ついに中断していた欧州リーグが再開します。その中で注目チームを主要リーグから取り上げていきたいと思います。
中断前までの成績
26試合 19勝 5分 2敗 勝ち点62 60得点 23失点 2位
①中軸の充実感
近年内容のあるサッカーを披露しながら中位に甘んじてきたラツィオがついにスクデット争いに絡んできました。安売りをせず長期的に強化するチーム方針が実を結び始めた結果であると思います。
この躍進はシモーネ・インザーギ監督の力ももちろん大きいですが、中軸となる選手が目覚ましい活躍をしているのも大きいです。ラドゥ、アチェルビが君臨するDF陣、ルーカス・レイバ、ルイス・アルベルト、ミリンコビッチ=サビッチのトライアングルがコンスタントに力を発揮する中盤、目下得点ランキングのトップを独走するインモービレが力を存分に披露し、素晴らしいサッカーを見せています。
②サイドアタックの強化
またサイドアタックの強化がラツィオの大きな武器になっています。今シーズンSPALからラザッリ、アラベスからジョニーを獲得しサイドアタックの強化を図りました。
その効果は大きく、ラザッリは昨シーズンの勢いそのままの活躍、ルリッチはベテランらしく熟練された攻め上がりで効果的なサイドアタックを仕掛けられています。
その為クロスを合わせる技術に長けたインモービレ、ミリンコビッチ=サビッチの得点力を生かすことができ破壊力を増しました。
③修正力が課題
反面課題もあります。戦術が浸透しているのは素晴らしいのですが所謂セカンドプランに乏しく、修正が効かないまま敗北するパターンが多いです。インパクトプレーヤーに乏しいのも課題でカイセド、パローロは安定した実力はあるものの局面打開力が物足りなく特にビハインド時では個に頼る傾向が強いです。
インパクトプレーヤーの充実、戦術的な打開、それを乗り越えた時ラツィオのスクデットはグンと近づくと思います。
では