえての要因を書いていきます。
2022年カタールW杯で日本はグループEでドイツ、スペインという「格上」との対戦が決定。グループリーグ突破&ベスト8に進出するためには「ジャイアントキリング」が必要になってきます。
①強固な守備ブロックと弱点を突いたカウンター戦術
まず最も必要なのは「強固な守備ブロックと弱点を突いたカウンター戦術」です。過去を振り返ってみても、
フランスvsセネガル(2002年日韓W杯)
スペインvsスイス(2010年南アフリカW杯)
イタリアvsコスタリカ(2014年ブラジルW杯)
ドイツvsメキシコ(2018年ロシアW杯)
等強固な守備ブロックを組んで無失点に抑えたチームが多く、格上チーム相手には守備ブロックの整備と連動した同サイド圧縮の守備が不可欠です。また相手の弱点を突いたカウンター戦術も決めておくことが不可欠で、高いラインの裏を突いたカウンターが効果抜群になってきます。
そのため最終ラインは守備重視、前線にはスピード溢れるアタッカーとカウンターの起点になるセンターフォワードの存在が必要になってきます。
②自チームのマネジメント
また自チームのマネジメントも重要です。
過去日本代表は2006年、2014年に直前の内部マネジメントに失敗した過去があり(2018年も危なかったです。)、上手く行わなければそもそも同じ土俵にすら立てないです。他チームも同様マネジメント面で問題を抱えるチームが上手くいかない場合が大半で、W杯でも
フランスvsセネガル(2002年日韓W杯)
チェコvsガーナ(2006ドイツW杯)
スペインvsチリ(2014年ブラジルW杯)
ドイツvsメキシコ(2018年ロシアW杯)
とジャイアントキリングの大半は少なからずマネジメントの失敗が原因になっていることが多く、本番には少なくとも自チームは万全の態勢で臨むことがマストになっています。
③現時点では
そして実際日本代表が行えると言えば「十分可能」であると思います。
まず①ですが、現在の日本代表は「歴代最高」とも言える守備陣を誇っています。シュートストップ能力が高いGK権田、対人能力が高いサイドバックの酒井、長友、そして「世界」で通用する吉田、冨安のセンターバック陣、更に中山、板倉、伊藤洋輝、中谷等若手有望株も豊富で、今やチームの一番の強みになっています。
そしてアタッカー陣も三笘、伊東の両ウイングに合わせて浅野、原口、前田等の快速アタッカー、そしてセンターフォワードでも使える南野、久保、堂安、鎌田等タレントは豊富で、相手に合わせて使い分ける程の戦力は整っていると思います。後は決断し、実行出来るか、、、ここは信じるしかないです。
ただ②についてはあまり心配は無さそうです。
森保監督はそもそもチームの輪を乱すような存在を「そもそも呼ばない」傾向にあり、(鈴木優磨がいい例です。)そのリスクを避ける傾向にあります。またトルシエ監督やハリルホジッチ監督のような強烈な個性を持っていないので波風が立ちにくいです。唯一の懸念材料は直前の親善試合等で下手なテストを行ってしまう事(中途半端に5バックを試すなど)で、行うならデティールを詰めて欲しい所です。
強固な守備ブロックと弱点を突いたカウンター戦術と自チームのマネジメント。日本が「強国」ドイツ、スペインに勝つためのポイントとなっているので、今後も注目していきたいと思います。
では
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