今回はUEFA EURO2020準々決勝展望を書いていきます。
①共に延長戦を戦った両チーム
まずはスイスvsスペインです。共に延長戦を戦った両チームですが劇的にフランスを破ったスイスの勢いは非常に気になる所です。フランスの強みであった前線の2トップのカウンターを逆に利用して攻撃の起点にすることで弱点にし、的確な交代策で流れを引き寄せました。傑出したスター選手はいないものの好プレーヤーが多く、彼らの特長が上手く出ているのも好材料です。個人的に注目しているのはフロイラーで、コーラ飲みのジャカが出場停止の中、彼がどのようにパートナー（恐らくザカリア）のサポートが出来るか楽しみです。
一方クロアチアに延長戦の末勝利したスペインは良くも悪くもブスケッツ次第であると言えます。攻守の軸として圧倒的な存在感を持つ彼がどこまで働けるかが勝負のカギとなってくるでしょう。あとはペドリとコケの位置を逆にしてくれれば上手く回りそうな気はしますが、、、。FWはモラタがいい意味でも悪い意味でも空気の読めなさを発揮しています。個人的には安定しているジェラール・モレノに懸けても良いかと思いますが流石に無いとは思いますのでモラタがいい意味で機能することを願います。
②強豪国同士のビッグマッチ
そしてベルギーvsイタリアです。ベルギーは守備陣の奮闘でポルトガルを破り準々決勝に進出しましたが、デ・ブライネ、アザールの両キープレーヤーを怪我で失い、攻撃陣が危機的状況に陥っています。イタリアのサッカーを考えると恐らくカウンター主体の攻めになりそうで、やはり起点になりつつフィニッシャーにもなれるルカクの活躍は不可欠であると思います。そして守備陣の奮闘、特にクルトワは当たってきているので期待したい所です。
一方のイタリアはオーストリアの奮闘もあり決勝トーナメントは相当苦しみましたが、やはり戦い方は安定感がありフランスが敗退した今、優勝候補筆頭であると思います。
1回戦で露呈されたのは3センターで守る為運動量が落ちるとスライドが間に合わないことで、いかにそこを強度高く守ることが出来るのか注目です。個人的に注目しているのはジョルジーニョで、攻守共にカギとなる彼が機能するかどうかで試合が決まるといっても過言では無いので注目して見たいです。
③ダークホース同士の戦い
そしてダークホース同士の戦いになったチェコvsデンマークです。チェコはオランダを対策バッチリで粉砕し、準々決勝に乗り込んできました。特に中盤での数的優位を見事に生かし試合を支配した戦いぶりは見事でした。そして印象的なゴールを決めているシックがノリに乗っているのが非常に頼もしく彼のパフォーマンスは要注目です。そして中盤で存在感を放つソウチェク＆バラクの二人には高パフォーマンスを期待したい所です。
一方デンマークはウェールズに完勝し準々決勝に進出してきました。エリクセンの事もあり気持ち的には並々ならぬものがあり、各選手が高パフォーマンスを見せています。注目はやはりクリステンセン、ロシア戦でのスーパーゴール、そしてウェールズ戦でもセンターバック、アンカーで良質なプレーを披露しています。シンデレラボーイになりつつあるメーレと共にチームに勢いを付けていきたい所です。
④組織vs個
最後はウクライナvsイングランドです。ウクライナは延長戦の劇的なゴールで史上初のベスト８進出と勢いに乗っており、面白いチームになっています。シェフチェンコ監督もソリッドで規律が取れたチームを作っており、采配にも注目です。期待している選手はやはりジンチェンコ、シティで戦術眼を磨きより完成度が高まった若武者が、知っている選手が多いイングランド戦でどのようなプレーを見せるのか楽しみです。
そしてイングランド。攻守共に連動性に欠けドイツ戦も「個」の力で勝った感がありチームは成熟しているとは言えず、ウクライナ戦でも相当な苦戦が予想されます。しかしケインに初ゴール、シーズンで苦しんだスターリング、ピックフォードが好調と個々のパフォーマンスは悪くなく、圧倒的なタレント力で押し切る展開もあり得そうです。そんな中密かに楽しみにしているのはサンチョ。「個」と言えばこの選手なので、是非出場機会を与えてあげて欲しい所です。
いずれにしても好カード目白押しの準々決勝。楽しみです。
では
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