今回はアジアカップのグループリーグ感想と決勝トーナメント展望を書いていきたいと思います。
①繰り返された配置ミスと準備不足
今大会日本代表は歴代最高の「個」の質を備えており、絶対的な優勝候補として参加。戦前は圧倒的な勝利を果たすと予想されていました。
しかし結果を見ると2勝1敗の2位通過、さらにグループリーグ全試合で失点を喫する等大苦戦することに。過去大会を顧みても簡単な試合が一つもなかったアジアカップの難しさを改めて目の当たりにすることになりました。
その要因は「配置ミスと準備不足」です。
森保監督はチームの和を作る等マネジメント面には秀でている監督ですが、選手の配置を整えたり試合中の修正策等戦術的な部分は苦手としており、これまでも戦術面のミスで落とした試合も少なくはありません。しかし選手の質が上がってきたことにより上手くカバー出来るようになってからはそれが露呈することはありませんでしたが、三笘、中村を使えなかったイラク戦では南野の左サイド起用等明らかに機能しない起用を行い、案の定チームは成すすべなく敗北。
それでもターンオーバーを敷かざると得ない中、状況はある程度想定されていたことではありました(むしろ早めに出て良かったとも思います。)がそれ以上に目立ったのは「準備不足」。3戦共にスカウティング不足が目立ち、戦略面での意図を感じる事はほぼ皆無。質で上回る部分は確かにあるものの勝つ可能性を少しでも上げようとするのは常勝チームの鉄則であり、対策が甘かったのは認めざるを得ないでしょう。
②組織された守備と練られた対策
反面相手チームは日本をしっかりと研究し、組織された守備と練られた対策で迎え撃つことに。
ベトナム戦ではコンパクトな布陣を常に維持し最も怖いライン間を閉じると、日本のハイプレスが機能していないと見るやボールを繋いで相手を引き付け疑似カウンターを発動。
イラクはハイプレスでビルドアップを阻害しボールを奪ったらサイドに素早くボールを送り込む戦い方が嵌り、リードを保てば5バックを敷き応戦し見事勝利。
そしてインドネシアは5-4-1のブロック守備、そしてロングスローで勝機を見出す戦法で迎え撃ち、日本を苦しませました。
前回大会で感じた守備組織の整備以上に、相手のスカウティングや戦略面の進化を感じたグループリーグとなりました。
③両翼の質を維持できるか
そんな中決勝トーナメントを戦う上で重要となるのがやはり両翼の質。
前述したことを考えると対策を講じ戦略面や戦術面で相手を上回る事は現実的では無く、やはり強みである選手の質で上から殴り勝つのが優勝に向けて最善の戦い方であると言えます。
それを考えるとやはりカギになってくるのは両翼。特に三笘は現状は負傷の影響で出場できない状態ではあるものの、伊東、久保と共に不利な状況でも一人で局面を打開できる稀有なタレント。彼がいかに間に合うかがトーナメントの戦いを左右することになりそうです。
またインドネシア戦では最高のパフォーマンスを見せた冨安、コンディション面は気になるものの変わらず頼りになっている遠藤も欠かせない存在で、彼らがいかに要所でプレー出来るかも勝負になりそうです。
アジアのレベルに驚き、同時に監督・コーチ陣の考えは酷評されたW杯予選から変わっていない事を感じてしまった今回のグループリーグ。決勝トーナメントはこれまで通り選手の質に頼ることになりそうですが、是非W杯のドイツ戦のようないい意味での日本代表や森保監督の特徴を見せてくれることを密かに期待しています。
では
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