極端に打てない打線、そして苦言を呈し続ける指揮官。近年最も内部危機が叫ばれる折り返しとなりました。
ということで今回は阪神タイガース シーズン1/2感想を書いていきます。
①戦績(対戦成績)
巨人 5勝 6敗 1分 24得点 26失点
ヤクルト 6勝 5敗 0分 39得点 45失点
DeNA 5勝 4敗 1分 33得点 33失点
広島 4勝 5敗 1分 19得点 23失点
中日 7勝 3敗 2分 52得点 21失点
交流戦 7勝 11敗 1分 38得点 52失点 10位
34勝 34敗 5分 205得点 200失点 4位
交流戦での苦戦を引きずる形でセリーグが再開。結果6月を終えて2つの負け越しを喫し、貯金が無くなった状態で折り返しを迎えることとなりました。
戦績からすると中日戦を大の得意としており、他にはほぼ互角とはなっているものの、現状では昨年からの貯金を食いつぶしている状況でいつ失速してもおかしくない状態。だからと言って大幅にメンバーを変更する時期は過ぎており、今は個の成績(特に打撃陣)が上向くのを待つしかない状況になっています。
②投手 ※主戦力です。
先発
西 11試合 3勝3敗 1.37 9QS
ビーズリー 5試合 3勝1敗 1.78 3QS
才木 13試合 8勝2敗 1.20 11QS
村上 12試合 3勝5敗 2.01 8QS
大竹 12試合 4勝4敗 2.76 9QS
伊藤将 10試合 3勝4敗 3.76 6QS
中継ぎ ※()は役割
桐敷 32試合 2勝0敗 19H 2.37 (セットアッパー・接戦時)
島本 22試合 2勝0敗 4H 2.00 (接戦時・ビハインド時)
漆原 25試合 0勝3敗 5H 1.93 (接戦時・ビハインド時)
石井 17試合 1勝0敗 11H 1.15 (セットアッパー)
富田 9試合 0勝0敗 1H 1.29 (ビハインド時)
浜地 15試合 0勝0敗 0H 0.98 (ビハインド時)
抑え
岩崎 31試合 2勝3敗 11H 10S 2.73
ゲラ 27試合 0勝3敗 13H 8S 2.73
そんな中奮闘していた投手陣ですが、先発は伊藤将投手の調子が上向かないものの正直現状2軍の先発投手にこれと言った投手がおらず、暫くはこのローテーションで続けてるしかなさそうです。それでも不調なのは彼ぐらいで、抜群の投球を見せている才木投手や西投手の存在もあり大崩れは考えにくいです。
ただ問題は中継ぎ陣で、数字を見てもわかる通り桐敷、岩崎投手に登板が集中。石井投手の復帰は大きいものの、桐敷投手も登板過多か疲れを見せており、現状不安要素が多いです。ただ2軍では岩貞、加治屋投手が復調しており、富田、浜地投手の配置転換も考えられる所。どうしても流動的になりやすいポジションなだけに臨機応変に考えて欲しい所です。
③打線 ※主戦力です。
1近本(中) .247 6本 24点 10盗 .696
2中野(ニ) .246 1本 18点 5盗 .648
3森下(右) .238 6本 30点 0盗 .697
4大山(一) .215 5本 24点 0盗 .599
5前川(左) .277 2本 21点 0盗 .738
6佐藤輝(三) .234 3本 21点 0盗 .650
7梅野(捕) .176 0本 7点 0盗 .478
8小幡(遊) .174 1本 3点 0盗 .457
チーム打率221、二桁安打試合数もリーグワーストと、この苦戦の原因の殆どがこの打線にあります。佐藤輝、大山選手が2軍落ちしたことにより近本選手を4番にする荒治療を行うも逆に調子を狂わせることに。指揮官の謎の助っ人重用により好調前川選手、豊田選手のアピールの場が無くなる等悪循環を生んでいました。
さらに木浪選手が骨折で離脱。小幡選手が代役を務めていますが、ここまではインパクトを残しているとは言い難く、アピール出来きれていない状況になっています。
しかし前川選手がレギュラーに定着し、大山、佐藤輝選手が復調傾向。そして長期のスランプに陥っていた中野選手もトンネルを抜けており光は見えている状況。夏場には投手陣の疲労が色濃く出る為何とか打線でフォローして上げて欲しい所です。
現状では個々の調子を取り戻す作業が精一杯で、正直采配で勝負が出来にくい状況。投手陣も今までの無理が確実に祟っており、これからは失速する事が予想される中首脳陣に求められるのは投手陣に無理をさせずに打線の奮起に我慢する事だと思います。
岡田監督の勝ちたい気持ちは痛い程伝わってくるものの首脳陣の連携不足も露呈しており、優勝云々は言えない状況。それでも先発陣は頼りになり、今の打者で何人かが復調すれば上位は狙える状況なので、とにかく選手を潰さない運用を心がけオールスターまでは耐えて欲しい所です。
では
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