今回はローマ移籍が決まったタミー・エイブラハム選手について書いていきたいと思います。
経歴
エイブラハム選手は2004年にチェルシーの下部組織に入団し、2016年にトップチームデビューを果たします。
しかしその後はトップチームでは居場所は無く、ブリストル・シティにレンタル移籍、その後レンタル移籍したスウォンジーではプレミアリーグ初得点を挙げました。
そして2018-2019シーズンに移籍したアストンビラでブレイク。リーグ2位タイの25得点を挙げグリーリッシュと共にリーグのベストイレブンに選ばれる活躍を披露。シーズン終了後にチェルシーに戻ることになりました。
そのチェルシーは当時補強禁止処分で夏の補強は前の冬に決まっていたプリシッチのみと苦しい状況に追い込まれますが、エイブラハム選手はマウントやトモリ、リース・ジェイムズ等他の若手選手と共に躍動。後半戦はジルーにポジションを奪われることはあったもののリーグ15得点と成長を見せます。
しかし昨シーズン、ランパード監督が解任されトゥヘル監督に変わってからは出番が激減。結局シーズン6ゴールに終わりました。さらにクラブはインテルからルカクを獲得。プレー時間の確保が必要だったエイブラハム選手はローマに移籍金4000万€で加入することになります。
新シーズンは「名将」モウリーニョ監督の元でプレーすることになりました。
①驚異的なボディバランス得点パターンの豊富さ
エイブラハム選手の特長は「驚異的なボディバランスと得点パターンの豊富さ」です。191㎝の長身でしなやかさを併せ持っているので驚異的なボディバランスを持っています。プレミアの激しい当たりにも負けずテクニックも秀でているのでキープ力は高いものを持っておりスピードもある為個人の突破も出来る選手です。
またそのボディバランスと高いシュート技術を生かしてのダイレクトプレーも持ち味で、クロスからのボレーやボールを持ち運んでのフィニッシュ、そしてペナルティエリアでボールをキープしながらのフィニッシュなど得点パターンの豊富さも彼の魅力でもあります。
②他選手との連動性
反面「個」は優れているものの他選手との連動性には課題を持ちます。所謂「共有力」に欠けオフザボールのタイミングが掴み切れずオフサイドになったり、パスに反応できない場面が散見します。またスペースメイクやポストプレーも得意では無く、引いた相手相手では持ち味を生かせません。
またファーストディフェンダーのスイッチ役としてもムラがあり、連動した守備を苦手としています。いかにチーム戦術において自分を生かせるかが今後の課題となっています。
③モウリーニョ監督の元で輝けるか
新天地ローマではあの名将モウリーニョ監督が今シーズンから指揮を執っており、彼が進めている4-2-3-1システムの1トップとしての働きが期待されます。
しかし現状ポストプレーに秀でているマジョラルが在籍しており彼との激しいレギュラー争いが繰り広げられると思われます。
ただモウリーニョ監督はチェルシーではドログバ、マドリーではベンゼマ、ユナイテッドではイブラヒモビッチやルカク、トッテナムではケインと「個」で打開できる選手を好んで使う為エイブラハム選手は一歩リードしていると言えます。後はムヒタリアン、ザニオーロを筆頭にしたタレント揃いの二列目をいかに生かせるかが勝負になってくるでしょう。ただ大前提として守備のムラを無くすことが絶対条件です。
正直個人的には4000万€の移籍金は高すぎると思います。しかしポテンシャルを考えるとその高額な移籍金が安すぎると言わせる活躍を見せてくれそうな期待感もありますので、エイブラハム選手の今後のプレーに注目していきたいです。
では
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