※ネタバレ有り
今回はアニメPSYCHO-PASS サイコパス3について書いていきます。
①訳あり監視官
今作はメンバーを大幅に入れ替えての始まりとなっています。
・常守朱は何らかの事件で勾留され現場から外されている
・宜野座・須郷(+狡噛)は外務省海外調整局行動課に異動
・廿六木天馬、入江一途、如月真緒が新たに執行官として加入
と2からのメンバーは厚生省公安局刑事課長に昇任した霜月美佳、そして雛河翔と唐之杜志恩のみとなっており、製作陣はかなり大胆な事を行ったと思います。
そんな中物語の中核を担うのもこれまた新キャラ
・メンタルトレースという技能を駆使し捜査する特A級メンタリストの慎導灼
・ロシア系帰化移民で元軍人の炯・ミハイル・イグナトフ
が加入し物語を彩っていきます。
彼ら二人は過去に起こった自身の家族を殺された事件を追うべく着任した所謂訳あり監視官で、朱や霜月とはまた違う心境の変化を見ることが出来ます。
ただ全体的には灼と炯にスポットが当たっていて、他執行官はやや描写不足が目立っているのがやや残念な所ですがそこは続編に期待したい所です。
②移民問題
本作のキーワードの一つは移民問題です。劇場版から本作の間にシビュラシステムの決定で段階的に開国された日本は移民問題に直面。現地に住んでいる人が自分たちの権利を奪われたとして差別が公に発生し、更にはシビュラシステムがそれを容認していることから日本は賛成派、反対派に見事に分かれることになります。
そんな中作中では賛成派の薬師寺・ヘラクレス・康介と反対派の小宮カリナが選挙戦を行うことに。この選挙を主軸に次々と事件が発生し、新たな黒幕がその姿を現すこととなります。
現実でも移民は少子化対策や労働力を増やす為に受け入れられていますが、同様に上記とよく似た問題が発生(しかもシビュラのような絶対的なシステムが無い為複雑化しています。)しており、本作はそれを描写していることからかなり切り込んだ内容となっています。
③システムの覇権争い
今作の敵はビフロストです。北欧神話において、神々が地上からアースガルズへとかけた虹の橋を意味したこの組織はトップのコングレスマン、工作員のインスペクター、インスペクターに命じられる末端の狐に分類され各地で投資や株式売買、世論操作、時には破壊工作を行い利益を拡大していました。
そしてその行動はシビュラシステムですら認識出来ず、前述した行為はリレーションと呼ばれるゲームとして3人のコングレスマンにより競わされていました。
今作ではこのビフロストの存在が明らかになり、シビュラシステムとの覇権争いが発生し数々の事件が起こります。
曲がりなりにも変化してきたシビュラシステム、そしてあくまで利益を享受するために利用され続けていたビフロスト(正式名称は併設型自動デバッグ診断・修復サブシステム・ラウンドロビン)、使う人間によりその役割を大きく変えた二つのシステムの関係性も本作の見どころでもあります。
全体的にやや描写不足は目立ったものの、次に繋がる新たな謎や真実が次々と描写された本作。今後を楽しむ意味でも是非見て欲しい作品です。
では
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