※ネタばれ有
今回は呪術廻戦 渋谷事変の登場人物である「脹相」について書いていきます。
①非常に強い弟達への愛
呪術高専の忌庫に保管されていた特級呪物「呪胎九相図（じゅたいくそうず）」の1番が受肉し生まれた人間と呪いの混血児「九相図3兄弟」の長男で、後頭部の二か所から毛束がはねている独特なヘアスタイルと目の下に横一文字に走る黒い痣が特徴的の男性です。
別作品では「鋼のシスコン番長」としてある意味似た者同士の人物となっています。
ダウナー気味で陰気な無表情が特徴で普段は冷静沈着な性格をしていますが、「俺たちは三人で一つ」という考え方の元、壊相、血塗という弟たちの存在を慈しんでおり、彼らの存在を何より大切に、自分が正しいと思う最大限を成し遂げる事が兄としてできる最良の行動であると考えています。
「壊相！！ 血塗！！ 見ていろ！！ これがオマエ達のお兄ちゃんだ！！！」
その為弟二人を殺害した虎杖と釘崎に対して激しい復讐心を抱き報復を狙っており、同時に乱に乗じて高専内に保管されている他の弟達の亡骸の回収を目論んでいます。
②存在しない記憶
作中では明確に動いたのは渋谷事変からで、当初は虎杖、釘崎の二人が参戦していないことから五条戦では終始やる気がなく、漏瑚から怒鳴られる等無気力でいましたが渋谷駅で単独行動していたところ目標である虎杖と遭遇し激突。
メカ丸のサポートもあり、水浸しの環境下では能力の大半が使用不可能になり戦闘手段が極端に限定されてしまうという弱点を彼に突かれ一時は劣勢に陥るも、それ以外は彼とレベルの差を見せつけ圧倒。
「あの世で弟達に詫びろ」
彼を殺す寸前まで追い詰めるものの、突然自分の脳裏に「虎杖を含んだ兄弟3人が仲良く団欒を過ごす」という「存在しない記憶」が生じ錯乱。精神の均衡を保てずそのまま戦線を離脱します。
その後その「存在しない記憶」と「自らが感じ取った虎杖の命の危機」から虎杖が自身の弟であるということを確信すると、夏油と虎杖達の渋谷事変終局の戦いに乱入。
夏油が怨敵であり、更に弟（虎杖）を殺させようとした張本人であることが判ると、激昂し虎杖側の助っ人として奮戦します。
「どけ！！！ 俺はお兄ちゃんだぞ！！！」
③赤血操術
能力は加茂家相伝の術式である赤血操術を使用しますが、何より際立つのはそのバランス。
百斂で圧縮した血液を一点から解放して打ち出す、音速を超える血のレーザー「穿血（せんけつ）」を筆頭に、近距離の「血刃」チャクラム状に輪郭を定めて投げつける「苅祓（かりばらい）」、拳の中で血液を限界まで凝固させて作った弾丸を撃ち出す「血星磊（けっせいせき）」と近距離・中距離・遠距離、360度全範囲に対応可能。
さらに体内の血中成分を操作する事で身体能力を大幅に増幅させる「赤鱗躍動（せきりんやくどう）」を使用し自己強化を行うことが出来、しかも呪力を血液に変換できる特殊体質の持ち主であり、赤血操術使いの弱点である「失血」を完全克服する等、前述した弱点はあるものの攻守共に隙が無い能力を持っています。
偽夏油に人生を狂わされた脹相。しかし渋谷事変以降は「新しい弟」虎杖の心強い「兄」として彼を導くこととなります。
では
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