今回は2023年阪神タイガーズの大山悠輔選手について書いていきたいと思います。
今シーズンの成績
143試合 .288 19本 78点 3盗 出塁率.403 OPS.859 四死球104 三振120
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①「真の4番」として
阪神入団時から大山選手には逆風が吹いていました。ドラフト1位で指名された時に場内から悲鳴とも言える声が聞こえ、当時のドラフト評価は最低クラス。さらにネットでは「大山重複しろ。(重複したらくじになり外す可能性がある為)」が流れる等、その能力には疑問符が付いていました。
しかし大学の日本代表で4番として起用されていたのは事実で初年度から7本塁打を放つ等大砲の片鱗を見せると、その後も順調に成長を見せ徐々にチームの主軸となっていきます。
ただその際にもスランプの長さやチャンスで初球ポップフライなどの打撃の淡白さもあり、4番で起用も度々前の打者が敬遠される等中々怖い打者にはなれませんでした。
それでも昨シーズンは交流戦のMVPをきっかけに調子の波が少なくなり、そして勝負所での粘りも見せ四球を勝ち取る等打者として怖さを見せる等活躍。
そして新任した岡田監督は当初佐藤輝選手を4番に添える予定だったものの、周りの選手やコーチの評価もあり大山選手を4番に固定することを決意。
周囲も認める「真の4番」として開幕を迎えることとなりました。
②自身初のタイトルを獲得
そして開幕を迎えるとその大きな期待に応える様に大山選手は躍動。開幕戦から4試合連続で打点を挙げチームの好スタートに貢献すると、その後も安定した活躍を披露。
不調時でも粘っての四球を選ぶなど昨シーズン以上に好不調の差が極めて少なく、ここぞという時の一発もあり中軸の中では最も計算出来る存在に。さらに守備でも巧みなグローブ捌きとキャッチングで難しい送球も受け止める等、攻守において安心感のあるパフォーマンスを行いました。
特に7月25日の横田さんの追悼試合の逆転ホームラン、そして8月22日の中日戦でのサヨナラタイムリーは記憶に新しいです。
そしてチームは大山選手に引っ張られる形で18年ぶりの「アレ」を達成すると、その際彼の目には涙が、、、。前述した数々の試練とも言える出来事を乗り越えシーズン全試合4番として打席に立った男がその重圧から一瞬解放された瞬間でした。
さらにシーズン終了後には自身初となる最高出塁率のタイトルを獲得。チームとしても個人としても満足出来るレギュラーシーズンになったと思います。
ただポストシーズンは中々打撃の調子が上がらず不振に。しかし迎えた日本シリーズ4戦目では自身の前に二連続申告敬遠されるという屈辱を晴らすサヨナラタイムリーを放ちチームの日本一の原動力に。
最初から最後まで「阪神の4番」という大役を全う、正に大黒柱とも言える働きを果たしました。
③背中でチームを引っ張る存在に
来シーズンは引き続き4番として背中でチームを引っ張る存在になることが期待され、今年達成できなかった本塁打20本越え、そして打点100を目指すこととなります。
また今年は終始チームプレーを心がけていたのでもう少しエゴを出してもいいのかなとは思われますが、彼の性質上余り想像が付かないのが悩ましい所です。(勿論そこが素晴らしい所ですが。)
数々の試練を乗り越え「真の4番」となった大山選手。来シーズンも大黒柱としての活躍を期待しています。
では
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