カイル・ケラー（2022年）～新球種を引っ提げ奪三振マシーンへと～【特集】

今回は2022年阪神タイガーズのカイル・ケラー投手について書いていきたいと思います。

今シーズンの成績

34試合　3勝2敗5H3S　防御率3.31　WHIP0.92　32.2回　46三振　7四死球

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①調整不足からの大乱調

メジャーに移籍した絶対的守護神であったスアレス投手の後釜として獲得されたケラー投手ですが、コロナの影響で来日が遅れてしまいます。

しかし3月6日に来日すると何度か登板を重ね開幕をクローザーとして迎えますが、開幕戦1点差リードで登板するも2本のホームランで3点を失いいきなり敗戦投手となってい舞います。

さらに2試合目の登板となった広島戦では1点リードの中1アウト満塁のピンチを作り交代すると後続の湯浅投手が打たれ2試合連続の救援失敗＆敗戦投手に。明らかな調整不足からの大乱調で守護神剥奪＆2軍行きと早くも暗雲が立ち込めます。

②新球種を引っ提げ奪三振マシーンへと

しかしそんな逆境の中、ケラー投手は2軍で調整を続け二軍で13試合連続無失点を記録する等復調。特に日本に来てから習得したフォークは投球の幅を広げ高い奪三振率を誇り6月に再び1軍登録。

その後はビハインド時での投球を経て接戦時に起用される等調子を上げていくも、7月半ばに新型コロナウイルスへの感染が判明し登録抹消に。

それでも復帰後は後遺症を見せることなく8月には不調の岩崎投手の代わりに守護神を勤める等徐々に序列を挙げ、来季に希望が持てるシーズンに。昨シーズンの外国人選手の中で唯一契約延長を勝ち取ることとなりました。

③圧倒的なセットアッパーとして

数字自体は決して見栄えの良いものでは無いものの、夏場には圧倒的な投球を見せ奪三振率は驚異の12.67を記録。新シーズンはセットアッパーだけではなく守護神としての活躍も期待出来ます。

新加入のビーズリー投手、湯浅投手等ライバルは多いものの湯浅投手はWBCでの出遅れが心配され、ビーズリー投手に対しても日本野球への適応の差で一歩リードしているので序盤の守護神起用が濃厚とされています。

岡田監督も明言は控えているものの勝利の方程式入りを示唆しており、新シーズンは調整不足の心配は無さそうです。

慣れない異文化の国で戸惑いや挫折はあったものの、自らの努力、そして適応しようとする意欲で見事に結果を残したケラー投手。新シーズンでは開幕からの大暴れを期待しています。

では

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