今回は2023年前半の阪神タイガーズの石井大智投手について書いていきたいと思います。
今シーズン前半の成績
24試合 1勝0敗9H 防御率1.09 WHIP1.18 24.2回 17三振 5四死球
経歴
石井投手は独立リーグの高知ファイティングドッグスから2020年にドラフト8位で阪神に入団。当時はドラフト1位佐藤輝選手が大きく取り上げられる中、中野選手、伊藤将投手と共にキャンプでアピールして2021開幕シーズンに彼らと共に開幕1軍でスタート。
しかし初登板になった開幕戦で7回に登板するも同点に追い付かれるタイムリーを打たれる等ほろ苦いデビューになると、その後の登板でも大きなアピールが出来ず、このシーズンでは18試合で防御率6.23と結果を残せませんでした。
また2022年シーズンも開幕1軍に選ばれるスタートを切るも、開幕2戦目のヤクルト戦でホームランを浴び2失点。チームの連敗を止める活躍は出来ないでいますが、その後はビハインド時を中心に登板。シーズン途中にコロナ陽性と判断され離脱し登板数は前年度と同数で終わりますが、前述した失点以外の自責点は許さず防御率0.75、WHIP0.83と素晴らしい投球を披露します。
①一気にセットアッパーに
そして迎えた2023シーズン、オープン戦から好調を維持しハイパフォーマンスをみせるとプロ入りから3年連続で開幕1軍に選ばれます。
すると開幕2戦目に同点の緊迫の場面で登板し、見事無失点に抑えるとチームもサヨナラ勝ちを収めプロ初ホールドを記録。その後も難しい場面で登板し巨人戦では村上投手の完全試合をかき消してしまう一発を浴びる等苦い記憶はありながらもホールドを積み重ね、一気にセットアッパーまで上り詰めます。
②無念の怪我での離脱
その原動力となったのはやはり決め球であるシンカーの制球力向上。入団当初から定評のあるストレートと共に大きな武器になり、カウント球としても使うことで投球の幅を大きく広げていました。
そして5月11日のヤクルト戦ではプロ初勝利を記録しNPB初の高専卒の勝利投手となりますが、その試合で腰を痛め翌日登録抹消。昨シーズンのコロナや今年の怪我等さあこれからという時の離脱が多く本人も無念であったと思います。
③序盤戦の輝きを取り戻せるか
その後6月15日に復帰しホールドも重ねていますが、制球に苦しむ場面が多く見られ、中々序盤戦の圧倒的とも言える投球を披露できずにいます。
またセットアッパーも岩貞投手や島本投手に譲っている状況で、接戦時やビハインド時の投球が増えています。
ただそれでも防御率は驚異の1.09と結果は残しており、後半戦に向けてはいかに制球力を戻し輝きを取り戻せるかが勝負になりそうです。
入団から3年連続で開幕1軍に選ばれる等その素質は本物ですので、その高いポテンシャルを今季こそ完全開眼して貰いたいです。
※その後7月22日に特例2023で登録抹消、、、本当に不運な選手です、、、。
では
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EPOCH 2023 阪神タイガース PREMIER EDITION[1ボックス]
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