昨シーズンとは異なり、共に上位に位置する2チームの戦い。正に「ビッグロンドンダービー」となった試合でした。
ということで先日行われたチェルシーvsトッテナムの感想です。
両チームのスタメン
GK:エドゥアール・メンディ
DF:リース・ジェームズ、ズマ、チアゴ・シウバ、チルウェル
MF:コバチッチ、カンテ、マウント
FW:ツィエク、エイブラハム、ヴェルナー
トッテナム
GK:ロリス
DF:オーリエ、ロドン、ダイアー、レギロン
MF:ソン・フンミン、シソコ、エンドンベレ、ホイビュア、ベルフワイン
FW:ケイン
①シティ戦と同様
チェルシーは攻撃時4-3-3、守備時4-1-4-1、トッテナムはシティ戦と同様、センターハーフでニアゾーンを防ぎエンドンベレ、ケインを起点とするカウンター戦術を取ってきました。
チェルシーはマウントを左CBに落としたビルドアップでポゼッションを高めましたが、シティを完封したトッテナム守備陣を上手く崩せません。特にリース・ジェームズが偽サイドバック的に振舞い、推進力が売りのコバチッチをライン間に立たせた右サイドは全く機能せず、ヴェルナーへのサイドチェンジ→突破に頼る他ありませんでした。
一方トッテナムは守備はロドンがややフィットしていない印象はあるものの、エンドンベレのキープ力を生かしたロングカウンターは相手の脅威になってはいました。ただ高さのズマ、読みのチアゴ・シウバのCBコンビがケインに仕事をさせずスコアレスのまま前半を終えます。
②噛み合わない修正策と交代策
後半チェルシーは右サイドを整理。コバチッチを低め、ツィエクにライン間、リース・ジェームズに外を取らせることで攻撃が活性化。リース・ジェームズはクロスで次々とチャンスを作っていきます。しかし得点は奪えず、満を持してプリシッチ、ジルー、ハヴァーツを投入しますが何故かランパード監督は中央でのコンビネーションに固執。トッテナムが途中で完全に引き分けを狙っていたこともあり試合はスコアレスドローに。
チェルシーにとっては勿体なく、トッテナムにとっては狙い通りの勝ち点1を分け合うこととなりました。
③モウリーニョサッカー
チェルシーにとってはランパード監督の修正策が噛み合わなかったことにつきます。サイドの活性化をしたのは素晴らしかったですが何故かジルー、ハヴァーツの高さを活かさないでコンビネーション攻撃に固執したのは疑問符がつきます。
ロドン、ダイアーのクロス対応がかなり怪しく、得点の可能性を大いに感じていたので修正策と打開策を繋げられなかったのは残念な所です。
一方トッテナムにとっては最低限狙い通りに事は運んだと思います。ケインが上手く抑えられてターボは点火しませんでしたが、ゴール前にきちんとバスを止めて勝ち点を取りました。これぞ「モウリーニョサッカー」です。
師弟対決は師匠が意地を見せたと思います。昨シーズンは2敗と完敗しただけにホームでの戦いも注目されます。
では