今回は過去のW杯での記録、そして記憶に残ったチームを書いていきます。
11回目は「2018 フランス代表」です。
主な選手&布陣
①地道で堅実なチーム作り
ユーロ2012終了後から就任したデシャン監督は、まず乱れていた組織の秩序を取り戻すことに奮起します。
能力は高くともチームの輪を乱す存在となっていた選手(ナスリやベン・アルファ等)を排除していく一方、地道で堅実なチーム作りを行い、初の大舞台となった2014W杯では予選では大苦戦するもベスト8に進出。
そしてユーロ2016では直前に守備の要ヴァランを失い、エースであったベンゼマを代表から追放ことになりながらも、グリーズマンが大会得点王に輝く活躍を見せ、準優勝と着実に実績を積んでいきます。
また2018W杯予選ではスウェーデン、オランダと同居する厳しいグループに組み込まれながら首位で出場権を獲得。
特に前述したヴァラン、バルセロナで無双とも言える活躍をしていたウンティティ、全盛期に差し掛かったグリーズマン、カンテ、ポグバが額面通りの活躍。ベテランの味を出していたロリス、ラミ、ジルー、そして若手のデンべレ、エンバぺなどタレントの年齢層もバランスが良く、本大会ではドイツ、ブラジルに次ぐ優勝候補として躍進が期待されていました。
②輝く新星
そんな中で行われた初戦のオーストラリア戦では相手の守備とカウンターに苦しむものの、大会初のVAR判定によるPK、ポグバのこれまた際どいゴールで辛勝します。
それで緊張がほぐれたのか、2戦目のペルー戦ではエンバぺのゴールでスコアこそは1-0ながら内容のある勝利で決勝トーナメントに進出が決定します。また3戦目のデンマーク戦ではサブメンバーを中心にチームを組みスコアレスドロー。決勝トーナメントに向けて万全の体制を整えます。
そして迎えた決勝トーナメント1回戦のアルゼンチン戦では壮絶な打ち合いを繰り広げますが、そこで輝いたのは新星エンバぺ。それまでも右サイドで脅威(PK獲得)となっていた19歳のストライカーは、同点で迎えた局面で混戦からゴールを挙げるとその4分後にはカウンターからゴールを決め2得点。大舞台で結果を残し、勝利に貢献します。
続くウルグアイ戦でも2-0の快勝を果たすと、準決勝のベルギー戦では当時無双状態だったアザールに苦しまされる時間が続くものの、何とか守備陣の奮闘、そしてポグバ、カンテ、マテュイディの中盤の構成力の差で見事勝利。決勝に駒を進めます。
③まとまりを見せた個性派集団
そして迎えた決勝。相手は数々の激闘を勝ち抜けてきたクロアチア代表。コンディション面では圧倒的有利とされたフランス代表ですが、決勝でのモチベーション高いクロアチア守備陣に粘りを見せられます。それでもコーナーキックからのオウンゴールで先制を果たすも、ペリシッチにゴールを許し同点に。ただそのペリシッチが痛恨のハンドを犯してしまいフランスにPKが与えられると、グリーズマンが見事に決め勝ち越しを決めます。
そのまま後半に入り一進一退の攻防がありましたが、ポグバ、エンバぺのミドルが決まり3点差に。その直後にロリスのトラップミスから失点を喫するもそれ以降はスコアは動かず試合終了。フランスが5大会ぶり2度目のW杯制覇を果たしました。
就任当初からチームの規律を重視し個性派集団を纏めてきたデシャン監督は史上3人目の選手・監督の両方でW杯優勝を経験した人物となり、2022年カタールW杯も指揮を執ることに。クンデ(バルセロナ)、チュアメニ(レアルマドリード)、エンクンク(ライプツィヒ)等新たなタレントも台頭しており、連覇を果たし新たなる黄金世代を作れるのか、注目です。
では
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