今回は過去W杯を振り返って、2022カタールW杯の優勝する条件について、自分なりに考えて書いていきます。
①中軸選手のコンディション
まず中軸選手のコンディションが整っているかどうかが必須になっています。
過去優勝したチームの主軸はいずれも良好なコンディションで挑んでおり(2006年のネスタ(イタリア)等、大会中の怪我は除きます)、本大会でも期待通りの活躍を果たしています。(2002年のロナウドは長期間の離脱はあったもののW杯2ヶ月前に復帰。試運転を行っています。)
反面怪我を負った後ぶっつけ本番で活躍出来る程W杯の舞台は甘くなく、いずれも低調なパフォーマンスに終始。(2002年のベッカムやジダン等)
特に今回のW杯はシーズン中盤とは言え、欧州組が最悪のコンディション(前回大会より1週間以上前倒しで開催)で臨むことになった日韓W杯より酷い状況とも言えるもので(試合が過密日程であり、僅か準備期間は1週間余り)、余計にコンディションが重要になってくるでしょう。
そんな中有力選手が次々と離脱。今や強豪国にとってW杯の勝ち抜けは、いかに中心選手が所属クラブで怪我をしないかの運ゲームになりつつあります。
②強固な守備組織と局面を打開できるアタッカー
ただそれだけでは何とも味気ないので、過去の優勝チームをよく見ると、
・1998W杯優勝国 フランス 7試合2失点
・2002W杯優勝国 ブラジル 7試合4失点
・2006W杯優勝国 イタリア 7試合2失点
・2010W杯優勝国 スペイン 7試合2失点
・2014W杯優勝国 ドイツ 7試合4失点
・2018W杯優勝国 フランス 7試合6失点
といずれも1試合当たりの失点は少なく、強固な守備組織を擁していることが分かります。(グループリーグに関しては2002ブラジル代表の3失点が最多となっています。)
またデサイー、ルッシオ、カンナバーロ、プジョル、フンメルス、ヴァラン等、ワールドクラスのセンターバックを擁し、バルテズ、マルコス、ブッフォン、カシージャス、ノイアー、ロイスとGKにも名手が揃っている等、タレント力にも事欠きません。
そして局面を打開出来るアタッカーの存在も見逃せないです。
ジダン、ロナウド、ビジャ、ミュラー、そしてエンバぺ。毎試合のようにヒーローが現れた2006年のイタリア代表を除き、スコアラー、又は崩しの切り札として活躍した選手がいました。ただいずれも実績十分のアタッカーである為、優勝を目指すことにおいてはラッキーボーイ的な存在は期待出来ないでしょう。また当然とも言えることではありますが、近年2大会以上で活躍し優勝に貢献したアタッカーは一人もいません。
③チームとして団結出来るか
そして最も重要であると言えるのがチームとして団結出来るかです。
勝利という目的の元にエゴを捨て、時にはベンチから声を挙げないといけない場面でもチームの為と考えられるか、そしてその雰囲気を作れるか、ピッチ上に立つのが人間であるが故、非常に重要な要素となっています。
過去の例では
・カルチョ・スキャンダルへの批判でチームが纏まった2006年イタリア代表
・クラブ同士のいざこざを持ち込まず勝利の為に団結した2010年スペイン代表
・超個性的な集団がチームの為に動き続けた2018年フランス代表
等、歴代優勝国は軒並み団結力は固いです。
ただ2006年のように突然状況が変わったり、本選でいきなり雰囲気が激変したりするので、過去の言動等である程度はかいつまめるものの、こればっかりは未知数な部分が大きいです。
次からは以上3点を優勝候補のチームに照らし合わせて書いていきたいと思います。
では
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