5月8日FIFAは20年末までに1試合の選手交代枠を従来の3人から5人に増やす改定案が承認されたと発表されました。
従来の試合中の3人枠交代に加えハーフタイムにも交代可能になるようです。
新型コロナウイルスの影響で中止されているリーグ再開後の過密日程を考慮した措置となっていますが、終息後も基本になる可能性があります。
今回は交代枠増加によるメリット、デメリットを書いていきたいと思います。
①メリット
メリットとしてはまずフレッシュな選手が多く起用できるようになり、強度の高い試合を続けられることです。特に近年は運動量が求められる戦術が多い為、試合がより面白くなる可能性が高いです。
次に単純に出場機会が増えることです。今までベンチに甘んじていた選手やスタミナに不安のある選手の起用を促進する効果がありそうです。一芸に秀でたインパクトプレーヤーやスタミナに不安があるベテランプレーヤーなどは重宝されそうです。
そして「監督力」がより求められるようになることです。選手の起用の幅が広がったことにより交代のタイミング、運用がより重要になり、監督の判断力・修正力にかかる部分が大きくなっていくと思われます。戦術家の監督は腕の見せ所でしょう。
②デメリット
デメリットとしては選手層に不安のあるチームは不利になりやすいことです。単純に選手が足りていないため交代枠の恩恵を受けることも出来ず、長いスパンで考えても大きな差になりそうです。しかも資金力があり選手獲得が容易なビッグクラブに比べて、資金力が乏しい中小クラブは選手運用に相当苦労しそうです。
またより試合数が増え過密日程になる可能性があり、怪我のリスクや健康面の不安は否めません。休める規則を作ったから多少負担がかかってもいいよね理論です。
③有利なクラブ、不利なクラブ
最後に交代枠増加で有利なクラブ、不利なクラブを少し挙げていきたいと思います。
上記を考えると、マンチェスター・シティ、リヴァプール、レアル・マドリード、インテル等は上記に当てはまる条件が多く有利になりそうです。特に稀代の戦術家であるグアルディオラ監督は大歓迎でしょう。
逆にバルセロナ、トッテナム、アトレティコ・マドリード、ナポリなどはかなり苦しみそうです。選手層や監督の修正力にやや不安があり苦しい戦いが予想されます。
現在生活様式や社会体系などが見直され変化していってます。サッカー界も例に漏れず変化していきます。今後も注目していきたいと思います。
では