今回は2020年阪神タイガーズの大山悠輔選手について書いていきたいと思います。
今シーズンの成績
116試合 .288 28本 85点 1盗 出塁率.357 OPS.918 四死球46 三振96
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①飛躍のシーズン
今年は一言で「飛躍のシーズン」と言えます。ただ所謂「確変」ではなく、入団から見ても
1年目 75試合 .237 7本 38点 四死球18 三振41 出塁率.309 OPS.723
2年目 117試合 .274 11本 48点 四死球26 三振54 出塁率.326 OPS.773
3年目 143試合 .258 14本 76点 四死球39 三振98 出塁率.312 OPS.714
4年目 116試合 .288 28本 85点 四死球46 三振96 出塁率.357 OPS.918
と段階的にステップアップしてきており、非常に将来が楽しみな選手です。
しかし数字上では順調ながらその道のりは紆余曲折ありました。
1年目はドラフト1位ということもあり4番起用を含む多くの試合に出場し、2年目は所謂「2年目のジンクス」に苦しむも後半に爆発、次シーズンに期待を持たせる結果を残します。そして3年目、開幕から4番に座るも徐々に失速、CSではレギュラーを失う悔しい思いをします。
そして4年目、当初はレギュラー落ちを経験するも、マルテ選手の怪我をきっかけに試合で使われるようになると見事チャンスを生かします。そしてシーズン中盤以降は不動の4番としてチームを牽引。最後まで本塁打、打点のタイトル争いとするなど主軸として活躍し、シーズン2位の原動力となりました。
ドラフト当初の評価、4番起用に対する厳しい意見など、多くの批判に晒されながら自分自身を磨き結果を残す精神力には頭が下がる思いで、その野球に対しての真摯な姿勢は私を含め多くのファンの心を掴んでいます。
②両外国人の存在
大山選手の飛躍には「両外国人の存在」は切り離せません。チャンスに強く値千金の1打を幾度となく放ったサンズ選手、パワーに優れ他球団に大いに警戒されたボーア選手の二人は、長打力と言う意味で昨シーズンマークが集中していた大山選手の負担を大いに軽減、本来の打撃が出来る環境が整ったのも大きかったと思います。
またマルテ選手含めるレギュラー争いの激化も彼の成長を促す意味では大きく、外国人選手の大量獲得が今年上手くいったと言える要因の一つになったと思います。
③個人タイトルへの期待
来シーズンですが「個人タイトルへの期待」はどうして膨らみます。村上、岡本、高橋周平、宮崎、堂林選手などセリーグは今、三塁手が激戦区になっており、レベルの高い競争が今後も期待出来ます。そんな中でタイトルを獲れた時、阪神の名実ともに「4番」として長年活躍出来ると思います。
それを考えると矢野監督の「耐え症」は大きなプラスになると思います。監督自身も大いに期待しているため、多少不振に陥ろうとも怪我や余程のことが無い限り1年間4番として使うと思われます。
今シーズン、4番を「掴み取った」大山選手。来年のハードルはより高くなるとは思いますがその反骨精神で跳ね返して不動のものとして欲しいです。
では