今回はレアル・マドリード所属のカリム・ベンゼマ選手について書いていきたいと思います。
経歴
ベンゼマ選手はフランスのリヨンユースで育ち、驚異的な結果を残し2005年にトップデビューを果たしました。当時はベン・アルファ(現ボルドー)の方が評価は高かったものの徐々に頭角を現し2006-2007シーズンには主力に定着します。
その後もその稀有な才能は輝きを増し、2007-2008シーズンには20得点を挙げ得点王に輝く等、欧州サッカーにその名を轟かせます。
そして2009年オフにカカ、クリスティアーノ・ロナウド、シャビ・アロンソ等と共に「新銀河系軍団」の一員としてレアルマドリードに3500万€で加入します。
しかしチームへの適応に時間がかかりイグアインにスタメンを奪われると、結果的に南アフリカW杯の出場を逃す苦しいシーズンを送ることになりました。
その後もイグアインとの定位置争いは続きますが2012-2013シーズンにスタメンに定着するとロナウドの「相棒役」として彼のスペースを作る役割を全うし、リーグ2回、カップ2回獲得に大きく貢献します。
特に自身に多大な信頼を寄せたジダン監督政権下ではチャンピオンズリーグ3連覇を筆頭に多くのタイトル獲得に貢献しました。
ロナウド退団後は本来の仕事であるストライカーとしてゴールを量産。3シーズン連続20ゴール以上を挙げる等エースとして確固たる地位を築いています。
①世界屈指のスペースメイク力
ベンゼマ選手の特長は「世界屈指のスペースメイク力」です。リヨン時代ではボールコントロールとドリブル突破力に秀でた選手の印象がありましたが、レアルマドリードで目立ったのはそのスペースメイク力でした。
使えるスペースを瞬時に見極めて抜群のタイミングで空けるその判断力は素晴らしく、特にスペースを「使う」側として超一流のロナウドとの相性は抜群でした。
また上述したようにボールコントロールも秀逸でキープ力も非常に高いです、そして精度の高いキック、スペースに飛び込むオフザボール等、現代サッカーにおけるフォワードの役割を殆どこなせるといっても過言ではない選手です。
②降りすぎ問題
ただボールを足元に欲しがる傾向にあり、頻繁に中盤に降りてきては前線に誰もいない問題を引き起こすことが多々あります。ロナウドがいた時は彼がトップに前残りしていたためむしろ武器になっていましたが、ヴィニシウス、ベイルなどゴール前で勝負しない選手達との共演では、ボールは運べども誰もゴール前にいない現象が起こり結果決定機不足に陥る場面が多発してしまいました。
またトラブルメーカーの側面を持ち、後述するヴァルブエナとの問題や過去にはジルーを「ゴーカート」に例え(自身はF1)、ヴィニシウスにパスを回さないよう指示したり、歯に衣着せない発言が騒動になることが多々あります。自分に自信を持つのは良いことですがもう少し周りに配慮した発言を心がけて欲しいものです。
③代表への復帰
フランス代表では2007年に初招集されますが、ここまで目立った活躍は見せていません。
初めての大舞台であるユーロ2008は目立ったインパクトを残すことなくチームはグループリーグ敗退とほろ苦い結果に終わると、2010年の南アフリカW杯では前述した不調とドメネク監督が半ば構想外にしたこともあって本大会出場は叶いませんでした。
続くユーロ2012では中心選手として全試合で先発出場しますが無得点に終わり、2014年W杯も3得点を挙げながらもチームはドイツに敗れベスト8に終わります。
事件が起こったのは2015年、性行為を映した映像を利用し、同じフランス代表のヴァルブエナを恐喝に関与した容疑でフランス警察当局に逮捕され、その後の問題発言をありデシャン監督の怒りを買いその後代表に呼ばれることはありませんでした。
しかしレアルマドリードでのパフォーマンスやデシャン監督との話し合いもあり、2021年に5年半ぶりに代表に復帰。ユーロ2020では再び「レ・ブルー」のユニフォームに袖を通したベンゼマ選手を見ることが出来ます。
実力は確かなものの代表ではその輝きを見せれなかったベンゼマ選手。ユーロ2020でのパフォーマンスに期待していきたいです。
では
WCCF FOOTISTA 【ランクアップ済み】【F19-8 036-R】カリム・ベンゼマ★5 WS
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