上位同士の戦いに加え、かつてチェルシーで苦楽を共にしたモウリーニョ監督とロジャース監督の「師弟対決」も注目の一戦です。
ということで先日行われたトッテナムvsレスターの感想です。
両チームのスタメン
トッテナム
GK:ロリス
DF:オーリエ、アルデルヴァイデルト、ダイアー、レギロン
MF:ロ・チェルソ、シソコ、エンドンベレ、ホイビュア、ソン・フンミン
FW:ケイン
レスター
GK:シュマイケル
DF:ジャスティン、フォファナ、エバンス、カスターニュ
MF:オルブライトン、ディディ、マディソン、ティーレマンス、バーンズ
FW:ヴァーディー
トッテナム 0-2 レスター
ヴァーディー(前49)OG(後14)
①痛恨のファウル
トッテナムはお馴染み4-4-1-1でのブロック守備からのカウンター、レスターは4-4-2の守備からの3バックでのビルドアップを試みました。
試合は守るトッテナム、回すレスターの構造で進んでいき、気の利いたポジショニングで円滑にボールを回すティーレマンス、ライン間や裏抜けなど動き回るヴァーディーを中心に攻勢を強めますが、トッテナムのゴールを割ることは出来ません。
一方トッテナムも得意のロングカウンターでチャンスを作り出そうとしますが、起点となるケインが巧みに潰されチャンスの数自体が減ります。
このまま前半を終えようとしますがオーリエがペナルティエリア内で痛恨のファウル、ヴァーディーがPKを決めてレスターが先制します。
②会心の勝利
追いつきたいトッテナムはベイルを投入しますが、逆にロングボールを送り込まれマディソンにゴールを挙げられます。幸いノーゴールになりましたがロ・チェルソが負傷交代、ルーカスが急遽投入する形となります。攻め入りたいトッテナムですがライン間へボールと送る際にパスコースを消してしまう現象が多発、効果的な攻めにはならず個の力に頼らざるを得ません。するとカウンターからヴァーディーが放ったヘディングがリフレクションしてゴール、追加点を奪われるとそのまま攻めあぐねタイムアップ。
ケイン&ソンのコンビも疲労からなのか動きが重く、不発で痛い連敗、レスターは会心の勝利となりました。
③二つの顔の使い分け
トッテナムにとっては弱点が露呈される「最悪の展開」になりました。
・ブロックの位置が低いので危険な場面でのファウルが起こりやすい
・ビハインド時の攻撃戦術が確立されていないので個の力に頼りがち
・ソン&ケインのコンディションが悪いと攻撃力が激減
と見事に浮き彫りにされています。ただこれがモウリーニョ監督のサッカーなので、今後もしぶとく勝ち点を取っていくと思います。
一方レスターはここロジャース政権での「集大成」とも言える内容で勝利を収めました。1年目から取り組んでいたビルドアップの構築、2年目に行った「ブロック守備」からのカウンター。その二つの顔を絶妙なタイミングで使い分け、勝利に結びつけました。
今後も上位を脅かす存在となりそうです。
では