今回はインテルに移籍が決まったハカン・チャルハノール選手について書いていきたいと思います。
経歴
チャルハノール選手は2009年にカールスルーエのユースに入団し、2012年にトップチームデビューを果たします。その翌シーズンには3部ながらMVPに輝く等の活躍を見せ、翌年前年に移籍が決まったハンブルガーSVに復帰します。
すると低迷するチームの中チャルハノール選手は孤軍奮闘とも言える働きを見せチームの残留に貢献すると(40メートル以上の無回転ブレ球は今でも語り草にされています)、翌シーズンに強豪レバークーゼンに移籍します。
そしてレバークーゼンではトップ下のポジションを中心にそのキック精度でドイツ国内だけではなく欧州内でその名を轟かせビッグクラブ移籍が囁かれるようになります。
しかし2017年契約違反を犯したとされ4カ月の出場停止処分を受け、後半を棒に振ることになります。それでもシーズン終了後はイタリアの名門ACミランに移籍することとなります。
ただミランでのパフォーマンスは好不調の波が激しく、クラブも低迷しており「10番」に相応しくないとの声が大きくなると自慢のフリーキックも影を潜めるようになります。しかし2019-2020シーズン途中、イブラヒモビッチの復帰により自身のパフォーマンスが改善されると、今シーズンは司令塔として巧みにタクトを振り前半戦の躍進を見事に支えました。
ただ契約延長交渉が不調に終わり退団が決定。来シーズンはライバルのインテルのユニフォームを着ることになりました。
①高いキック精度とサポート能力
チャルハノール選手の特長は「高いキック精度とサポート能力」です。右足のキック精度が非常に高く、クロス、パスともに正確に味方に送り届けることが出来ます。特にセットプレー時は驚異的であり、一時期は欧州一とも言われていた直接フリーキック、他セットプレーでもバリエーションの多いキックを駆使して違いを生み出します。
そして味方のサポート能力も非常に高く、豊富な運動量と高い判断力で攻守共に「いて欲しいポジション」でチームを助けます。特にトップ下から少し下がってのゲームメイクは秀逸で、自在に攻撃陣を操ることが出来ます。
②継続性の欠如
反面継続性の欠如が大きな課題となっています。メンタルの影響があるのか好不調の波が激しく、中々コンスタントな活躍を披露出来ていません。特に不調時のプレーは目も当てられず、攻撃の中心としてプレーしている関係もあり戦犯に扱われる事もしばしばです。
ミランが不調に喘いでる時には「史上最低の10番」と評されるなど散々な出来の時期があり、今シーズンも復帰後のプレーは芳しくなくチーム失速の要因にもなっていました。今後はどのように継続性を高めるかが課題となっています。
③ライバルチームへ移籍
フリーでのライバルチーム移籍。両クラブは昔からクラブ同士の関係性は良く、「禁断の移籍」と言われるほど珍しい事では無いのですが、ファンにとっては憤りはあると思われます。有観客では激しいブーイングに晒されるでしょう。
気になるのはポジションで、今後が不透明なエリクセンの代役での獲得となりますが、彼と同様苦しむことが予想されます。現状一人はバレッラで埋まっており、ビダル、ガリアルディーニとポジションを争うことになります。また守備面でダブルボランチやアンカーでの起用は難しく、ややライバルと違って利便性が低いのも気になる所です。
ただインテルにとってはその戦術眼とセットプレーのバリエーションの多彩さは魅力的でインザーギ監督の起用法が気になる所です。
ライバルチームでの移籍でどこまで本領を発揮出来るか、チャルハノール選手の新シーズンに注目していきたいです。
では
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