限定的ながらサポーターがスタジアムに戻ってきました。やはり歓声が上がるのは素晴らしいものですね。
ということで先日行われたトッテナムvsアーセナルの感想です。
昨シーズンの戦いはコチラ↓↓
両チームのスタメン
トッテナム
GK:ロリス
DF:オーリエ、アルデルヴァイデルト、ダイアー、レギロン
MF:ベルフワイン、シソコ、ロ・チェルソ、ホイビュア、ソン・フンミン
FW:ケイン
アーセナル
GK:レノ
DF:ホールディング、マガリャンイス、ティアニー
MF:ベジェリン、トーマス、ジャカ、サカ
FW:ウィリアン、オーバメヤン、ラカゼット
ソン・フンミン(前13)ケイン(前46)
①勝負強さが際立つ数字
トッテナムはトップ下にロ・チェルソを起用。シティ。チェルシー戦と同様「バス(但しターボ付き」を止める戦術を採用し、対するアーセナルはホイビュアをラカゼットが抑える3-4-3、4-2-3-1の可変システムを採用してきました。
試合はいきなりトッテナムが誇るターボコンビが火を噴きます。ケインが展開したボールをソンが受けそのままドリブルで持ち込むと、カーブをかけた美しいコースシュートを決め、トッテナムが先制します。
こうなるとモウリーニョ監督の流れです。ゴール前にバスを止めアーセナルのパスを寸断すると、前半終了直前にカウンターからソン→ケインのラインで追加点。ゲームを支配します。ケインはこれでノースロンドンダービー通算11得点とのことで勝負強さが際立つ数字となりました。
一方アーセナルは途中からオーバメヤンの裏抜けでライン間を開けようとしますが、ミドルシュートを持つトーマスが負傷するアクシデント、散々な前半となりました。
②ストップ・ザ・ペップサッカー
後半は引き続きアーセナルがボールを持つ展開になりますが、個々のボールを持つ時間が長く(パスコースが見つからない)為攻め手に欠けます。その後サイドで数的優位を作り、クロスに活路を開く攻撃も取り入れていきます。
アルテタ監督もエンケティアを投入しオーバメヤンと共に裏抜けをさせますが、決定機も少なくスパースが守り切り、ホームで勝ち点3を得ることが出来ました。
この勝利でモウリーニョ監督は再び「ストップ・ザ・ペップサッカー」の先駆者に躍り出たと言えるでしょう。
③意思伝達の差
この試合は監督と選手の「意思伝達の差」が違いになったと思います。モウリーニョ監督はデイビスをロ・チェルソと交代させ、守備に忙殺されていたソンを高い位置で待機させカウンターの脅威とさせ続けていました。そしてセンターバックのロドンを投入し試合をクローズ、徹底して勝利を求める采配は流石です。
一方アーセナルは修正策の失敗が目立ちました。ライン間を広げたいアルテタ監督と、得点がどうしても欲しくクロスを上げ続けた選手達のプレーが噛み合っておらず、伝達の齟齬を感じました。クロス主体にするのであればアルテタ監督はウィリアンを右、サカを左にするはずです。その為この交代策は中途半端な印象を受けました。
ほぼ同じ時期に就任しながらも哲学が浸透し結果を出しているモウリーニョ監督、そして哲学は持ちながらも結果が出ず迷走しているアルテタ監督。
どちらも好きな監督なので、アルテタ監督は是非奮起を期待したい所です。
では