今回は主要欧州リーグの2021~2022シーズン、前半戦振り返りと冬の移籍情報について書いていきたいと思います。
3回目は「インテル」です。
関連記事はコチラ↓↓
基本フォーメーション
①成功した戦力の埋め合わせ
ルカク、ハキミと中軸を放出し不安視された今シーズンですが、ここまでリーグ最多得点、そして失速したナポリ、ミランを尻目に首位に躍り出ました。そしてチャンピオンリーグでは久々の決勝トーナメント進出、今の所順調な歩みを見せていると言えます。
その立役者は間違いなくインザーギ監督のバランス感覚にあります。コンテ監督と同様3バックを採用、戦術でがんじがらめになっていたチームに一定の自由を与える等マイナーチェンジを施し、選手達はそれに応えるように伸び伸びとプレーしました。
特に「埋め合わせ」と評されたジェコ、コレア、チャルハノールは新チームで躍動。やや出遅れていたダンフリースもチームにフィットし、その攻撃性能を存分に発揮しています。新戦力が早々にフィットしたことがこの結果に繋がっていると思います。
またコンテ監督の後釜に同じ3バックの使い方であるインザーギ監督を招集、そして戦術に合わせた選手を低コストで獲得する等、マロッタCEO含む経営陣の働きも称賛に価します。
②より縦に速い攻撃を遂行
コンテ監督との大きな違いはより縦に速い攻撃を遂行していることにあります。
やや押し込んだ状態から攻撃に移すことが多かったコンテ監督時代と違い、高い位置からプレスを嵌めてのカウンターが多くなっています。特にウイングバックまでゴールになだれ込むショートカウンターの迫力は十分です。
ただ守りを固められた際のビルドアップの型は限定的で、ブロゾビッチ、チャルハノールに多くを依存しています。その為彼らが不調に陥ったり怪我で離脱してしまうと途端に機能性を失ってしまうと思われます。
特にブロゾビッチの存在はコンテ監督時代よりも依存度が増しており、離脱が怖い選手です。
③今のチームの戦い方を「維持」出来る存在
冬の移籍マーケットでは出番が激減したサンチェスの移籍やバレッラのバックアッパーとしてフラッテージの獲得が報じられていますが、後者の獲得は非常に大きなモノになると思います。
サッスオーロ所属のMFはバレッラだけではなく、ほぼ代役不在のブロゾビッチの仕事も何とかこなすことが出来、今のチームの戦い方を「維持」出来る存在になり得ます。また好不調の波が激しいチャルハノールの代役としても期待出来、チーム戦術に適した選手であると言えます。ビダル、ガリアルディーニ、ベシノとも役割が被らず、出場機会も多く得られて活躍出来そうです。
ただ怪我明けのセンシのコンディション次第な所もあり、彼が万全になれば資金難もあり補強無しで終わる可能性は十分にあります。
適切なマイナーチェンジを行い素晴らしい戦いを見せているインテル。リーグ連覇は現実的な目標と言えるでしょう。
では
|
|