今回は主要欧州リーグの2020~2021シーズン総括を書いていきたいと思います。
13回目は「バルセロナ」です。
リーグ 勝ち点79 24勝 7分 7敗 85得点 38失点 3位
カップ戦 優勝
チャンピオンズリーグ 決勝トーナメント1回戦敗退
主な布陣
①最適解を見つけるのに苦心
オランダ代表監督を辞してまで念願のバルセロナの監督に就任したクーマン監督ですが最適解を見つけるのに苦心しました。
小兵が多いのにも関わらず早い攻撃を行えずビルドアップも型が限られ、強度の高い守備や引いて守る相手に大苦戦。特にメッシとグリーズマンの活用法に手間取り戦いが不安定になり、レアルマドリード、アトレティコに敗北を喫します。
さらにバルトロメウ前会長の辞任と選挙戦によりピッチ外でのゴタゴタが続き、挙句の果てには深刻な財政難が発覚。メッシが給与面で批判されるなど正に混乱の極みになりました。
そんな中クーマン監督は怪我人続出もあったもののアラウホ、ミンゲサ、ペドリ、モリバ等若手選手を積極起用。そして2月下旬からは3バックを採用しそれが見事に上手く嵌り連勝街道を突っ走ります。13節からは16勝3分と持ち直し失速したアトレティコを射程内に捉えるまでになりました。
②勝負弱さと交代策
しかしチャンピオンズリーグではパリSGに大敗し、リーガでの天王山のレアルマドリード、アトレティコ戦に1勝もできず(1分1敗)、更にはリーガ優勝に望みを繋げるセルタ戦で試合終了直前に痛恨の逆転負け。悉くビッグゲームを落とす勝負弱さを見せることになりました。
原因はやはりクーマン監督にあると思われます。とにかく交代策に乏しく
・疲労を考えたフレッシュ交代
・アタッカーをとにかく放り込む
ような交代が多いです。特にゲームを構築するブスケッツ等のプレーメーカーを途中交代して攻撃が上手く組み立てられず、最後は「個」の力に頼ったりらしくないロングボール放り込みに頼るなど非常に疑問が残る采配があり今後の課題となりそうです。
コパは獲ったもののリーガは3位、チャンピオンズリーグでは決勝トーナメント1回戦敗退と、クラブの状況から考えると良く頑張ったが要する選手の質を考えると物足りない何とも言えない結果となってしまいました。
③妥協案である指揮官続投
新シーズンは早々にアグエロ、エメルソン、エリック・ガルシアを獲得しデパイ(リヨン)の獲得も間近と、着々と補強を重ねています。
しかし巨大な負債を抱えていることから選手売却の話も多く、ウンティティ、セルジ・ロベルト、フィルポ、ピアニッチ、コウチーニョ、マテウス・フェルナンデス、ブライトバイテ、デンべレ、メッシ等退団話は絶えません。
今後は選手の取捨選択も大きなポイントになってくるでしょう。仮にセルジ・ロベルト、メッシが退団なんてことがあったら大幅な路線変更を余儀なくされるでしょう。
そしてさらに不安になるのは指揮官の去就です。クーマン監督の続投は所謂「妥協案」でシャビやグアルディオラ監督に断られたことによるものだと言われ、来年には恐らく確実にいなくなってしまう監督の指示を選手が素直に従うのかが疑問点です。
そうなると結果も厳しいものになり、来シーズンは今シーズン以下の結果に終わるのかも知れません。
いかに来シーズンは各コンペティションにおいて優勝戦線に踏みとどまり、将来に繋げるか。我慢のシーズンになりそうです。
では
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