佐藤輝明（2023年）～後半戦のMVPに～【特集】

今回は2023年阪神タイガーズの佐藤輝明選手について書いていきたいと思います。

今シーズンの成績

132試合　.263 24本 92点 7盗　出塁率.339　OPS.837　四死球58　三振139

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①深刻な不振により2軍落ちも

昨シーズン4番も長い間務め打撃面でも改善が見られた佐藤輝選手ですが、シーズン前には岡田監督から三塁手固定を明言され開幕を迎えることとなりました。

しかしキャンプから打撃や守備面で岡田監督は物足りなさを指摘し、厳しい評価に。それでも開幕5番でスタートする等期待を持って起用されましたが深刻な不振に陥り、チーム方針である四球は取れるものの持ち前の長打力は鳴りを潜めました。

その後5月には自身初の1試合7打点を記録する等5本22打点と復調するも、6月にはまたもや深刻な不振に。その重傷具合は酷いもので度々スタメンも外されるようになり、6月25日には試合中に不適切な行動があったとして遂には2軍降格を味わうことに。

その後近本選手の怪我により最短で1軍に昇格。ただその後も打撃に復調の兆しを見せず、オールスター選出にも疑問符が付く形となりました。

②後半戦のMVPに

それでもオールスターでは山本投手からフェンス直撃のツーベースを含むマルチ安打を放ち後半戦を迎えると、徐々に打撃面は改善。すると8月12日には自身初のサヨナラ打となる犠飛を放つと、その後も安定した打撃でチームに貢献し続けます。

特にアウトの内容が劇的に改善され、相手投手の脅威に。9月8日には阪神生え抜きの左打者では1985年の掛布選手以来の甲子園二桁本塁打＆球団の入団から3年間での本塁打記録を更新。さらに史上初となる左打者で新人から3年連続20本塁打を達成すると、打点もキャリアハイの90に乗せることに。

大事な終盤で決定的な仕事を連発し阪神の18年ぶりの優勝に大きく貢献。9，10月の月間JERAセ・リーグAWARDに選ばれ、後半戦のMVPとも言える活躍を見せました。

流石にこの調子は続かずポストシーズンは厳しい結果となるものの日本シリーズ初戦で安打＆盗塁で難敵山本投手攻略の口火を切る活躍。またアジアチャンピオンシップの日本代表でも選ばれ好守を見せ優勝に貢献しました。

③いかに調子の波を減らせるか

ただ昨シーズンと同様波が激しいシーズンとなり、来シーズンに向けてはいかに調子の波を減らせるかが勝負になってきます。また今シーズンから本格的に取り組んだ三塁守備も安定しているとは言えず、攻守共のレベルアップが求められまだまだその特大のポテンシャルを完全開花する為の課題は多く残っています。

ただ同じような荒さを持ちながらも真摯に向き合い努力し、誰もが認める4番となった大山選手、そしてアイブラックコンビとして後半戦活躍した森下選手など刺激となる選手も多くいる為、来シーズンは「サトテルのシーズンだった」と評されるような活躍を期待しています。

では

きちのうすめ雑記