今回は主要欧州リーグの2023～2024シーズン、前半戦振り返りと冬の移籍情報について書いていきたいと思います。
10回目は「ACミラン」です。
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基本フォーメーション
①守備陣の故障者続出と、見事なコンバート
オフに主力のトナーリを放出し、その資金を元にバックアップメンバーを総入れ替えする大型補強を行ったミランですが、開幕当初から守備陣を中心に怪我人が続出。昨シーズンのレギュラーであったカルルが早々に離脱すると、カルダーラ、ティアウと次々と離脱。更に一人奮闘していたトモリも離脱と本職センターバックがケアー一人と緊急事態に陥ります。
それでもテオがセンターバックにコンバートされ及第点以上の活躍を果たすと、若手を積極的に起用するピオリ監督の采配も功を奏し何とか3位に留まる事に。
スクデット奪還は難しくなりましたが、ミラノダービーでも大敗した状況を考えると中位に低迷してもおかしくはなかったので、評価に値すると思います。
ただチャンピオンズリーグでは死の組に組み込まれたとは言え、直接のライバルになったドルトムントに1分1敗。ヨーロッパリーグには残ったものの物足りない結果となりました。
②近年の消化不良感を晴らすハイパフォーマンス
そんな中際立ったパフォーマンスを見せたのはプリシッチ。開幕戦でのゴールで勢いを付けたのか、抜群のオンザボールの強さを見せカウンターの先鋒役として活躍。エースのレオンがゴールから見放されている現状、近年の消化不良感を晴らすハイパフォーマンスを見せ昨シーズンまで個が弱かった右サイドを強みに変えました。
またベテランのジルーは安定感抜群のプレーを発揮し早くも二桁得点。8節のジェノア戦では急遽ゴールキーパーを務め見事なビックセーブを披露する等活躍。今シーズンも欠かせない戦力として奮闘しています。
中盤では新加入のラインデルスが巧みなポジショニングと高い技術でチームのバランサーとして機能。フィジカルや技術は高いもののやや判断力には欠ける選手が多い中盤の中で異彩を放っています。
③今大物を取るよりは
しかし今後上位に踏む留まるためにはセンターバックの強化は不可欠でしたがガッビアの早期レンタルバックで解決。テオを本来の左サイドバックに戻す事ができ攻撃面でもプラスになっています。
そんな中次のターゲットとして狙っているのはジルーが抜けると一気に戦力ダウンになるセンターフォワードですが、デイビット（リール）シェシュコ（ライプツィヒ）等がピックアップされているもののジルー以上に機能するとは考えにくく高額。ヨビッチが復調の気配を見せていることから、今大物を取るよりは夏にしっかりしたプランを持って獲得して欲しいです。
偽サイドバックの失敗等正直ピオリ監督には戦術的な限界はあるものの、チームを崩壊させずにやり繰りするマネジメント力は確か。後半戦の戦いも注目していきたいです。
では
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