今回は2023年前半の阪神タイガーズの村上頌樹投手について書いていきたいと思います。
今シーズン前半の成績
13試合 6勝5敗1H 10QS 防御率1.97 WHIP0.70 87回 87三振 8四死球
経歴
村上頌樹投手は智弁学園高校で同校史上初の甲子園優勝(春)の優勝投手として注目を浴びると、その後進学した東洋大学ではエースとして活躍し日本代表にも選ばれましたが4年秋に負傷。それでも2020年にドラフト5位で阪神に入団します。
入団後は主に2軍で登板し最多勝、最優秀防御率、最高勝率の三冠に輝くも1軍では2試合で先発登板するも打ち込まれ壁を痛感することになると、2年目も2軍では投手2冠を達成するも1軍での登板は無しと1軍の壁に阻まれる事となります。
①一度のチャンスを見事にものにし圧巻の投球を
しかし3年目となる今シーズンはオープン戦から調子の良さを見せ見事開幕1軍の切符を手にします。そして当初は中継ぎ起用だったものの4月12日に久々の先発出場を果たすと抜群のコントロールと多彩な変化球を駆使し完璧とも言える投球を披露し、7回まで無安打無四死球の完全試合を達成。
その後代打を送られチームも同点に追い付かれる等不運も重なり岡田監督の采配に賛否両論を巻き起こすも、続く中日戦ではNPB史上初となるプロ入り初勝利を無四死球かつ2桁奪三振の完封で飾る等センセーショナルな活躍を披露。
その後無失点イニングは31イニング(セ・リーグ最多タイ記録)まで伸び序盤戦最大の嬉しい誤算となり、一度のチャンスを見事にものにした形となりました。
②ムエンゴにも悩まされ
しかし交流戦に入ると打線が沈黙し、これまでの圧倒的な投球も疲れからかやや勢いに陰りを見せる事になり、さらにムエンゴにも悩まされ結局7月2試合の援護点はゼロ。防御率1点台ながら5敗を喫する等中々勝利に恵まれない部分はありました。
それでもしっかり試合は作っており、QS率は12試合中10試合と安定感は抜群で、さらにWHIP(1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値)、K/BB(奪三振と与四球の比率)も驚異的な数字を記録。150㎞を超えるストレートや落差の大きい変化球は無いものの、そのコントロールとキレで支配的な試合を続けています。
③疲れが出てくる後半戦が勝負に
しかしシーズンを通した経験は皆無で、今後は疲労によるパフォーマンス低下が懸念されます。実際7月は球の切れ味が落ちておりコントロールミスによる痛恨の被弾も見られるようになり、未知の領域である後半戦は勝負になってきます。
それでも青柳投手や西純投手等前半精彩を欠いた先発陣が戻ってきており、彼の過度な負担は減る事が予想出来、規定投球回数&シーズンを投げ切る事を今後の目標として頑張って欲しいです。
見事に「2軍の帝王」から脱し支配的な投球でインパクトを与えた村上投手。後半戦の活躍も期待しています。
では
【ルーキーパラレル銀紙版 105/200】BBM ベースボールカード 213 村上頌樹 阪神タイガース (レギュラーカード) 2021 1stバージョン
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