決勝トーナメント1回戦屈指の好カードながらグループリーグでは不甲斐ない結果となった両チーム。不発に終わったエンバぺ、ルカク両エースの奮起が期待されます。
ということで先日行われたユーロ2024決勝トーナメント1回戦フランスvsベルギーの感想です。
ハイライトはコチラ↓↓
両チームのスタメン＆結果
前半
フランスは4-3-3、対するベルギーはデ・ブライネをダブルボランチの一角に起用する4-4-2を採用していました。
試合はフランスがポジションチェンジを行いながらボールを保持。対するベルギーはカウンターを伺いながら右肩上がりの3バックでビルドアップを行っていきます。
ベルギーはデ・ブライネのフリーキックがゴールを強襲するもののメニャンのセーブもあり決めきれず、徐々にフランスペースに。テュラムのヘディングシュートを始め次々とチャンスを作っていくも枠を捉えきれずそのまま前半を終えます。
後半
後半も引き続きフランスがボールを保持する形に。チュアメニやエンバぺがゴールに迫るものの中々ボールは枠に飛びません。対するベルギーもデ・ブライネのスルーパスからカラスコが抜け出すもテオが驚異的なスピードで追いつきブロックして、共に譲らない展開が続きます。
しかしベルギーはマンガラを投入しデ・ブライネを本来のトップ下に戻すもボールを前に中々運ぶことが出来ないでいます。するとこのまま延長に入ろうかと思われた後半40分にカンテのパスを受けたコロ・ムアニが反転し右足を振り抜くと、ボールはヴェルトンゲンに当たりそのままゴールイン。フランスが決勝点とも言えるゴールを挙げると、そのまま試合は終了。フランスが準々決勝に駒を進めることとなりました。
総評
フランスは苦しみながらも勝利。エンバぺのシュートが枠に飛ばず（ドリブルは変わらず切れ味抜群ですが）、攻撃の形を中々作れない状況でしたが鉄壁の守備をベースに見事に勝ち上がることに成功しました。
特にチュアメニは強度の高い守備でピンチの芽を摘み取ると、正確なフィードで攻撃面でも貢献。攻守共に右サイドを制圧したクンデと共に勝利に貢献しました。
正直攻撃面では優秀な2列目を生かしきれておらず。今大会メインで起用されているテュラム（2トップやウイングが最適解の選手です。）よりもジルー起用が望まれる所ですが、デシャン監督はコロ・ムアニを投入。今大会で代表引退を表明しているベテランFWは現状の攻撃陣を機能させることにおいて不可欠な存在であるのは間違いないので（2018年、2022年を見ても明確です。）、デシャン監督の決断に注目です。
一方ベルギーはファーストプランは決して間違っておらず、カウンターで危険な場面を作ることに成功していましたが、選手交代で決してビルドアップが得意では無いマンガラを投入しボールを前に進めることが出来ず、得点を奪えないまま敗退。ティーレマンスであれば十分配球出来ただけに残念です。
ひりついた緊張感のある強豪同士の戦いを制したフランス。まだまだ本調子ではないもののそれでも勝ち切るのは流石。今後の戦いにも注目です。
では
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