今回はACミラン所属のオリヴィエ・ジルー選手について書いていきます。
1回では書ききれない為、3回に分けていきます。
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①最年長ゴール記録を作るも
世界屈指のポストワークを武器に評価を高めていたジルー選手ですが、2019年にチェルシーに就任したランパード監督はユース上がりの若手選手を重用していた為出場機会をエイブラハムに奪われ、一時期その序列に不満を述べる等冬の退団は不可避とされていました。
しかしその後ランパード監督は若手偏重から公平な競争を促すと、シーズン後半から出場機会を得て貴重な働きを連発。チームに不可欠な存在として再評価されます。
ただ翌年大型補強の煽りを受け厳しい状況に立たされるも、チャンピオンズリーグのグループステージセビージャ戦でハットトリックを決め、同大会の最年長ハットトリック記録を更新すると、決勝トーナメント1回戦のアトレティコ戦では貴重なアウェーゴールをオーバーヘッドで叩き込み、チーム史上最年長決勝ゴールを記録する等様々な記録を作っていきます。
それでもチームでの定位置はベンチでチャンピオンズリーグ決勝でも出番なし。チームは同大会を制するも個人的には悔しいシーズンとなりオフにチェルシー退団を決意します。
②復活の狼煙を上げ、優勝に貢献
そして気になる移籍先はパートナーの要望によりロンドン内かと思われましたが、選んだのはイタリアの強豪ACミラン。前のシーズンチャンピオンズリーグに出場権を獲得、さらに2位にも位置しクラブとしても上昇気流だった状態の加入でした。
しかし当時は絶対的なエースであるイブラヒモビッチが君臨しており、ジルー選手はサブ的な役割と見なされたものの、イブラヒモビッチが怪我での離脱が増加したことから出場機会が増え、チームに欠かせない存在に。そしてミラノダービーでの2ゴールや最終節のサッスオーロ戦での2ゴールなど勝負強さも見せ、リーグ戦11ゴールを記録。チームの11年ぶりのスクデット獲得に大きく貢献します。
その後もチームの中心選手として活躍。今シーズンもここまでリーグ戦12ゴールを挙げる他、退場したメニャンの代わりにGKを務め素晴らしいシュートセーブを見せる等素晴らしい活躍を見せ、チームに貢献しています。
③歴代最多ゴール記録を更新
フランス代表ではW杯後も中心選手としてプレーし、2020年のウクライナ戦では代表通算100キャップも達成。ユーロ2020に向けて良い準備が出来ていたと思われましたが、大会前にベンゼマの通報処分が解け出場出来るようになると彼にレギュラーを奪われる事になります。さらにそこのフラストレーションもあったのか、エンバぺとの不仲などが噂される等所謂「内紛状態」に巻き込まれる事に。
結果的に途中出場2試合に留まることとなりました。
そして迎えた2022W杯も当初はサブだったものの、ベンゼマが負傷した為ファーストチョイスに。オーストラリア戦では2ゴールを挙げ、アンリの持つ歴代最多ゴール記録を並ぶと、決勝トーナメント1回戦のポーランド戦でゴールを決め大会中に更新。
さらに天王山と評された準々決勝のイングランド戦で決勝ゴールを挙げチームを勝利に導く等前回大会では封印した勝負強さを見せることに。
決勝のアルゼンチン戦では精彩を欠き前半途中の交代となったものの、その健在ぶりを改めてアピール。現在も代表の中心選手としてプレーし、54まで達した得点をどこまで伸ばす事が出来るか今後も注目です。
幾度となく屈辱を受けるも、その度に這い上がり価値を示し続けているジルー選手。今後のプレーも注目して見ていきたいと思います。
では
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