今回はカタールW杯全体総括を書いていきます。
①冬開催の是非
まずは今大会は気温の問題もあり、欧州リーグではシーズンまっただ中になる冬開催となった最初のW杯となりました。
そんな中で良かった点としては
・シーズン中ということでコンディション維持が出来ている選手が多かった
・移動距離が少なくスタジアム内の気温も冷房で抑えられ、5人交代も相まって、暑さや疲れによるパフォーマンス低下を防ぐことが出来た
・セミ=オートメイテッド・オフサイド・テクノロジー等最新ツールが機能した
等が挙げられます。
ただ反面
・怪我人のリカバリーが間に合わず多くの選手が大会辞退をすることになった。
・特に強豪国は実質1週間の準備期間しか無く、準備不足を感じさせられた試合が多かった。(ジャイアントキリングが多かった理由の一つであると言えます。)
・開催時期が短く大会中のコンディション問題がより深刻化した。
等問題点も見受けられました。
そんな中で感じたのはカタールレベルの財力・政治力が無ければ期間中にこのレベルの大会は出来ず、今後冬開催を行うにおいてはこれが最低限になりそうなことです。
特に気になるのはやはり選手のコンディション問題。多くのチームが僅か1週間余りのリカバリー期間(これまでは1ヶ月ぐらいありました。)しか無く、試合もかなりの過密日程。現在各国リーグ戦がすでに再開している事を考えれば、冬開催はかなりリスクが高く今後も考えていかなければいけない問題です。さらに2030年はサウジアラビア開催が浮上することになり、48か国に増加した状態(恐らく実質1試合増える形に)でこの過密日程でこなせるか、大いに不安があります。個人的には暑さの問題を解決出来れば従来の夏開催が選手のコンディション的にも日程的にも妥当であると言えます。
②守備戦術の確立と強烈な個の力
そんな中今大会の各国の戦いぶりを見ると、守備戦術の確立と強烈な個の力を感じることが出来ました。
特に落とし込み易いとされる守備戦術が各チームに浸透しており、5バック、4バックを使い分けることで強固な守備ブロックを形成することが出来ることに。そこからのカウンターで多くの得点が生まれジャイアントキリングも起こりました。
そしてその強固な守備ブロックを破壊する為に際立ったのは強烈な「個」。エンバぺやメッシを筆頭に、ネイマール、ハキミ、三笘、ソン・フンミン等のドリブラー。ケインやジルー等のストライカー。そしてモドリッチ、ブルーノ・フェルナンデス、グリーズマン、ガクポといった司令塔やアタッカーが眩いばかりの輝きを放ち、大会を彩りました。
ただ反面より緻密な戦術を必要とするボール保持ベース(ドイツ、スペイン、ブラジル等)のチームは仕上げの準備期間の短さから苦しむ事に。W杯自体守備ベースのチームが勝ちやすいことも相まって早い段階で姿を消すことになりました。また近年のスタンダードになりつつあったハイプレスもコンディション面を考慮してか余り見られることは無く、戦術的な側面から見ると新たなる発見は少なかったと言えます。
③選手の特長をどう生かすか
最後に個人的にですが次回2026年のW杯のトレンドを考えたいと思います。
恐らく今大会と同様守備ベースのチームが有利になることは間違いないですが、開幕前の期間が多少空くことで、ハイプレス戦術を取り入れてくるチームも多くなると思われます。そうなれば今大会あまり脚光を浴びなかったビルドアップ面も重要になり、大会はより戦術的になると思われます。(ただあくまで決勝トーナメントからであることも付け加えます。)
しかしあくまでこれは付加効果であり、最も重要なのはいかに配置や起用方法で選手の特長をどう生かしていくかで、今大会同様、次大会も大きなテーマとなりそうです。
戦術or個では無く個+戦術に出来るか、各国代表監督の今後の動きも楽しみです。
では
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