今回は現役引退を発表したジョルディ・アルバ選手について書いていきます。

経歴
ジョルディ・アルバ選手はバルセロナやコルネジャ等の育成組織を経て、2007年にバレンシアの下部組織に入団。2008年にトップチーム昇格を果たすと、ジムナスティックへのレンタル移籍を経てバレンシアに復帰。その後は左サイド全般のポジションでプレーしていたものの2010-2011シーズンからはサイドバックに専念するようになり、翌シーズンにはその攻撃の質の高さからリーガ最高峰の左サイドバックとして評されます。
そして2011-2012シーズン終了後にバルセロナに1400万€で移籍。移籍時は怪我やアドリアーノとの定位置争いで出場機会は限られるものの、2015-2016シーズンからはレギュラーとして定着。その後は長年クラブの左サイドを担い、リーガ6回、コパデルレイ5回、チャンピオンズリーグ1回と多くのタイトル獲得に貢献し、黄金期を支えました。
しかし2022-2023シーズンになるとバルデの台頭もあり出場機会が激減すると、同僚でもあるブスケッツと共にかつての仲間であるメッシが在籍するアメリカのインテル・マイアミに移籍。初年度こそは怪我に悩まされるものの、2年目からは本領を発揮し2シーズンで11ゴール21アシストと圧倒的な成績を残し、クラブのリーグスカップ 優勝とサポーターズ・シールド獲得に大きく貢献。そして2025年10月7日、同年シーズン終了をもって現役引退することがクラブから発表されました。
スペイン代表では2011年のユーロ予選スコットランド戦でデビューを果たすと、いきなりアシストを記録する活躍を果たします。。その後2018年に就任したルイス・エンリケ監督との確執の噂もあり代表から一時的に離れるも2021年に復帰しユーロ2020にも出場。ユーロ2012、2022-2023シーズンのネーションズリーグ優勝に大きく貢献し、長らく代表の左サイドを支えました。
①巧みなオフザボールと攻守の切り替えの早さ
ジョルディ・アルバ選手の特長は「巧みなオフザボールと攻守の切り替えの早さ」と言えます。
非常にオフザボールの質が高く、適切なタイミングでポジションを移動する事によりビルドアップ、フィニッシュワーク共に貢献。特にメッシのインスイングのクロスに合わせてハーフスペースに飛び込み、チャンスメイクやフィニッシュを行うプレーは当時のバルセロナの黄金パターンとなっていました。
また守備でもどうしても対人においてフィジカル的にやられる場面が多く軽めに思われがちですが、非常にカバーリングの意識が高く、攻守の切り替えやカバーリングによるインターセプトで活躍。献身性に溢れ攻守においてエネルギッシュに貢献できる選手と言えます。
②「個」の不足が目立ってしまう事に
ただ反面「個」の技術やフィジカル的に特筆する選手ではなかったので、どうしても周りの選手によってプレーの質が変わってしまう選手です。バルセロナでは前述したメッシを含め、イニエスタとも良質なコンビネーションを行っていましたが、彼らが去るとどうしても「個」の不足が目立ってしまう事に。
だからこそキャリア最後の地に、最高の相棒であったメッシが所属するクラブに移籍できたのはこれ以上無い程の幸運だったと言えます。
③名サポート役としてチームを支え続ける
現役引退後のプランは今の所考えられてはいないものの、その強気なメンタルやサッカーIQの高さは現場で発揮させないのは勿体ない所。ブスケッツと共に指導者を目指してくれることを願っています。
そしてバルセロナの黄金期のメンバーが、欧州の頂点を競う大会に監督として出場するとなると当時のファンからすればこれ以上のご褒美は無いはず。現在コモでセスク監督が順調にその手腕を磨いているだけに、今後の動きが楽しみです。
名サポート役としてチームを支え続けたジョルディ・アルバ選手。18年にも渡るプロキャリア、本当にお疲れさまでした。
では
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■[ファンコ] FUNKO POP! MLS: Inter Miami - Jordi Alba<ジョルディ・アルバ>インテル・マイアミ
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