今回は特に近年注目されるセットプレーについて書いていきます。

①ボールを置いて行う「静」のプレー
セットプレーはサッカーという「動」のスポーツにおいて、ボールを置いて行う「静」のプレーであり主にコーナーキック、フリーキック、そしてスローイング(ロングスロー)が当てはまります。
その得点比率は高く、全体の20%~30%、多い時には40%近くにもなり、サッカーという競技において非常に重要な要素に。歴代でもベッカムやジュニーニョ等の直接フリーキッカーの名手や、1998-1999シーズンにマンチェスターユナイテッドがコーナーキックから2ゴールを決め逆転劇を果たした「カンプノウの軌跡」等、数々のドラマが生まれていました。
そして今シーズンはプレミアリーグを中心に再びセットプレーが注目され、多くの話題を呼んでいます。
②クラブに不可欠な存在になっている「セットプレーコーチ」
そのきっかけとなったのはアーセナルの躍進で、同クラブのアルテタ監督は2021年に「セットプレーコーチ」として二コラ・ジョバー氏を招聘。セットプレーの強化を進めると、翌年からゴールが増加。ライスがキッカーに定着し、ホワイトをGKのブロック役とした2023-2024シーズンにはコーナーキックからのゴールで歴代シーズン記録に並ぶなど絶対的な武器となりました。
その流れに乗る様に兼ねてからその重要性に気付き強化していたブレントフォードは躍進を果たし、トーマス・フランク監督がトッテナムに移籍した後はセットプレーコーチのキース・アンドリュース氏が後任に就任する等、その信頼性を確かなものに。
今やセットプレーコーチはクラブに不可欠な存在となり、前述したブレントフォードはロングスローから多くの得点を奪う等、そのバリエーションは年々増えて来ています。
③いかに失点を防いでいくかが大きな分かれ道に
そんな中同時に必要なのはその「守備」。止まっているボールを蹴る為オープンプレーよりは確度があるので、しっかり対策しないと同じやり方で複数失点を喫してしまう事になります。1点が重いサッカーにおいてその対策をするかしないかは雲泥の差になり順位に見事に現れる事に。
しっかりと対策していると思われる前述したアーセナルやブレントフォード、そしてリヴァプール、シティが上位に定着している事は必然であると思います。
また代表においても日本代表が2022年1月にセットプレーコーチを置く等、そのプレーの重要性が年々高まっている事は確か。今後はそのバリエーションを増やし、いかに失点を防いでいくかが大きな分かれ道になってきそうです。
そして年々多くのバリエーションが生まれるセットプレーがどのような進化を遂げるのか、同時に楽しみな所ではあります。
では
|
【特典】EA SPORTS FC 26 Switch版(【予約封入特典】DLC引換コード)
|
![]()
|
【特典】EA SPORTS FC 26 PS5版(【予約封入特典】DLC引換コード)
|
![]()