今回はUEFA EURO2024決勝展望を書いていきます。
①自分たちの戦い方を貫き続けられるか
まずはスペイン代表です。
グループリーグではイタリア、クロアチアと同居する「死の組」を3連勝＆無失点と最高の結果で堂々1位通過すると、決勝トーナメントではジャイアントキリングを狙うジョージアに逆転勝ちを果たし返り討ちにさせると、準々決勝でのドイツ戦ではユーロ史上でもトップクラスに熱い戦いを行い延長後半にメリーノのゴールで制する事に。そして準決勝ではフランス代表をスーパーゴール二つで粉砕し見事決勝の舞台に辿り着きました。
その中で際立っているのは一貫性と献身性。大会を通していかに質の高い両ウイングを生かすかが志向され、ニコ・ウィリアムズ、ヤマルもその期待に応える活躍を披露。守備でもプレスバックを怠らない献身性を見せ攻守共に抜群の機能性を示しました。
また不安だったビルドアップ面や被カウンターも技術、強度共に高いファビアン・ルイス、ロドリが見事に埋め合わせることに。またカルバハル、ククレジャという気の利くサイドバックの存在もあり、攻守のバランスは大会屈指のものになりました。
決勝に関しては正直これまでの自分たちの戦い方を貫き続けられるかが勝負に。正直デ・ラ・フエンテ監督は戦い方を柔軟に変えられるタイプの監督では無いので、余計な奇策を用いらずこれまで通り素早くサイドアタックに繋げつつ選手の技術を生かす方法を貫いていけば、十分勝利できると思われます。
ただ怖いのはイングランドの前線の破壊力。試合を文字通り「決定付ける」選手が多い為最後の最後まで守備においては細心の注意を払う必要がありそうです。
②カギはウイングバック
一方イングランドはショーの怪我が長引いた為トリッピアーを本職では無い左サイドバックで使わざるを得ない状況になり、さらにグループリーグではロングフィードの精度だけでアーノルドをこちらも不慣れなボランチで使う等迷采配を連発。結果的に1勝2分でグループリーグ突破を果たすもののその内容は予想以上に酷い物で、批判が相次ぎました。
その流れは決勝トーナメントにも続き1回戦のスロバキア戦では終了間際まで追い詰められるもべリンガムの「マドリディズモ」が発動し、延長でケインが決勝点を挙げギリギリ勝利。そしてスイス戦でもサカのスーパーゴールもあり同点に追いつくと、PK戦で勝利。いずれも超とも言える豪華なタレントを生かしきれておらず準決勝を迎えることになりました。
しかしオランダ戦はスイス戦で手ごたえがあった3-4-2-1を再び採用。オランダの修正力に苦しめられたものの、途中出場のワトキンスとパルマーの活躍で決勝点を挙げ見事2大会連続の決勝進出を果たします。
決勝に向けてはここから劇的に試合内容が良くなるとは思えない為、これまでと同様選手のスーパープレイに頼ることに。しかし左サイドバックは万全であればショーでスタート、途中でリードされているとゴードン投入も面白いですが、正直決勝でこのような大幅な変更をすると失敗する可能性が大。
準決勝と同様のメンバーで後は選手交代を間違わずにさえいれば、選手の「個」の力でねじ伏せてくれる可能性は十分あると思います。
③「ボール保持に拘らない」事が勝負の別れ目に
ただ両チームに共通しているのはビルドアップの整備が苦手であることで、スペインは個の技術、イングランドは3バックで成立している状況です。
その為いかに「ボール保持に拘らない」事が勝負の別れ目になりそうで、繋ぎに拘るが余りのビルドアップのミスからの失点だけは何としてでも防ぎたい所です。
あとオープンな展開になればスペイン代表、膠着状態ではイングランドに分があるだけにその試合展開にも注目です。
欧州最高の「サイドアタックと献身性」、そして「前線の質」の戦い。勝利の女神がどちらのチームに微笑むのか、今から楽しみです。
では
 |
アディダス 2024 スペイン代表 オフィシャルマーク付き ホーム レプリカユニフォーム 大人用 サッカー レプリカシャツ 半袖 adidas KOW75-IP9331
|
 |
イングランド代表 2024-25 レプリカ ホーム ユニフォーム FJ4285-100 サッカー 半袖 ホワイト ナイキ NIKE
|
