今回はイングランドのトッテナムホットスパーに電撃就任したジョゼ・モウリーニョ監督が成功できるのか?について考えていきたいと思います。
まずモウリーニョ監督就任で考えていきたい点が3つあります。
①強烈な個性
モウリーニョ監督が名将であることは彼が獲得したタイトルを見てもわかるように疑う余地はありません。特に選手を勝利に向け団結させるマネジメント能力・コミュニケーション能力は群を抜いていると思います。しかし攻撃的なキャラクターが裏目に出て選手やフロント、挙句はスタッフとも対立して解任に追い込まれることが多いです。そのタイミングが就任3年目に多いことから「劇薬」と称されています。
その個性は、現在のスパーズの現状から考えるとプラスであると思います。現状を選手側から例えると、「さあこれからタイトルを獲れる程強くなった!という時に何人かの同僚が転職を考えているけど不本意ながら残留している+上司も転職を考えているコメントを出している」という状態。そんなバラバラなチームが上手くいく訳もありません。そしてその後釜に上述した能力を持ったモウリーニョが求められたのは必然であったといえます。チームの団結力は間違いなく上がると思います。同時に移籍志願をしていたエリクセンやローズ、好みの選手ではない&不満分子になりえるラメラは冬で放出される可能性が高いといえます。
②戦術的な課題
引いた際の守備組織を構築するのが上手く、攻守の切り替え時のポジショニングを重要視します。攻撃ではロングカウンターがメインでターゲットマンが出来る空中戦が出来るFW、突破力だけでなく長い距離を走れるウイングを重宝します。また攻守両面において相手の弱点を徹底的につくしたたかさを持ち、選手交代のタイミングも非常に的確で判断が早いです。全体的に高さ・速さといったフィジカル面に秀でた選手を好みます。
反面守備をがっちり固めたチームに対して個人能力に頼りがちになります。相手の守備陣を崩す際のディテールが詰め切れていない印象が強いです、
これをスパーズで考えた場合ポゼッション&ハイプレスのスパーズでは機能しなさそうですがあくまでトリッピアー&エリクセンを生かす戦術なのでそれほど影響はないかと思われます。昨シーズン時折見せていたロングボールのこぼれ球を狙うスタイルが増えてきそうですね、またダイアー、ヌドンベレ、シソコのプレー機会が増えそうです。そして最も気になるのはジョアン・サクラメント、ヌーノ・サントス両コーチの登用。モデルチェンジしたモウリーニョフットボールが見れるかも知れません。
③多額の補強費
妥協しない性格からなのか、自分の好みの選手は何が何でも欲しがる監督なので多額の出費は覚悟した方がよいかと。しかしスパーズは資金が潤沢にあるクラブではないので若手やピンポイント補強で収める話がついている可能性があります。していなかったらバトル必死ですね(苦笑)
以上で考えてきましたが成功できるかどうかは
・弱点である引かれた際の攻撃をどう新コーチと協力して克服していくか。
・資金力がそれほどまでないクラブでどうチームを強化していくか。
が重要であると思います、
個人的に好きな監督なので頑張って下さい!!
では