遂に開幕したアジアカップ2023。初戦の相手はかつて日本代表で指揮を執り、初のベスト16に導いたトルシエ監督率いるベトナム代表。日本は大会初戦で苦しむ傾向が強いのでどのような戦いが出来るか、注目です。
ということで先日行われたアジアカップグループD、日本vsベトナムの感想です。
ハイライトはコチラ↓↓
両チームのスタメン＆結果
前半
日本は守備4-4-1-1の4-2-3-1、対するベトナムは守備5-4-1の3-4-3を採用していました。
試合は日本がボールを保持することになるもののベトナムはコンパクトな布陣で迎え撃ちビルドアップを阻害した為、思ったような攻撃が出来ません。それでもコーナーキックのこぼれ球から南野が押し込み先制点を挙げます。
しかしベトナムはコーナーキックからグエン・ディン・バックが後ろに下がりながらバックヘッドでゴールを見事決め同点に追いつくと、技術の高さを見せボールを繋ぎ左のグエン・ディン・バックを中心としたサイド攻撃を繰り出していきます。
そして彼が菅原に倒されたフリーキックからヘディングシュートを打たれると、鈴木が一度は弾くもののこぼれ球をファム・トゥアン・ハイに押し込まれまさかの逆転を許します。
日本はその後右サイドが機能せず攻撃が停滞するも、高い位置にいた守田が低い位置でボールを散らし始めると、巡回が良くなり伊東もサイドで仕掛けられるように。すると、遠藤のスルーパスを受けた南野がファーサイドに流し込むシュートを決め同点に追いつきます。さらに前半アディショナルタイムにペナルティエリア付近でボールを受けた中村がカットインから右足を振り抜くと、見事なコントロールショットが決まり前半の内に逆転に成功。そのまま前半を終えます。
後半
後半日本は上田を投入。疲れからかやや布陣が間延びしたベトナム相手にボールを保持し、前半と同様激しいカウンタープレスで相手を押し込んでいきます。
それでも得点は生まれずにいるも、日本は堂安、毎熊、佐野と次々と選手を投入。すると5人目に投入された久保が上田にパスを渡すと、対峙した相手をかわし右足で強烈なシュートを決め待望の追加点。
そのまま試合は終了し、日本が苦しみながらも初戦をモノにしました。
総評
日本はこれまでの大会同様初戦で苦しむも見事に逆転勝利を挙げ勝利。本命と評される個の質を見せつけました。
特に輝きを見せたのは南野。2得点を挙げただけではなく守備でも見事な攻守の切り替えを見せ大きく貢献。自身の良さを最大限見せた試合となりました。
ただ伊東、菅原の右サイドはコンディションが悪いのかいつものような連動性を欠き、細谷も裏抜けばかりで攻撃の奥行きを作る事が出来ずに前半で交代。次のイラン戦ではターンオーバーが行われると思いますので、次のチャンスを生かして欲しいです。
対してベトナムは予想以上の技術の高さと守備の連動性を見せ日本を苦しめることに。決して日本の守備が連動していないとは言えない中しっかり繋ぐなど、トルシエ監督の組織整備力は流石とも言えます。
ただ後半は完全にガス欠を起こして日本に押し込まれる事に。今後はいかにゲーム運びを上手く行っていくかがカギとなりそうです。
しかしその戦いぶりはまさしくトルシエ監督に率いられた昔の日本代表に酷似。監督次第ではありますが今後の躍進を予感させるチームでした。
かつての指揮官の戦略に苦しみながらも勝利した日本代表。アジアカップに一つも楽な試合が無いことを改めて知らされた試合でした。
では
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