今回は先日支配下登録された佐藤蓮、川原陸投手について書いていきたいと思います。
①制球難や怪我に苦しみ続けた剛腕
まずは佐藤蓮投手です。
最速155㎞のストレートを武器に上武大学から2020年ドラフト3位で阪神に入団した右腕ですが、カーブ以外の制球難や怪我に苦しみ2022年まで1軍で登板する事は無く、逆指名制度廃止後史上最高とも評される2020年ドラフト組の中で一人後れを取ることになりました。
その後2023年に育成契約を行い再出発を図るも、2023年も怪我に泣き19登板で防御率6点台と苦しむ事に。正直かなりプロとしては厳しい状況に追い込まれていました。
しかし今シーズンは怪我無く開幕を迎えると、フォーム改造に成功し課題だった制球難が大幅に改善。さらに球速も156㎞まで上がり、動く直球(ムービングファストボール)を武器に4月下旬から6月まで12試合連続無失点と結果を残し、晴れて7月20日に支配下登録が決定しました。
②怪我に苦しむも着実に成長した左腕
次は川原陸投手です。
2018年ドラフト5位で創成館高等学校から阪神に入団。球持ちの良いストレートを武器に素材型左腕として期待されていましたが、ルーキーイヤーは腰痛に苦しみ2軍でも登板機会は無く体つくりに専念することになりました。
翌年は球速も上がり2軍でも登板機会はあったものの、2021年は左肩の怪我に苦しみ再び登板機会が無くオフに育成契約を結ぶことに。2022年は防御率9点台と結果は残せずにいるものの、2023年は4点台と良化。
そして今シーズンはキャンプでは1軍紅白戦に呼ばれ、30試合に登板し13試合連続無失点を記録する等着実に成長を見せ、7月20日に支配下登録が決定しました。
③層の薄い救援陣でチャンスを伺う
髙橋遥人投手を含め3投手の支配下復帰。現状投手陣には問題ないと評されているチームであり意外だと思われがちですが、阪神は元々育成選手は支配下登録前提で契約しており、実際救援陣の層には課題を残しています。
現状右は石井、加治屋、ゲラ、岡留、石黒投手が1軍に帯同しているものの信頼できるのは石井、ゲラ投手ぐらい。左も桐敷、岩崎投手の負担が大きい状況が続いています。
2軍でも岩貞、岩田投手が好投しているものの、今年入団した投手も石黒投手以外戦力にはなり切れておらず後々を考えると苦しい所。西純投手や門別投手を先発に固定する意味でも彼らの支配下登録は大きな意味を持っていると思います。
実績に乏しく今すぐ1軍戦力と考えるのは難しいものの、勢いがあり現状の流動的な中継ぎ運用を考えるとチャンスを貰える可能性は例年より高く、しっかり首脳陣にアピールして欲しいです。
実績があった髙橋投手を除きこの2投手は一度は支配下登録されながら育成選手になったという経緯もあり、相当悔しい想いもしてこの契約を勝ち取ったと思います。今後もその悔しさを武器にし、1軍マウンドで躍動している姿を見せてくれることを楽しみにしています。
では
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