今回はユベントス移籍が決まったアルバロ・モラタ選手について書いていきたいと思います。
①高さとスピードを兼ね備えるストライカー
モラタ選手を一言で表すと「高さとスピードを兼ね備えるストライカー」です。189cmの長身を生かしたヘディングは威力抜群でクロスとのタイミングの図り方が絶妙です。また強靭なフィジカルも併せ持っており、技術も高くポストプレーも巧みです。
さらに大型FWにありがちなスピード不足は感じられず、むしろカウンター時には単独ゴールを狙える程のスピードを持っています。
ラ・リーガ、プレミアリーグで2ケタ得点を挙げ数あるビッグクラブに高く評価されているなど、個人では間違いなく世界トップクラスの万能FWです。
②嫌らしさの欠如
しかし「嫌らしさの欠如」という課題があります。とにかくプレーが正直過ぎて読まれるパターンが多く見られます。相手の裏を突く動き出しが少なく、純粋なフィジカル、スピードで圧倒するしか方法がない場面が散見されます。
守備においてもやや意識が薄く、怠慢になる場合が見受けられます。また嫌らしさも無くあっさり躱されることも少なくありません。
これ程までの能力を持ちながらユベントス、レアルマドリード、チェルシー、アトレティコでレギュラーをつかみ切れないのは一概にピッチ上でのオフザボールで「怖さ」をあまり感じないのが理由の一つと考えられます。
③再び輝きを放てるか
かつて1年だけですが共に同じチームでプレーしたピルロ監督の誘いで、ポジションを失いかけていたアトレティコからユベントスの移籍が決まりました。
しかし前々から囁かれたジェコ、スアレス(アトレティコ移籍が決定)の獲得がとん挫した為のサードプランだという意見が大半でそこまで大きな期待はされていません。
またレアルマドリード時代(復帰も含めて)クリスティアーノ・ロナウドとの相性がすこぶる悪いのが気になります。どちらもスペースを使う選手なので仕方が無い部分はありますが併用は難しいとは思います。
かつて有望株として名を挙げたイタリアの地で再び輝きを放てるか、モラタ選手の活躍に注目していきたいです。
では