注目のビッグカードとなったこの1戦。もう1戦のライプツィヒvsリヴァプールも注目カードなので同時キックオフが恨めしい所です。
ということで今回はバルセロナvsパリSGについて書いていきたいと思います。
過去記事はコチラ↓↓(監督交代があった為余り参考になりませんが)
両チームのスタメン
バルセロナ
GK:テア・シュテーゲン
DF:デスト、ピケ、ラングレ、ジョルディ・アルバ
MF:デ・ヨング、ブスケッツ、ペドリ
FW:デンベレ、メッシ、グリーズマン
GK:ナバス
DF:フロレンツィ、マルキーニョス、キンペンべ、クルザワ
MF:ゲイエ、パレデス、ヴェラッティ
FW:キーン、イカルディ、エンバぺ
メッシ(前27)、エンバぺ(前32)(後20)(後40)キーン(後25)
①主導権を奪う
バルセロナはピケが復帰し、メッシを0トップにした4-3-3を採用していました。一方パリは守備時は4-1-4-1、攻撃時はヴェラッティがトップ下のように振舞うシステムを採用していました。
試合はバルセロナがボールを持つ展開になりますがパリの守備陣の前に思った通りの攻撃が出来ません。要因としては0トップシステムの組み合わせにあり、グリーズマンやアルバがスペースに飛び出してくる左に対して、右はデンベレがサイドに張り付いたまま動かずデ・ヨングが飛び出すことに。デストはエンバぺマンマーク要因になっていました。デヨングはPKで先制する飛び出しを見せるも、組み立て、守備面での仕事が徐々に重荷になって右サイドは機能しなくなります。
一方パリはオーソドックスにウイングを中に絞らせ、サイドバックに幅を取らせ3センターハーフでゲームを作らせており、そこで輝いたのはヴェラッティでした。ゲイエ、パレデスのサポートを受け幅広くゲームを支配し始め主導権を奪うと、サイドチェンジからエンバぺが同点ゴールを決めゲームを振出しに戻します。
②完敗ともいえる内容
後半もパリの勢いは止まりません。バルセロナの目立った修正がないまま後半を迎えると、飛び出したフロレンツィの折り返しからエンバぺが再びゴールを挙げて逆転すると、セットプレーからキーンが決めて突き放しにかかります。
バルセロナはトリンカオ、プッチ、ブライトバイテ、ピアニッチなど次々攻撃タレントを投入するも時すでに遅し、トドメはカウンターからエンバぺがゴールを決めハットトリック、勝負を決定づけます。パリは4つのアウェーゴールを挙げ会心の勝利、バルセロナにとって完敗ともいえる内容での敗北でした。
③弱さを露呈させる「愚策」
ポチェッティーノ監督は「いかにヴェラッティにゲームを作らせるか」を考えてチームを作っている感があり、この試合は成果が十分に現れた形になったと言えます。
またオーソドックスながら攻撃時には5レーンもきちんと整理され、守備もコンパクトに保たれており、トゥヘル監督時からあまり「変えない」ことで結果を残していると思います。どうしても指揮官交代時には新監督は色々弄りたがりがちなので、あえて変えないのは非常に難しい作業です。前のチームがそれほど悪かったわけではないので、ポチェッティーノ監督はいい判断をしているみたいです。セティエン監督の二の舞は無さそうです。
一方バルセロナは思わぬ大敗を喫しました。その原因は指揮官にあります。守備面でやや問題を抱えるデストをエンバぺにほぼマンマークに当て、組み立てや崩しにも積極的に参加させられないなど彼の良さを全て消し弱さを露呈させる「愚策」を取りました。
また機能しないまま「放置」し交代したのは3点目を挙げられた71分、余りにも遅すぎます。そのまま使うにしてもデンベレを代え高い位置に張らせ、エンバぺを押し込む役割やデ・ヨングの代わりにインナーラップさせる等、もっと策が取れたはずです。批判されるであろう彼の今後が心配です。
また交代も相変わらず遅く攻撃的な選手をただ投入するのみと、大敗は「必然」であったと言わざるを得ません。
スコア的には17年の「カンプ・ノウの奇跡」に似ていますが、今回は次戦アウェイで、MSNも熱狂的な観客もいません。原因を自分に求めず、白旗宣言を早くもしているクーマン監督の状況から見て再現性は限りなく低いでしょう。次はリヴァプールvsライプツィヒを見た方が良さそうです。
では
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