今回はビジャレアル移籍が決定した久保建英選手について書いていきたいと思います。
①日本サッカー界の希望
久保選手の特長は細かいタッチでのドリブル、左足の精度だと思います。
トラップの技術が非常に高く常に相手の体勢、状況を見て逆を取ることで精度の高いドリブルを仕掛けることが出来ます。また左足の精度が高く、パス、クロス、シュート共に一級品です。
そして目を見張るほどのサッカーIQも持ち合わせております。ポジショニングに秀でいて視野も広く、味方の位置、タイミングに合わせたパスコースを見つけるのが上手いです。また守備面でもその戦術眼が生かされており、効果的なカバーシャドーでの貢献も大きいです。
適性ポジションはセカンドトップか2列目全般ですが、中央右よりでの起用が最も力を発揮できるポジションです。
若干10歳で名門バルセロナに入団、一度は日本に返ってくるものの再び名門レアルマドリードに入団。世界をも認めるその才能は「日本サッカー界の希望」と言えます。
②フィジカル面の強化
反面課題もあり、大きいのはフィジカル面です。当初は小柄で線が細くトップリーグで通用するフィジカルであるのかは疑問に思われていました。レアルマドリードのジダン監督が結局レンタルに出すことになったのもフィジカル面の不安が大きかったと言われています。
しかしレンタル先でのマジョルカの活躍でその評価は覆されたと思います。流石に相手を跳ね飛ばすにはいかないもののひらりと相手を躱すその姿は、十分トップチームで活躍出来るクオリティーを示したと思います。
③再び主役に
マジョルカでの活躍もありましたが、来期もまたジダン監督の目にかなうことなくレンタルに出されることが決定しました。そのレンタル先は有力候補にセビージャ、ソシエダ、バイエルンなどと噂されていましたが最終的に決定したのはビジャレアルでした。
久保選手が求めるヨーロッパカップ戦の出場権を所持していることと、何よりビジャレアルのエメリ監督が求めていた選手であることが大きかったと思います。
セビージャでEL三連覇を果たすなど戦術のバリエーションに定評がある監督で、パリやアーセナルではスター選手の扱いに苦心し失敗したものの中堅クラブを引き上げる手腕は本物です。エメリ監督の起用法が久保選手の命運を握っていると言ってもいいでしょう。やや戦術>個人になりがちなのは気になりますが、、、。
ヨーロッパカップでもセンセーショナルな活躍を期待したいです。
では