勢いが落ち課題が露呈した中盤戦前半でした。
ということで今回は阪神タイガース シーズン1/2感想を書いていきます。
①戦績(対戦成績)
巨人 7勝 8敗 0分 54得点 52失点
ヤクルト 10勝 3敗 2分 75得点 62失点
DeNA 8勝 7敗 0分 63得点 61失点
広島 6勝 4敗 0分 38得点 24失点
中日 6勝 4敗 1分 31得点 29失点
交流戦 11勝 7敗 0分 82得点 76失点
48勝 33敗 3分 343得点 304失点 1位
やはり巨人が高い壁として立ちはだかっており、彼らと互角又は勝ち越さない限り優勝は難しいでしょう。そしてDeNAはラミレス監督時代の勝負弱さは感じられず阪神戦を苦にしていない感はあります。
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今シーズンのセリーグは3強3弱に見事に分かれており(3位ヤクルトと4位中日のゲーム差が10)、いかに下位チームの取りこぼしを減らすかが勝負を決めると思われます。そういう意味ではDeNAは唯一3タテを許しており苦しむ原因となったチームなので、後半戦は強力打線をどう抑えるかが勝負所でしょう。
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②投手 ※主戦力です。
先発
西 15試合 4勝6敗 3.19 9QS
青柳 14試合 8勝2敗 1.79 12QS
秋山 14試合 7勝4敗 3.32 8QS
アルカンタラ 7試合 2勝2敗 4.05 4QS
ガンケル 12試合 6勝1敗 2.35 8QS
伊藤将 12試合 5勝5敗 2.70 7QS
中継ぎ ※()は役割
岩崎 34試合 1勝3敗 22H 3.56 (セットアッパー)
及川 15試合 2勝1敗 2H 1.56 (セットアッパー・接戦時)
藤浪 18試合 3勝2敗 4H 4.35 (セットアッパー・接戦時)
馬場 23試合 3勝0敗 7H 3.65 (セットアッパー・接戦時)
岩貞 30試合 2勝0敗 12H 4.18 (ビハインド・接戦時)
齋藤 12試合 1勝1敗 1H 3.14 (ビハインド)
石井大 16試合 0勝1敗 1H 6.91 (ビハインド)
抑え
スアレス 36試合 1勝1敗 0H 25S 1.53
先発陣は青柳投手が6月の月間MVPを獲得する等大活躍を果たしました。特に連敗を止める投球が多く、その存在感と安定感は抜群でした。そしてガンケル投手と伊藤将投手も前者は怪我、後者は日程上で登板がいくつか飛んだものの、安定感のある投球で先発陣を支えました。後半戦に向けてはエーズ西投手の復調、日本の野球に慣れつつあるアルカンタラ投手の投球に期待したい所です。
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一方中継ぎは数字を見ても解かるように前半戦を通して苦しみました。セットアッパーが定まらず交流戦で岩崎投手が打ち込まれ一時期登録抹消。昨シーズン活躍した岩貞、藤浪、馬場投手も安定感に欠き、代わりに投げた投手もパッとしない内容が続きやり繰りに相当苦労しました。そんな中チャンスを掴んだのは2年目の及川投手、体力面もあり連投が出来ないながらも2勝を挙げ粘りの投球を続けています。運がいい部分はあったものの今後も勝負所で使って欲しい投手となっています。
抑えのスアレス投手は怪我だけに気を付けてください。
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③打線 ※主戦力です。
1近本(中) .292 6本 31点 17盗 .745
2糸原(二) .279 1本 25点 5盗 .682
3マルテ(一) .284 16本 46点 0盗 .900
4大山(三) .245 10本 43点 1盗 .703
5サンズ(左) .273 17本 50点 1盗 .860
6佐藤輝(右) .267 20本 52点 5盗 .833
7梅野(捕) .247 2本 24点 7盗 .646
8中野(遊) .278 1本 17点 16盗 .671
近本選手が尻上がりに調子を上げた一方、大山選手の深刻な不振や糸原、中野選手の勢いが止まるなど全体的に打線が湿っていた印象です。それでも20本を放った佐藤輝選手、安定した出塁&ここぞという時のパンチ力を見せたマルテ選手、そして勝負強さが健在のサンズ選手と中軸を打つ選手のホームラン攻勢という新たな武器を手に入れ最低限の得点の確保は出来ていると思います。
そんな中やはり注目は大山選手。怪我や4番を外されるなど試練が多かった前半ですが、過去もそういう逆境を悉く跳ね返しているので後半戦はしっかり体調&精神面を整えて数多い批判をぶっ飛ばして欲しい所です。
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そしてロハスJr選手。準備面の不足と日本野球の適応に苦労していますが、当たった時のパワーは本物です。後は本人の適応しようとする気持ちとそれに向けての練習あるのみなので後半戦は期待していきたいです。そしてすっかりサブに甘んじている木浪、北条、山本、陽川選手は一旦リーグが中断する今からがチャンスです。彼らの活躍が無ければチームの底上げにはなり得ないのでしっかりアピールしていって欲しい所です。
初めて「追いかけられる」立場になった矢野阪神。後半戦は抜かれてからの反発力には不安がある為、スタートダッシュが全てであると個人的には思っています。しっかり準備と相手選手への対策を立てて挑んで欲しいです。
では