きちのうすめ雑記

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バルセロナ会長辞任と総辞職〜タダでは辞めない会長の保身力〜【サッカー】

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今回は27日に辞任したバルトロメウ会長と取締会役員総辞職について書いていきたいと思います。

個人的には至極妥当な結果だが、様々な理由を付け粘られいくつかの遺恨を残してしまったと思っています。特にチームの編成に関してはかなり先送りになってしまった部分が多くかなり不安なところです。 

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Getty Images

①MSNの栄光と補強の失敗

2013-2014シーズン途中、ネイマールの獲得に関しての不正疑惑があったロセイ会長が退任。副会長であったバルトロメウ氏が暫定的に会長職に就いていました。そしてシーズン終了後正式に就任。ルイス・エンリケ新監督の元、新体制でシーズンを挑みました。

結果リーグ、カップチャンピオンズリーグを制し、クラブ2度目の「3冠」を達成するなど大成功。特にリヴァプールから獲得したスアレスネイマール、メッシと黄金トリオを築き「MSN」と呼ばれ、世界最高の3トップとして君臨することとなります。またブラーボ、テア・シュテーゲンラキティッチなどその後もチームに貢献し続ける選手の確保を出来、絶頂期にありました。結果シーズン後に行られた会長選でバルトロメウ会長は再任します。

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しかしそれ以降のシーズンは徐々に衰退の道をたどります。一番大きいのは補強の失敗で、アレクシス・ビダルアンドレ・ゴメス、パコ・アルカセル、セメド、マウコムなど大枚をはたいたタレントが悉く活躍できず、ウンティティ、ヴェルマーレンに関してはケガで稼働すらままならない有様でした。そしてとどめとなったのはネイマール放出の後釜です。代わりとして獲得したデンベレはケガが多く規律に問題があり、とても100億円を超える価値のある選手ではなく、何より最後の最後まで獲得が難航し足元を見られた感もあります。冬にコウチーニョを獲得も活躍出来ず、2シーズン後アトレティコからグリーズマンを獲得するもフロント主導の補強だったらしく起用法が安定せず、数々のビッグネーム獲得失敗でフロントへの不満が溜まっていきます。

それと同時期にシャビ、イニエスタダニエウ・アウベスなどの功労者が退団。チームの新陳代謝に失敗したことは大きなツケとなっていきます。

 

②不信感が積もった組織の崩壊

しかし上記のような失敗はどこのクラブでも起こりえることであり、これだけではここまで大事になることはなかったでしょう。とどめとなったのはリーグ2連覇を果たし、3シーズン目もまずまずの結果を残していたバルベルデ監督の解任をきっかけにしたスキャンダルです。

シーズン途中で監督を解任することは珍しくもなくよくあることですら言えます。しかしその理由の一つに「選手が不満を持っていた」と発言したアビダルSD(当時)の失言にメッシが反発。さらにバルトロメウ会長含む幹部陣がSNSを介し世論を操作した疑惑が浮上。チームは内部崩壊に陥り、リーグではレアルマドリードに後塵を許し、チャンピオンズリーグではバイエルンに2-8の歴史的大敗を喫します。

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その大敗でセティエン監督は解任されますがバルトロメウ会長は留任。クーマン監督に指揮を託します。しかしそこである選手が不満を大爆発させます。「チームの象徴」メッシの退団報道です。

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③タダでは辞めない会長の保身力

その大事件をきっかけに不信任投票が集まり10月初めには十分数が集まっていたようです。しかし会長自身は「時間稼ぎ」に走ります。現状の状況を利用して選挙を引き延ばし、主力選手の契約を締結。メッシの退団を防ぎ、自らは選挙を行わないことでチームの為に辞するという「最高のシナリオ」で幕を引くことに成功しました。流石の保身力です。

しかしヨーロッパスーパーリーグへの参加の意思表明など爆弾もいくつか落としており、今後が不安な材料でもあります。

新会長候補には2000年代前半に黄金時代を築いた元会長ラポルタ氏、グアルディオラ、シャビ、プジョールの帰還させることを明らかにしているフォント氏が有力候補として挙げられています。

ため込んだ不信感と停滞感を脱することができるか。新会長には茨の道が待っています。

 

では