今回は主要欧州リーグの2019~2020シーズン総括を書いていきたいと思います。
シーズン全試合を終了した注目していたチームについてのみなので大半抜けていますのであしからず。
リーグ 勝ち点66 20勝 6分 12敗 69得点 54失点 4位
リーグ杯 4回戦敗退
チャンピオンズリーグ 決勝トーナメント1回戦敗退
主な加入選手
ズマ(←エバートン)
リース・ジェームズ(←ウィガン)
マウント(←ダービー)
プリシッチ(←ドルトムント)
エイブラハム(←アストンビラ)
バチュアイ(←クリスタルパレス)
①若手監督と若手選手
フランク・ランパード監督就任、クラブのレジェンドが戻ってきました。しかし待ち受けていたのは覚悟していたとは思いますが茨の道でした。主力のアザール、イグアイン、ダビド・ルイスの放出、補強禁止処分の影響で新戦力は昨冬に決定したプリシッチ+レンタルバックの若手のみ、そして経験が浅いランパード監督への不安感が立ち込めた開幕前でした。
開幕戦のユナイテッド戦では大敗するものの、エイブラハム、マウントを中心とした若手の勢いで勝利を重ねていきます。しかし逆転勝利が出来ないというメンタル、戦術的な未熟さを露呈させ、格下相手にも勝ち切れない試合もあり中々波に乗れません。プレミアリーグは新米監督を容易に成功させるほど甘くはありませんでした。
チャンピオンズリーグではアヤックス、バレンシア、リールという曲者揃いのグループに組み込まれ最終節の勝利で何とか決勝トーナメントに進出します。
②卓越した育成力
ここでランパード監督が取り入れたのは「公平な競争」です。出番がほとんど無かったジルーや怪我で離脱していたプリシッチを登用し、結果を残すと引き続き起用をするというシーズン中では中々出来ない采配を行い、チームを立て直しました。
シーズン当初は若手偏重な起用が目立っていた為、余計にその柔軟性には驚きます。
またバークリーやリュディガー、プリシッチ等は明らかにプレー選択が広がっており、マウントの成長で注目されたランパード監督の育成力の高さを証明する形にもなりました。
③監督の成長
結果リーグではCL出場権獲得の4位、FAカップではタイトル獲得ならずとも準優勝とキチンと数字を残しました。バイエルンには格を見せつけられたチャンピオンズリーグも確かな爪痕を残すなどヨーロッパでも戦えることを証明しています。
また前述したランパード監督自身の成長も感じられ、これからの未来に希望の見えるシーズンとなりました。そこでクラブが行ったのは大型補強です。まさかの0人で終わった今冬の補強のうっ憤を晴らすべく、ツィエク(アヤックス)ヴェルナー(RBライプツィヒ)を獲得、そしてレバークーゼンのハベルツも獲得間近と精力的に動いています。
反面ウィリアン、ペドロなどベテラン選手の退団が決まっています。
今シーズンとは違う状況でどう戦い結果を残すか、ランパード監督の真価が問われる来シーズンとなりそうです。
では