今回は主要欧州リーグの2021~2022シーズン注目のチームについて書いていきたいと思います。
第4回目は「インテル」です。
主な加入選手
ダンフリース(←PSV)
ディマルコ(←ヴェローナ)
チャルハノール(←ACミラン)
ジェコ(←ローマ)
主な放出選手
ヤング(→アストンビラ)
ハキミ(→パリSG)
予想フォーメーション
①経営難とエースの売却
昨シーズン11シーズンぶりの優勝を果たしたインテルですが、シーズン終了を待たず深刻な経営難に陥っていることが発覚。ハキミを皮切りにエースのルカクも売却せざるを得ない状況になり、チェルシーに移籍が決定。昨シーズンの優勝の立役者二人を失うことになります。
さらにラウタロ・マルティネス、バレッラにも移籍話が浮上し、全選手が売却対象という報道も流されるなど非常に危機的な状況に陥り、もはや戦力の維持は不可能であるかと思われました。
②的確な戦力の埋め合わせ
しかしインテルの敏腕CEOであるマロッタ氏は戦力の埋め合わせを的確に行いました。右サイドにはユーロ2020で活躍したダンフリーズ、復帰未定のエリクセンに代わる司令塔にチャルハノール、そしてルカクに代わるセンターフォワードにゼコとラツィオからホアキン・コレアを獲得。
個ではややスケールダウンを強いられたものの、セリエAの実績十分の選手と期待の若手を獲得し、ダメージを最小限に抑えました。
セリエAは開幕からチャルハノールの素晴らしいゴールもありジェノアに4-0で圧勝。次節もヴェローナ相手に途中出場したコレアが2ゴールを挙げる等3-1で勝利。これ以上ない形でシーズンを始めることが出来ました。
また中盤の激しいプレスからのカウンター、そしてコンパクトなラインコントロールとインザーギ監督らしいサッカーを披露。強豪相手やファーストプランが崩れた時の戦い方はまだまだ未知数で油断は出来ないものの、連覇は十分可能なサッカーを行っていました。
③チャンピオンズリーグアレルギーの払拭
そしてチャンピオンズリーグでの戦いも注目されます。近年のインテルは3シーズン連続でグループリーグ敗退と「チャンピオンズリーグアレルギー」に悩まされています。特にコンテ政権時は勝ち進める戦力が整っていたので深刻な問題であると言えます。
そんな中グループリーグではレアルマドリード、シャフタールと再び同居することに。この2チームは昨シーズンも勝てなかった(2分け2敗)ので、再び苦しい戦いに臨むことになります。しかも両チームを指揮するのはアンチェロッティ監督とデゼルビ監督とセリエAを知り尽くしている監督たちです。インザーギ監督もチャンピオンズリーグの実績は乏しく相当な苦戦が予想され、グループリーグを突破すれば御の字と言えるでしょう。
予想以上に好スタートを切ったインテル。チャンピオンズリーグや強豪との戦いなどこれから訪れる「壁」をどう超えるか非常に興味深いです。
では
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