今回は主要欧州リーグの2020~2021シーズン、前半戦振り返りと冬の移籍情報について書いていきたいと思います。
9回目は「バルセロナ」です。
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①若手の積極起用
度重なる混乱の末バルセロナに就任したクーマン監督ですが、自分の特色をある程度出した起用をしているとは思います。
若手を積極起用し、ファティ、ペドリ、を中心にデスト、アラウホ、ミンゲサ、トリンカオも継続的に起用しています。特にデ・ヨングはオランダ代表から知っていたのもあったかも知れませんがビルドアップ、攻撃の中心として起用しており、本人も見事に期待に応えています。選手層の薄さ&怪我人の多さもありましたが高齢化が叫ばれるチームにおいて楔を打てたのはいいことであると思います。
②メッシを生かしきれず
しかし肝心のサッカーの質は決して手放しで称賛できるものではありません。当初は5レーンを整備したものの奥行きに乏しく、個人打開に頼らざるを得ない状況に陥りました。
ファティを怪我で失った後はより奥行きを作れるブライトバイテを起用し、奥行きは作れるようになりました。しかしメッシの侵入スペースを他選手が埋めてしまう現象が起きてしまい、「得点源」メッシがゴールから離れる本末転倒の結果に。また得点が欲しいが為に中央突破に拘り、CLのユベントス戦でもあったように幅が取れていなかった試合もありました。
通して感じているのはビルドアップの停滞で、オンザボーラーと小兵が多いのにも関わらず縦パスを素早く入れれる構造が出来ておらず、時間がかかってしまった結果、相手の守備陣形が整い前述したように崩しきれなくなるという悪循環を繰り返していました。特にパスの展開はデ・ヨングへの依存が高く、無理な体勢でパスミスを犯す場面が度々見られました。
ビルドアップに問題がありメッシを生かしきれず、クーマン政権にはまだまだ問題は山積みです。
③全ては会長選挙次第
そして冬の移籍も恐らく誰も補強できないものと考えられます。理由は「会長選挙」にあり、1月下旬に予定されていて強化どころではなく体制が決まってないと動きようがないからです。敢えて可能性を上げるとクーマン監督が熱望しているデパイ(リヨン)ぐらいでしょうか。
反面移籍話が燻り続けるメッシと、財政難により「換金対象」になっているとされるデ・ヨングの移籍話が浮上してくるなど不安定な状況が続いています。
いかに次の会長までに戦力を残しておくかが今シーズンの後半戦の肝となってくるでしょう。
マドリード2チームが現在好調でやや不利な状況ですが何処までクーマン監督が持ち直せるか注目です。スロイデルコーチ、期待しています。
では